1996年4月


16日(火)
療育センターへ。
初めて長崎に行くので、いろいろなことを心配していたが、
本人は平気な様子。
センターでいろいろな話を聞いてもらって少し気が楽になった。


17日(水)
療育センター2日目。
いろいろな検査の結果自閉傾向がみられるとのこと。
思っていた通りだったのにやっぱりショックだった。
これからの事を考えると不安な事ばっかり。
しかし、私ががんばらなくては。


18日(木)
TVの手遊びにあわせて手を叩いていた。
誉めてやると嬉しそうにまた手を叩く。
今日から由紀子の見せてくれたプラスの面を日記に書いていこうと思う。


19日(金)
わんぱく広場の日。
トンネルくぐり…。
初めは怖がっていたが、
何度か誘っているうちに楽しそうに繰り返して遊び始める。
途中で立ってしまって後がつっかえてしまう事もあったけど…。
お集まりのときに1回だけ名前を呼ばれて手を挙げた。


20日(土)
昨日まで1語文しか話さなかったのに朝「バナナたべたい」という。
それっきり2語文は出ない。


21日(日)
鏡にうつる自分の姿に向かって「お友達」「かわいいね」といっている。
鏡の中の自分を別の存在と認識しているようでとても不安になる。
隣のベランダのこいのぼりが気に入って、1日中見せてくれとせがむ。


22日(月)
五島病院に紹介状を持っていく。
明日CTと脳波をとる事になった。
睡眠剤を座薬にしてもらえる事になって少しほっとした。
由紀子は水薬が大嫌い。


23日(火)
座薬を入れて15分ぐらいして便が出てしまって薬が完全に効かず、
脳波をとったところで目を覚ましてしまう。
座薬を追加してもらったが2時間たっても寝ないので、30日にやり直す事にする。


24日(水)
銀行へ行く。
以前に比べて私の指示に少しだけ従えるようになったような気がする。
「待って、とまって」とか「こっちへいこう」が通じているように思える。
道を歩くのが少し楽になった。



26日(金)
わんぱく広場の日。
新聞紙を破って遊ぶが、由紀子は興味を示さない。
(家ではよく広告を破って遊ぶのに)
みんなに切れ端をかぶせられても
迷惑そうな顔をするだけで知らん振りを決め込む。
後半手遊びになると嬉しそうにみんなにあわせて動き出す。
歌で問いかけると正確に答える。
会話はできなくても歌でならコミュニケーションができる。


27日(土)
家族で大きなスーパーに行く。
相変わらず洗剤売り場から離れない。
シャンプーの名前を驚くほど暗記していて正確に指差しながら歩いていく。
何がこの子をこんなに引き付けるのだろうか。


28日(日)
お父さんと3人で「コンカナ王国」へ行く。
芝生の広場と池のあひるに大喜びする。
ずっと歌を唄いながら走りまわっていた。
ミニSLに一人で上手に乗る。


29日(月)
いすの下に布団を引いて飛び降りる練習をさせる。
ほとんど抱きかかえられて降りるような状態だが、
「1.2.の3」といいながら何度も椅子に登る。
次は押し入れの上の段から私の首に捕まらせててを放して歩いてみた。
1メートルくらいしかもたないが、必死につかまろうとしている。


30日(火)
CTの撮影の日。
12:30に座薬を入れてもらったのに10分ほどでまた便が出てしまう。
13:30に1度寝たのだが台の上に寝せると泣き出してしまった。
座薬を追加してもらうが寝ない。
病院の好意で夜の9:00に取り直す事になった。
3個目の座薬でやっと成功。レントゲンの技師さん、
小児科の先生、みんな来てくださって心から感謝。