ゆきちゃんの日記

2002.4月

新しいおうち 2002.4.1
3月30日予定通り引越しをしました。
由紀子が新しいお家に着いたとき家の中はダンボールでいっぱい。
片付けの間の由紀子をどうしようか・・・と、思っていたその時、由紀子は自分で荷物を乗り越えて部屋の中に入って行き、前の家で居間に置いてあったソファーの上にちょこんと座って平然と本を読み始めました。
四方は箱に囲まれているのに全く無視!
まるで自分の居場所を見つけたようでした。
このソファー少し壊れています。
もし、転勤だったら捨てようと思っていました。
でも、このソファーが由紀子にとって
とても大切なものだったことにはじめて気がついた私です。
このソファーのおかげで由紀子はスムーズに新しい家になじんでいきました。
まだ、居間から離れているトイレが少々恐い由紀子ですが、これは慣れるのを待つしかないようです。
さあ!ここで新しい1年をまたがんばろうね!
新学期 2002年4月8日
今日から4年生の始まりです。
5組の担任の先生はまさ子先生
まさ子先生はお母さん先生。
今日は眼帯をしての登場でした。
バレーボールをしていて負傷したとか…。
転任そうそうお気の毒です。
そのかわいそうな先生に向かって由紀子が一言
「目が恐い!」(笑)

そして交流学級の先生はとしき先生!
なんと、独身の男の先生でした。
母は少し予感がします。
また由紀子の新しい恋の予感です。
うふふふ・・・!楽しい4年生になりそうだね!
初めてのおつかい・・・。2002.4.15
由紀子にはどうしても入る事のできないスーパーがあります。
「サティ」・・・以前は休みのたびに遊びに行っていたスーパーです。
でも、半年ほど前突然、中に入れなくなりました。
原因はよくわからないのですが、無理につれて入ると緊張でパニック状態になります。

日曜日の事です。
安売りのチラシに誘われて母は一人でサティへ買い物に行く事にしました。

母  「ゆきちゃん!お母さんサティに行って来るね!一緒に行く?」
ゆき 「やだ!!!!!・・・・本を見てくるね!」             
母  「???・・・本って?」                       
ゆき 「おじゃ魔女ゴーゴー!お母さん買ってくるね!」        
母  「お母さんにその本を買ってきて欲しいの?」          
ゆき 「うん!」                               

思い出しました。
数日前、由紀子は雑誌に載っていた
「おじゃ魔女ゴーゴー」の本が欲しいと言っていました。
その時、私が「サティに行かなくちゃその本は買えないよ!」
と、言ったのです。
それにしても、こんなにはっきり私に自分の希望を伝えてきたのは初めてでした。
自分が欲しいことを表現するだけではなく人に買い物を依頼する・・・
これはとても難しい事です。
また一つ、由紀子の中でコミュニケーションの扉が開いたようです。

題名の「初めてのおつかい・・・。」は
私がはじめて由紀子のおつかいをしたってことです。(笑)
うれしい、おつかいでした。
お熱  2002.4.16
特殊学級で上級生となった由紀子のお仕事に
健康観察カードを保健室に持っていく・・・。というのがあります。
といっても、保健室は教室の隣りなのですが・・・。

今日は1年生のとしきくんが熱を出してお休みでした。
まさこ先生は由紀子に二つの用事を言いつけました。
@遅くなってすみませんでした・・・といって渡す。
A「としきさんは熱でお休みです。」と、いう。
(さぁ!2つともちゃんとできるでしょうか?)

戻ってきた由紀子に確認するとAを忘れてきたようです。
「もう一度行ってきなさい」と促されて再び教室を出た由紀子
なぜか保健室ではなくその隣りの2年1組へ・・・。
2年1組の担任は3年生の時に音楽を教えていただいたとよ子先生です。

一方、まさ子先生はなかなっ帰ってこない由紀子を心配して保健室へ。
そこで見たのは
養護の先生ととよ子先生が由紀子の事を心配している姿でした。
どうして?

