続・入院騒動記

前回の入院騒動記を書きおわって残りのエピソードでも書いてみようとしていたら、なんと再入院ということになってしまいました。本当にお騒がせな娘です。
それで、「続・入院騒動記」ということになりました。

7月22日(土)
発熱

学校に復帰して2週間が過ぎ、21日に無事に終業式を迎えて夏休みということになりました。
長い夏休みをどう過ごそうか・・・と頭を痛める母を横目に由紀子はマイペースですごしているように見えました。
そんな中での急な発熱でした、
いつもよりはやく布団に入った由紀子の事が気になって様子を見に行ってみると、寝息が荒いことに気がつきました。
熱を測ってみたらもう38度6分も熱がありました。
なんだか嫌〜な予感がした母です。

この熱は何の熱なのか?
風邪?・・・でも他に症状がないし・・・
またお腹の中からの熱?

由紀子のお腹を触って痛いかどうかを聞くのですが・・・・
「ここは?」・・・・「痛くない!」。(>_<;=;>_<)。
「ここは?」・・・「痛くない!」。(>_<;=;>_<)。
「お腹は痛くないの?」・・・「痛くない!」。(>_<;=;>_<)。

そうか痛くないのか・・・と、思ったのですが、念のために「じゃぁ〜どこが痛い?」と、聞いてみたら
お腹を指差して「ここ!」
( ̄_ ̄|||)どよ〜ん やっぱり痛いんじゃないか!!

そんなことをやっている間に由紀子の熱は39度を超えてしまいました。
もう迷っている場合ではないと思ったので、手術をした病院の救急外来へ連れて行くことにしました。

病院へ電話をして、由紀子に病院へ行くことを告げると、「病院へは行かない!」と言って動こうとしません。
由紀子はまた入院になるのかもしれないという不安からお腹が痛いことを隠しているのではないか・・・。
そんな気がして、ますます不安になりました。

血液検査

病院では外科のドクターが診てくれることになりました。
手術の時の担当のドクターではありませんでしたが、病棟で何度も顔を合わせたことのあるドクターだったので、
事情はすぐに解かってもらえました。
とりあえずは血液検査で炎症反応があるかどうかを見る事になったのですが・・・また、ここで血管の問題が・・・
またなかなか入らないのです。

結局、腕の血管はダメで、足の甲から採ることになったのですが、この血管がまた細いんです。
針は入ったものの、血が出てきません。
搾り出すようにしても検査に必要な5ccがなかなか採れず、ちょっと少ないまま検査室に出すことになりました。

再入院

検査の結果、炎症反応の数値がかなり高いことがわかったので、
念のためにまた入院をして抗生剤の点滴を受けることになりました。
半分覚悟をしていたとはいえ、やはりショックでした。

病棟は前回と同じ。
迎えてくれた看護師さんは顔見知りの人ばかりです。
「また戻ってきてしまいました。」o( _ _ )o ショボーンと、悲しいご挨拶になりました。

さて、入院は良いとして・・・問題は点滴です。(笑)
笑い事ではないのですが、看護師さんたちは由紀子の血管の事をよくご存知ですから、
「こりゃぁ・・また大変だ!」と、きっと思ったと思うんですよね。 
 m(。−_−。)mすみません!またお世話になります。

前回の治療の時には点滴の針は1回ごとに抜き刺しをしてもらっていたのですが、
今回はずっと針を刺したままにしておくことになりました。
病室に入ってからその針を刺すことになったのですが・・・また、入りません。(T ^ T)くぅぅ〜

前回、何度も針を刺して、パニックになったこともみなさんご承知なので、今回は針を刺すのも慎重になります。
ドクターと看護師さん4人が両手両足の血管を捜すのですが、由紀子の血管は本当に手ごわいのです。

しかも、今度はずっと刺したままなので、なるべく動くのに邪魔にならないところを探さなければならないのですが、、
そんな贅沢を言えるような血管ではなく、結局、右手の手首の横の血管に入れることになりました。

右利きの由紀子の手が使えなくなるとストレスになるだろうと、ドクターは最後まで心配をして下さったのですが、
私がお願いをして、そこに刺していただきました。
手首を動かさないように添え木をし、包帯でぐるぐる巻きにして点滴が始まりました。

今回も4人部屋への入院です。
夜中の入院で同室の患者さんたちには、ご迷惑をおかけしてしまいました。
でも、今回のみなさんもとてもいい方ばかりで、由紀子をとても可愛がってくださいました。
本当にありがとうございました。

眠り姫  Zzz (´〜`)

この日から3日間は、38度台の熱が続いて由紀子はこんこんと眠り続けていました。
食事の時間は目を覚ますのですが、熱で食欲がない上に右手が使えないので食が進みません。
何口か食べるとまた眠ってしまいます。
心配なのですが、正直なところ右手を縛られてパニックを起こすより、こうして眠っていてくれる方が
平和だと思っていた母です。
だって、時々目を覚ましては「包帯はずそうね!」と、寝言のようにつぶやくんです。
かなりのストレスなのだと思います。

7月25日
看護師さん

4日目になって、熱も完全に下がってずいぶん元気になりました。
熱が下がったら手の添え木をはずしてもらえると思っていた由紀子ですが、願いはかなわずショック!
でも、看護師さんが由紀子の包帯の中の手をきれいに拭きに来てくれました。
添え木はとれませんが、余分な包帯をはずしてもらって、指は自由に動かせるようになりました。
そして、寝汗でごわごわになった髪もきれいに洗ってもらいました。
看護師さんたちには本当によくしてもらいました。

こんなによくしてもらっているのに、最近の由紀子は愛想がありません。
以前ならこれくらいかかわってもらうと、甘えたりしたんだけど・・・。
本当に最近は無愛想で可愛くないのよね!(-″-;)・・・・・・
これも思春期のせいなのかしら?

