ゆきこの運動会

雨で一週間延期になっていた運動会が6月6日無事に開催されました。
運動会の練習が始まった頃、ゆきこはとても不安定でなかなか気持ちが前を向きませんでした。
組体操に学級対抗リレー・・・小学校最後の運動会というみんなの盛り上がりの中で
その意味を理解できないゆきこは、ストレスを溜め込むばかりだったのかもしれません。
リレーの練習がいやだ! 運動場に出るのがいやだ!そう言ってはパニックを起こしました。
でも、そんなゆきこも先生方やクラスのお友達に支えられて最後にはみんなと頑張れるようになりました。
曇りのち雨・・・天気予報はそう伝えましたが、こどもたちの元気が青空を呼んで
お日様ギラギラ!の天気になりました。
ゆきこの小学校最後の運動会はこの天気とともに最高の運動会になりました。

入場行進
クラスのお友達に囲まれて、ゆきこはとてもいい笑顔で入場して来ました。
大きく手を振って入場してくる姿は立派な6年生でした。
この笑顔が今日の運動会の成功を予感させてくれました。

開会式
習の時から拒否していた運動会の歌が始まった時、ゆきこが耳を押さえて列を離れ外へ出てきました。
「がんばります!がんばります!」そう叫んでいる声が聞こえました。
私が入場行進の前に「運動会の歌も耳を押さえて頑張るんだよ!」と、声をかけた事に答えているのだと思いました。
歌が始まるとみんなに背を向けて伴奏を口ずさんで、自分の声でみんなの声を消しながら必死に頑張っています。
写真の手前に写っているのがM田先生です。
ゆきこが列を離れた瞬間、先生の身体が動きました。
その時、「先生、お願い、止めないで!!」と、私は心の中で叫んでいました。
知らない人が見たらおかしな行動ですが、ゆきこは自分で必死にこの瞬間を耐えようとしています。
その頑張りを認めてやって欲しい!・・・そう思いました。

でも、大丈夫!私の思いを先生はちゃんと解ってくださっていました
M田先生はゆきこが立ち止まったのを確認したら、距離をおいてずっと見守ってくださいました。
先生の背中をとおしてゆきこの姿を見ながら、先生の気持ちがうれしかった母です。
そして、ゆきこは歌が終わると自分で列の中へ戻っていきました。

よく頑張りました!
あなたのその姿に母はとても感動しました。

100メートル走
後ろを笑顔で走っているのがゆきこです。(写真では笑顔かどうかわからないって!!笑)
速くなりました。本当にビックリしました。
毎年この競技はマイペースで、半周以上離されてゴールでしたが、
今年はみんなに着いていこう!という感じの走りでした。
いつもならコースに一人残って、観客の皆さんに頑張れコールを頂くのに今年はその暇さえありませんでした。
みんなの応援に笑顔で答えながら走っていくゆきこの姿が好きだった母はちょっと寂しかったりして…(笑)

組体操

今年の最大の難関「組み体操」です。
練習の始めの頃は何をしたらいいのか解らずに、不安ばかりのゆきこでしたが、
3組のみんなに協力をしてもらって説明書を作ってからは、自分のポーズを理解してしっかりがんばるようになりました。
心配した裸足も大丈夫でした。ただ、ピラミッドの土台になる時の為にひざ当てだけは付けさせてもらいました。
出だしで違うグループについて走ってしまうハプニングもありましたが、そんなことは帳消しになるほどの頑張りを見せてくれました。

どうです?りっぱでしょう?!o(*^-^*)oニコ


学級対抗リレー
ついに最後の競技学級対抗リレーがはじまりました。
今年もハンディを頂いて、ゆきこが頑張れる距離を走らせてもらう事になりました。
最初はもちろんトップを独走でしたが、バトンを渡す時にはしっかりビリになってました。(笑)
「ゆきちゃんの分もみんなで頑張ってワン・ツー・フィニッシュが目標です」と言ってくれた3組のみんなはその言葉通り、大接戦を勝ち抜いて1位2位を独占してくれました。

こうして、ゆきこの小学校最後の運動会は終わりました。
ゆきこたちの青組みが優勝するというおまけ付きで…V(^0^)

ゆきこは運動会が終わってからも
「組体操をがんばったんだよ!」
「リレーで走ったんだよ!」
と、何度も私たち家族に誉めてくれと要求をしてきます。
自分は本当に頑張ったんだという表現だと思います。
誉められるのが大好きで、誉められて育ってゆくゆきこらしい反応です。

今年の運動会でクラスの子どもたちの存在の大きさに改めて気付かされました。
みんな、ありがとう!!

そして、運動会が終るまでずっと担任のM田先生がゆきこへいろいろな配慮をしてくださいました。
この日を迎えるまで不安定なゆきこを支えてくださって
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。

最後になりましたが、このホームページを通じて、心配をしてくださったみなさん。
みなさんの応援のおかげで最高の運動会になりました。
ありがとうございました。