なんと由紀子は授業中のとよ子先生に向かって
『お熱があるの・・・。』と一言だけ言ったのだそうです。
びっくりしたとよ子先生は由紀子を連れて保健室へ行ったというわけでした。

私の想像ですが、もしかしたら由紀子は、何をどうしたらいいのかわからないまま教室を出たのかもしれません。
そして、去年とてもお世話になったとよ子先生の所に相談に行ったのではないでしょうか?
それにしてもその一言だけではみなさんびっくりしますよね。
遠 足 2002.4.19
この日は恒例の歓迎遠足。
いつもは我家のすぐそばの公園が目的地だったのが今年から少しはなれた海岸になりました。
由紀子は海が大すき!
でも、由紀子にはその変更がよくわかっていない!
大好きな海に行くなんて思ってもいないみたい・・・。
ただただ、お弁当の事で頭がいっぱいなのです。

母には一つ心配なことがありました。
それは由紀子が海に行くと必ず全身ずぶぬれになる事・・・。
『ちょっと足だけ入っていい?』
『おひざぐらいまではいい?』
『手をついてもいい?』
『あー!お腹が濡れちゃった。
もう全部浸かってもいいでしょう?』
ざぶ〜ん!!!
.言葉ではなく表情で訴えながらじわじわと海の中へと沈んでいくのが常なのです。

遠足の朝、担任の先生方にその心配を伝えました。
すると交流学級の担任の先生
つっぱっとですか?」
(方言で・・・「溝にはまった」を「溝につっぱた!」という。それと同じ意味)
担任の先生もびっくり
恐がりだから海にも近づかないと思っていたみたいです。

全ての着替えを持って出発した由紀子。
きっと先生方の監視がきびしかったことでしょう・・・・。

みんなよりも20分も遅れて戻ってきた由紀子の姿は出発の時とは全く違った姿で・・・
舐めたら塩味がしそうな姿でした。
でも、無事に戻ってきてよかった!よかった
クモの巣 20024.22
朝学校へ行こうとしたら外はすごい霧でした。
家の横の坂から、いつもは見える小学校も全く見えませんでした。
由紀子が『学校がない!』(笑)
まずは朝からボケを一発!
これは霧なんだよ!と話ながら下っていくと後ろから、由紀子が『きれい!』と言いました。
何も見えないはずなのにと振り返るとそこには大きなクモの巣がありました。
霧の雫がくもの巣についてその形をはっきりと浮かび上がらせていました。
とても大きなクモの巣でした。
均等に張られた糸がとてもステキな模様を作り上げていました。
同じ道を歩いていたのに私にはそのクモの巣は見えませんでした。
心のゆとりの違いなのでしょうか?
それからも学校に行く途中にたくさんのクモの巣を発見。
こんな所にも・・・・と思うような場所にもたくさんあったのです。

学校の送り迎えは大変ですが 由紀子と道を歩く楽しさは格別です。
遠足の絵 20024.23
昨日教室へお迎えに行ったら、この絵が貼ってありました。
『先生が手伝ってくださったんですか?』
と、聞いたら
『いいえ!口は出しましたが、手は出していませんよ!』
うれしい答えでした。

この前、自分の全身の絵が書けるようになったと、喜んだばかりだったのに・・・。
封印されていた物が噴き出してくるような由紀子の成長に驚きの連続です。

海の色使いがきれいです。
手を振っているのはお友だちです。
腰をかがめてカメを作っているのが由紀子・・・。
今まで粘土を使わせても「へびさん」しか作らなかった由紀子が
砂で作ったという「かめ」も見たかった・・・。
よくばりな母は思うのでした。

もう一つ・・・。
今回は由紀子の頭のてっぺんにもちゃんと髪の毛が生えてました。(笑)


横に作文が書いてあります。

『うみに行きました。
うみにはいりました。
ようふくがぬれました。
すなでかめをつくりました。
たのしかったです。