CT検査

CTの予約がいっぱいで来週にしか検査が出来ない状況だったようなのですが、
担当のドクターが無理やりお願いをしてくれて、外来が終わった後でCTを撮ってもらえるようになりました。
今回も車椅子に乗せてもらってご機嫌の由紀ちゃんです。

CT検査も3回目です。
そろそろ一人で入っても大丈夫かな?と思ったのですが、
やっぱり「おかあさんと一緒がいい!」と言われてしまいました。
困ったもんだ!と、思いながら、なんだかちょっと嬉しかったりする母です。
(どっちが困ったものなのか?!(#^.^#) エヘッ)

結果がわかったのは夜遅くでしたが、お腹の中には化膿している様子は見られませんでした。
\(@^0^@)/よかった♪
でも、手術の後ということで、念のために点滴の抗生剤をあと2本受けて、
退院は27日(金)ということになりました。

「おうちに帰りたい!」

結果がわかってホッとしていたら、寝ていたはずの由紀子がしくしく泣き出しました。
今回はパニックではないみたいですが、泣き声は響きます。( ̄ー ̄lll) 困った!!
また同室のみなさんに迷惑をかけてしまいました。

でも、由紀子の気持ちもわかります。
すすり泣きながら言った「おうちに帰りたい!」という言葉が、由紀子の気持ちの全てです。
あと一日だけ我慢をしたら退院できることを説明してやったのですが、半分寝ている由紀子には
理解できなかったみたいです。
結局、今回も薬を使って寝かせました。

寝てしまった由紀子の顔を見ながら考えたのですが、
もしかしたら今日のCT検査がすすり泣きの原因かもしれません。
前回の入院では、明日退院できると楽しみにしていたのに熱を出してCT検査を受けた後、
一週間も退院が延びたのでした。
「CTを撮ったら退院がのびる。」そんな学習をしてしまったのかもしれません。
そんなことを考えていたら、今度は母のほうが眠れなくなってしまいました。
もう!!私のほうが泣いちゃうからね!!(T ^ T)くぅぅ〜

7月26日
手が・・・(。>_<。)

残り2本の抗生剤の点滴が終わって、夜には右手の添え木をはずしてもらいました。
やれやれやっと自由になった・・・と、思ったら今度が手が固まって動かないのです。(><”)
本当に世話の焼ける子です。
蒸しタオルで暖めながら少しずつ・・・・リハビリです。(笑)
ジャンケンのグーをさせたら手がブルブルと震えます。
5日間も動かさないと関節が固まってしまうんですね。
でも、由紀子はそんな自分の手が面白いのか、「ブルブルって・・・」と、ちょっと楽しそうです。(笑)

この夜も・・・

明日退院したら何をしたい?
お部屋のおばちゃま達から質問をされたら
「スイカ!」と即答をしました。
今一番食べたいものは、どうもスイカのようです。(笑)
そして、27日は私の誕生日だからケーキも食べるのだそうです。
いつも食い気が一番のゆきちゃんです。(笑)

これだけ明日の退院を楽しみにしているから、今晩は大丈夫だろうと思っていたのに、
この夜も泣き出してしまいました。。・゚・(ノД`)・゚・。ウエエェェン
しかも、泣きながら言った言葉は
「スイカを食べる!ケーキを食べる!おうちに帰る〜!」
やれやれ!今度は退院を楽しみにし過ぎて眠れなくなったようです。

もう!!どうすればいいんだよ!!(--メ) チャラリーン

7月27日
採血!!

CT検査でお腹の中の化膿が治っていることがわかったのですが、脂肪肝があることも解かりました。
担当のドクターから、生活習慣病の子どもが増えているから念のために血液検査をするといわれました。
と、いうことは・・・・・採血ですよね・・・・・。
また血管が見つからないかも・・・(T ^ T)くぅぅ〜

案の定、2人の看護婦さんが探してくれましたが、血管はどこかに隠れて出てきません。
今回は検査することが多いので、採血の容器が3本もあります。
無理だよ〜〜!(。>_<。)

そこに登場したのが、前回見事に由紀子の血管を探し出した研修医のT先生。
L(@^▽^@)」 ワーイ
なんと、今回も一発で血管に針が命中!
あっという間に3本分の採血をしてしまいました。

すばらしい!!
本当に感謝します。

「また、由紀子が入院をしたら注射をお願いしよう!」と言ったら、あと少しで外科の研修が終わって、
次の科の研修に移動をするのだそうです。

この先生はきっと、点滴が上手なドクターになるんだろうなぁ・・・・そう思います。
そして、そのきっかけが由紀子との出会いだったとしたら・・・・うれしいのだけどなぁ〜!
なんて、勝手に思ったりしています。

退院

血液検査の結果は脂肪肝意外に問題はないとの事でした。
ホッとしたのですが、やはりやせる努力をしなければならないとあらためて思っています。

こうして、みなさんにいっぱいご迷惑をおかけして、そして、お世話になって退院をしてきました。
これで、虫垂炎騒動は終わりになると思います。
振り返って見れば、あの発熱から40日以上が過ぎていました。
手術・入院・点滴・・・・・由紀子は新しい経験をいっぱいして、また成長をしました。
私も、2回の入院で同室になった患者さんたちから貴重な勉強をいっぱいさせていただきました。

いつも優しく接してくださったドクターや看護師さんたち。
みなさん本当にありがとうございました。