2008/12/1(月)
      マラソン大会の練習
  
学校の自閉症児のママ友からメールが来ました。 
 
「朝の運動のときにゆきちゃんが校舎の前でパニックになっていたよ。 
  かなり顔を叩いていたから、あざにならなきゃいいけど・・・」 
 
あぁ、またかぁ・・・・(。´-д-) 
 
 
お迎えのときの先生の話では、 
今日からマラソン大会の練習が実際のコースに変更になったのが 
受け入れられずにパニックになったようです。 
 
それで、みんなが準備体操をする間、 
校舎のそばで2人で待機をしていたそうです。 
友人が見たのはそのときのことでしょう。 
 
でも、その後みんながコースを走り出したら、由紀子も自分からコースに出て一緒に走り出した(歩き出した?)のだそうです。 
その後は笑顔だったといいますから、気持ちの切り替えができたんでしょうね。 
 
また新しいことの始まりです。 
でも、マラソン大会のコースは中学部のときと同じですから、 
納得すれば抵抗は少ないと思います。 
 
問題は走る距離です。 
前回の保護者会で高等部のノルマは4キロだと聞きました。 
マラソンコースを8周することになります。 
でも、中学部のときの由紀子の最高記録は4周です。 
 
大変なことになる!・・・それが私の正直な気持ちでした。 
 
先生方も由紀子の為に、いろんな工夫をしてくださっていて 
コースに目印をつけて、他のところは歩いてもいいから、 
その印の間だけは走る。 
そんな約束をして練習をしているそうです。 
それが、今うまくいきつつあるとの話でした。 
 
それがうまくいって、その結果で由紀子が走れる(歩ける?)距離が長くなるのは私もうれしいです。 
でも、最初から大きな目標はやはり由紀子にはかなりの負担になりそうです。 
 
そんなことを思うのは私の甘さかもしれません。 
でも、今の私にも由紀子にもこれ以上、荒れた生活を乗り切るだけの 
余力が残っていません。 
 
それで身勝手なお願いだと承知の上で、先日の面談のときに 
由紀子の様子を見ながら距離を決めてほしいとお願いをしました。 
 
そして、今日プリントが来て 
距離は8周・6周・4周とし、生徒の実態や能力を考慮して設けています。 
と、書いてありました。 
 
よかった! 
もともとその予定だったのかもしれませんね。 
私の取り越し苦労だったのかも・・・(汗) 
 
やっぱり、私は甘いのかなぁ〜・・・(*´-ω-`)  
最近、由紀子の支援についての自分の判断に自信がありません。 
自分の中で何かが揺れているんです
  


 

 
  2008/12/2(火)
      衝撃、そして感激!!
  
今日はA川先生のところへ由紀子のことでカウンセリング受けに行ってきました。 
 
ところが、病院に着いてみたら患者さんがいっぱい! 
私が午前中最後だったようで、順番が回ってきたのは12時半近くになってました。 
なんと待ち時間は2時間半!! 
 
その待ち時間に先日行った講演会で買ってきた本を読んでいたのですが、 
その本がすばらしい!! 
 
今まで解らなかった由紀子のこだわりや行動の謎解きがいっぱい書かれていました。 
(*゜□゜*)わぁお! 
 
あまりの衝撃に読むことに夢中になって、その2時間半があっという間でした。(笑) 
 
その本は「続・自閉っ子、こういう風にできてます!」←リンクしてます。 
 
長崎大学の岩永先生と藤家寛子さんと浅見さんの対談形式で書かれた本ですが、 
藤家さんが抱えている身体的感覚の問題が由紀子とよく似ていて・・・。 
 
このことは、講演会を聞いたときから感じていましたが、本を読んでみたら、 
その類似点は想像以上でした。 
 
失禁をしてしまうメカニズム 
うれしいことがストレスになる理由 
絶対音感を持つがゆえの苦しさ 
休日の時間を持て余してしまう心理 
その他いろいろ・・・ 
 
ずっと知りたいと思っていたことばかりでした。 
 
あまりの感激に、診察室に入ってA川先生に 
「この本の中に由紀子を理解するためのヒントがいっぱい!!!」 
と、少々興奮気味に話してしまいました。(笑) 
 
今まで自閉症はコミュニケーションの障害だけに注目されていましたが、 
藤家さんやニキさんが語り始めたことで、 
自閉症の人は感覚や身体的な問題を多く抱えていることが知られてきました。 
 
パニックもTEACCHプログラムだけでは解決できないことがたくさんあるようです。 
支援してくださる人たちがこの事をもっと知ってくれれば、 
由紀子のように過敏な感覚の持ち主も生きて行きやすくなるのではないかと 
期待しています。 
 
本の中でわかった由紀子の問題については自分なりにまとめて見ようと思っています。 
私の推測の域をこえないと思いますが・・・。 
 
この日記を読んでくださっている方の中で、興味のある方はぜひ本を読んでみてください。 
きっと信じられないような不思議な世界で生きている人がいることをわかっていただけると思います。
  


 

 
  2008/12/3(水)
      フラッシュバック
  
久しぶりに夕べは大きなパニックを起こしました。 
泣きながら叫ぶ言葉からフラッシュバックだなぁ〜と解りました。 
 
「先生を叩いちゃいけないんだよ!」  (ノ◇≦。) ビェーン!! 
あぁ・・・先生を叩いちゃったんだね!・・・(tomiの心の声) 
 
「先生のお口を叩いちゃいけないんだよ!」 
。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。 ウワァーン!!
 
