1996年7月

1日(月
パッチワーク教室の日でたくさんの人が来たせいか
由紀子は少々疲れ気味。
昼寝がとても長かった。
お客さんが連れてきた同じ年の男のこと遊ばせようと思ったが
まったく無視して一人で遊んでいた。



3日(水)
センターの帰りの船は大揺れで昼寝もできなかった。
由紀子は平気だったけれど、
今にも泣き出すのではないかとハラハラしながら乗っていたので
私も酔わずにすんだようだ。


4日(木)
長崎で買ってやった絵本付きのカセットテープが嫌いなのか
曲を流すと泣き出す。
「嫌いなの?やめる?」と聞くと
「うん!」とうなずいたような気がした。
時々同じような気がすることがある。


5日(金)
保育園の件で頭がいっぱいで由紀子のことが上の空状態。
反省!マサージをしてやると嬉しそうにするがくすぐったがって笑い出す。


6日(土)
福江で訪問教育をされているH山先生が遊びに来てくださって
訓練の方法をいろいろ教えてくださる。
「なるべく本物に触れさせる生活がいいですよ」
といわれてその通りだと思った。
その直後、七夕の飾りをプラスチックの竹にしているのを見られて注意される。
本物の手触り、香り、音ガとても大切なのだと思った。
これからきをつけていこうと思った。


7日(日)
久しぶりに芝生の上をはだしで歩く。
足の指が緊張しているのがわかった。


8日(月)
風船をたくさん買ってきて、ごみ袋の中に詰め、
上に乗って遊ばせる。
ポンプを使って風船を飛ばしたポンプの風を顔に当てて遊ばせる。
家中風船だらけになってしまった。


9日(火)
おしっこを漏らす回数が急に減ったようだ。
トイレを誘うと今までとちょっと違った感じでおしっこをする。
たまっているといううか……。
もう少しでトレーニングが終わりそうな気がする。


10日(水)
音楽教室の日。
新しく入ってきたお友達の妹さんを見て
「赤ちゃん、赤ちゃん」と大喜びする。
最近、赤ちゃんが大好きで「かわいいね」と言い、
頭や顔をいい子いい子してあげる。


11日(木)

12日(金)

保育園の面接に「聖マリア保育園」へいく。
とても暖かい園長先生と主任保母さんに安心して預かってもらえると思った。
早くても8月か9月からと思っていたのに
「月曜日から連れていらしゃい。」
の言葉に心の準備ができずうろたえている。


13日(土)
障害児親の会「若竹の会」の音楽活動に参加する。
ダウン症の「愛ちゃん」という4年生の女の子に気に入られて
手を引張られたり走ったり抱き付かれたり、
初めての経験に由紀子は戸惑っているようだった、
でも、こんなに積極的に接してくれる子どもが今までいただろうか。


14日(日)
昨日に引き続き今日は若竹の会のプールでの訓練の日だった。
五島病院のリハビリの先生方に指導していただいてプールであそんだ。
由紀子はプールが大好きで上がりたくないとないて困った。
プールサイドの足ざわりが嫌いで足の指が緊張していた。


15日(月)
今日から保育園9:00から11:00まで預かってもらう。
ずっと泣いていたらしく目をはらして、汗だくになっていた。
帰宅後はいつもと変わりなくすごした。


16日(火)
昨日よりも泣く時間は少なかったようだ。
先生に様子を聞くと室内ではおとなしくしているが
水着に着替えて外に出ると泣き出すとのことだった。
水遊びが大好きな由紀子がどうして?
思い当たることはプールの時間ずっと裸足で園庭いること。
最近足の裏の過敏さが目立つのでそのせいかもしれない。


17日(水)
先生と相談してサンダルを使ってみたけれど
やはり外に出ると泣くということだった。
外のほうが不安なのかもしれない。
5月から通い始めた音楽教室を7月で辞めることにした。
保育園と両方は時間的にも経済的にも無理だから。
でも、毎回楽しみにしていた由紀子は可愛そうだと思う。


18日(木)
保育園でボディペインティングをしたそうらしいが、
由紀子はやはりベタベタが嫌いで泣いたらしい。
でも、お友達の中でやれば少しでも慣れるかもしれない。
家ではやれないことをやってもらえる、保育園に入れてよかったと思う。


19日(金)
今日は泥遊びだった。
先生方がよく様子を見ていてくださって、
本人が嫌だと言い出す2〜3分間ずつ何度も泥の中に入れたり
水で洗ってくださったりしたらしい。
お迎えにいくと笑顔で走ってくるようになった。


20日(土)
一日中家にいると甘えん坊になるのか、
「抱っこ抱っこ」と後をついて歩く。
なるべく抱いてやることにしているが、今日は絵本を5冊も読まされた。


21日(日)
おしっこを教える回数が多くなって、
お漏らしも1日に一、二度になる。
寝るときだけ紙おむつをしているけれど
おしっこが出ると泣いて起きるようになって、
その度取り替えてやることになった。
やっと気持ちが悪いという感覚が出てきたのかもしれない。


22日(月)
今日からお昼を食べてから帰宅する。
2日間お休みが続いたせいで、また朝から泣いていたが、
お迎えのときは公園で先生に手をつないでもらって遊んでいた。


23日(火)
相変わらず泣きながら保育園にいく。
帰宅して歌を歌っているに気がつい
てしばらく聞き耳を立てていると
「マリア様、マリア様」と、
多分、保育園で習ったと思う歌を口ずさんでいた。


24日(水)
お弁当の日。
おしっこを漏らすことがなくなった。
しっかり毎回教えてくれる。
ヤッター!


25日(木)
先生から始めてプールに入って遊ぶとことができたと教えてもらった。
疲れたのか3時間もお昼寝。
少しずつ慣れてくれるのが嬉しい。


26日(金)
家庭訪問だった。
2時間半も先生とお話ができて本当によかった。
由紀子の今の状態を、丸ごと受け止めてくださって、
その中で少しずつ慣らしてくださっているのがよく分かった。


27日(土)
今日はお昼寝をさせずに早く寝せたのはいいが、
夜中目を覚まして起きてしまった。
何とか6:30ころまた眠ったが、
保育園にいく時間になっても起きずハラハラした。


28日(日)
今日は夜市へ連れて出かけた。
由紀子は上機嫌で風船を持って楽しそうだった。
最近マサージを途中で嫌がるようになった。
嫌がっても続けるべきなのだろうか?


29日(月)
今日からお昼寝まで保育園の予定だったが、
朝から下痢をして体調が悪いのでお昼までにしてもらった。


30日(火)
保育園で初めてお昼寝をした。
みんなの予想に反して寝付きも寝起きも上機嫌だったそうで、
先生もびっくりしていた。


31日(水)
朝は保育園の玄関で泣いて「さよなら」をして別れるが、
お迎えのときはニコニコして走ってくる。
何も話してくれないのでわからないが、保育園は楽しいのかもしれない。