1996年5月

1日(水)
昨日の病院の疲れで1日中ゴロゴロして過ごす。


2日(木)
夕方のフェリーで長崎へ家族旅行。
連休で混んでいる船の中でも寝てくれてホッとする。
昼寝を我慢させてかわいそうだったが、無事に長崎へ到着。


3日(金)
朝からお姉ちゃんたちの買い物につきあわされて歩き回って、
とうとうおんぶ攻撃にはいる。
スーパーの洗剤売場だけは元気に歩き回る。
途中で見つけた公園の滑り台で割り込もうとしたので
「順番」と止めると後ろから前のこの背中をトントンと催促する。


4日(土)
朝から雨。
「お外、お外」と泣いて困る。


5日(日)
買い物へお父さんと3人で行く。
「帰るよ」というと玄関に向かって歩き出す。
お父さんが来ないので「お父さんは?」と聞くと店の中に戻っていく。
時々何でもわかっているのではないかと想うことがある。


6日(月)
家族で「コンカナ王国」へ行く。
お気に入りのミニSLに一人で乗ったり、ウサギを見たり、
裸足で芝生の上を走ったりする。
丸太で出来た梯子のような物に登らせてみる。
はじめ緊張していたが緩い角度だったので一人で登ることが出来た。


7日(火)
長女の家庭訪問なのに家中おもちゃと絵本を散らかして回るので
いつもより早く寝かせる。
本来この時間に寝るのがいいのかもしれないと思いながら
ついついずれてしまう。
それと、なかなかお友達と遊ぶチャンスがない。


8日(水)
アパートの3歳児たちが
週1回の幼稚園に行くためのバスに乗る姿を見ていて少しつらくなる。
おしっこが言えないのでまだ行かせられないし
受け入れてもらえるかどうかも分からない。
でもそろそろ集団の中に入れてやりたい。


9日(木)
郵便局から公園へ、
そしておばあちゃんのうちへ約1時間半の道のりを散歩する。
途中、以前よく遊びに行っていったお友達の家へ、
「ゆいちゃん」と言いながら走り出す。
今まで名前を呼んだこともなかったのに・・・・
ゆいちゃんは、幼稚園に行っていって留守でした。


10日(金)
わんぱく広場。公園でみんなと遊ぶ。
夜寝るときに蒲団の中でわんぱく広場のことを話してみた。
「滑り台でシューってしたね。ブランコもしたね」
と言うと、
「バケツ(すなばのこと)」

「♪大きな栗の木の下で♪って歌ったね」
と言うと
「♪屋根より高い鯉のぼり♪〜おめでとう〜」
(実際に由紀子はおめでとうと言ってみんなにウケたのです。)
と答えた。
ほかの質問にはなにも答えてくれなかったけれど、
それだけでうれしかった。


11日(土)
セキがひどくなったので病院へつれていく。
診察室で先生に聴診器をあてられたときに、
「つめたい」と言った。


12日(日)
スーパーでアパートのお友達にあった。
「ゆうくんだよ。」と言うと、「ゆうくんこんにちは」という。
最近知っている人を見ると大きな声で「こんにちは」という。
ただ言葉の調子が少し変。


13日(月)
子ども劇場の会議につれていく。
みんなに「ずいぶん変わったね」と言われる。
でも、退屈なのか一度外に出ると
もう会議の部屋に入りたがらない。 


14日(火)
アパートの3歳児が珍しく全員そろって外で遊んだ。
由紀子も仲間には入らないがそばで遊んでいた。
1時間ほどすると「だっこ」をねだって指シャブリを始める。
回りからは「眠いの?」と聞かれるが、
多分どうしたらいいのか分からなくなったのだろと思う。
15分ほどジッとしていた後、また1人で遊びだす。


15日(水)
夕方になるとアパ−トの子ども達が外で遊ぶので
それにあわせて連れ出すようにする。


16日(木)
今週2回目の子ども劇場の会議。
一緒に遊んでいた子のアイスが欲しくて泣き出して、
「ちょうだい、ちょうだい」と、
その子を追い掛ける。
初めて子どもとかかわっている姿を見た


17日(金)
わんぱく広場の日。
みんなで、久賀島にイキングへ行く。
今まで、由紀子を連れて遠出するのは大変なので
あまり行事には、参加しなかったが少しでも刺激になればと思い参加する。
小さな瀬渡船の外側に乗って海をまじかに見て大きな声で「海」を唄い、
広い野原で大きな枝を振り回して歩き、
親子とも気持ちのよい一日だった。


18日(土)
夕方、少し肌寒くなったのに半袖のままにしておいたら
「さみいさみい」と言って来る。
最近二語分や、感情表現の言葉が良く出てきた。
急に会話ができるようにはならないだろうが、
いつかは言葉のキャッチボールをしてみたい。


19日(日)
マ−ねえちゃんの運動会。
みんなの声援に合わせて
「コンニチワコンニチワ」と、
大きな声で叫びまくる。
昼休みには運動場中を走り回っておお喜びだった。
夜、お父さんとタオルケットを使ってブランコ遊びをさせる。


20日(月)
ス−パ−で絵本を買ってやろうと本を渡すと、
レジへ一人で行き
「これください」
と言ってレジの上に本を置いた。
以前から買ったものは「これください」と、
するように仕向けてきたが、
自分でレジへ行ったのは初めてだった。


21日(火)

22日(水)
今日から音楽教室へ通うことにする。
1クラス5人でしかも親子 で参加できるときいて、
さっそく飛びついてしまった。
1週間前に貰った教材のCDは飽きるほど聴いているので
由紀子は、50分間楽しそうだった。
まだ先生が指示している動作はできないが、
CDから流れて来る音楽やリズムには確実に反応していると思った。


23日(木)
CTと脳波の検査結果を聞きに行く。
異常無しとの事、よかった!
4か月の時のCTも見せて貰って、
その時気になったところも今は大丈夫なのだそうだ。


24日(金)
わんぱく広場。
汽車ごっこ、綱引きをやった。
以前は無理やり汽車のロ−プの中に入れて
私が捕まえていないと逃げ出していたが、
今日はなんとなくついていっているように思えた。
でも、やはり途中下車だった。


25日(土)
ス−パ−へ連れて行って買物をしているとき
同じ年くらいの男の子を見つけて
「おともだち、こんにちは、キティちゃん」
と訳の分からないことを話しかけていた。
男の子はビックリして逃げてしまった。
子どもに興味がでてきたのは嬉しかったが、
この先うまく社会に溶け込むことができるのだろうかと、不安も残った。


26日(日)
外出から帰って、車から降りて広場で遊びだす。
「由紀ちゃん帰えろうよ」と声を掛けるが反応なし。
手を叩いてリズムをつけて「由紀ちゃん」と云うと振り向いて走って来る。


27日(月)
朝から30分ほど歩いておばあちゃんの家へ行く。
家へつくと自分で「コンニチワ」と声をかけて入って行く、
でもおばあちゃんの顔を見ると相変わらず
「おばあさんが川で・・」と、
桃太郎の話しを要求して他の話しは耳に入らない。


28日(火)
最近暑くなったせいか「手を、手を」と言って
洗面所で手を洗う振りをして水遊びをするのが日課になってしまった。
今日はイスを持ってきて本格的にはじめる。
蛇口をひねることができないと安心していたら
いつの間にか一人でひねって水浸しになっていた


29日(水)
音楽教室の日。
じっと人の話を聞くのが苦手な由紀子が
音楽教室 では50分間他の子どもさんと変わらないくらい
席についていることができる。
音楽が流れると知っている曲だと体をゆするし、
知らない曲が流れるとむずかしい顔をしてじっと聴いている。
まだ、先生の指示に従って手を叩いたり、
踊ったりはできないがよかったと思った。


30日(木)
久し振りにビデオのマンガを見せたら、
30分ほど見て「おしまい」と言ってスイッチを切って、
「お外、お買物」という。


31日(金)
わんぱく広場で遠足に行く。
車で現地集合なので歩くことは無かったが、
芝生の上を裸足で歩いたり、綱引きをしたり、パンくい競争をしたり楽しかった。
パンくい競争はビリだったけど
「パンをくわえて」というと一応くわえて引っ張った。
以前に比べてみんな