げぇ〜〜!!お口を叩いたのぉ〜?! 
 
これはどの先生なのかを特定しておかなければと思ったので、ちょっと聞いてみました。 
 
「S岡先生を叩いたの?T山先生を叩いたの?」 
 
「T山先生・・・」 
 
そうか・・・音楽サークルの時にお友達も叩いたと言っていたから、 
その時に先生も叩いちゃったんだ・・・(+。+)あちゃ- 
 
それで、今朝登校したときにI山先生を待ってお詫びをしたら、 
自分ではないと・・・・ 
え〜〜〜?違うの?( ̄ー ̄?).....??アレ?? 
 
じゃぁ〜昨日の夜のパニックはなんだったんだ???? 
 
でも、この疑問はお迎えのときに解けました。 
由紀子が叩いてしまったのは社会科の授業をしていただいているS田先生でした。 
 
おい!先生の名前ぐらいちゃんと覚えておきなさいよね!!(゚-゚;)ヾ(-_-;) オイオイ 
でも、選択肢を2人しか与えなかった私も悪いかったよね!(笑) 
 
 
昨日、社会の授業の一環で校外に出たらしいのですが、 
ご機嫌で出かけたものの、由紀子にスケジュールがうまく伝わっていなかったようで、途中でパニックになったらしいのです。 
そのときに、S田先生の口元を叩いてしまったそうです。 
 
あらためて、申し訳ありません!(_ _;m) 
 
先生は笑いながら 
「ちゃんと伝えるんですねぇ〜?!」 
と言ってくださいましたが、 
フラッシュバックのときに口走る言葉で私には大体解るんです。 
 
 
 
パニックになるたびに、周りの人に手を上げてしまう・・・ 
本当にみなさんには申し訳ない毎日ですが、 
由紀子自身も、やってしまったことが、悪いことだと重々解っていると思います。 
 
自分で自分の感情をコントロールできずに暴走しては 
こうしてフラッシュバックを起こして苦しんでいます。 
どうぞ許してやってください。  m(_ _;;m すみません!
  


 

 
  2008/12/4(木)
      どうすればいいのか・・・・
  
昨日も先生に手を上げて、お詫びをしたばかりなのに、 
今日はまた別の先生に申し訳ないことをしてしまいました。 
 
パニックになった由紀子を止めようとしてくださった先生にケガをさせてしまいました。 
由紀子のこぶしが手の指にもろに当たってしまったみたいです。 
検査の結果、骨には異常はなかったという事ですが、 
捻挫をされていてかなりの痛みのようです。 
本当に申しわけありません。_(_ _:)_  
 
由紀子の腕にも自分で噛み付いた後がくっきり残っていました。 
かなりひどいパニックが起きていたんでしょう。 
 
どうして、こんなことが続くようになってしまったのか・・・。 
 
この日記を読み返してみても、高等部に入学してから書かれているのはパニックのことばかり・・・。 
 
中学部の時のように、笑顔いっぱいでみんなと楽しく活動していた由紀子は 
もう戻ってはこないのでしょうか? 
 
高等部の生活に慣れさえすれば、またあんな笑顔の日が戻ってくると 
思っていた私が甘かったのか? 
 
時々、高等部の先生方にとって 
由紀子はパニックがあって当たり前! 
と思われているかもしれないと心配になることがあります。 
 
だって、入学の時から由紀子はパニックの連続だし 
あの頃の由紀子の様子を先生方はご存じないですものねぇ・・・。 
 
 
でも、それって悲しい・・・・。 
 
確かに以前もPMSのせいで一ヶ月の半分は不機嫌でした。 
でも、こんなにひどいパニックはなかった・・・ 
他の日はニコニコでルンルンで、 
逆にテンションが高すぎて、唄いすぎて「うるさいよ!!」と 
叱られるぐらいだった。 
 
できるものならば、あの頃の由紀子の姿を高等部の先生方にも見ていただきたい。 
本当の由紀子を知ってもらいたい。 
 
 
高等部の先生方も一生懸命に由紀子のことを支援してくださっているのに、 
なぜ、由紀子にその思いが届かないのか・・・。 
 
パニックの無い生活を取り戻すにはどうすればいい? 
由紀子が話せるならば、何を訴えているのかを教えて欲しい。 
 
私の宝物の由紀子の笑顔には目の下にクマなんかない、 
底抜けに明るい笑顔だった・・・。
  


 

 
  2008/12/5(金)
      つねって!
  
予想はしていましたが、昨日の夜にまたパニックになりました。 
いつものように頬を叩いて、目を叩いて・・・泣いて・・・。 
ちょっと油断をしたら腕に噛みつかれました。 
でも、分厚い長袖のおかげで肉までは届かず・・・(笑) 
 
原因は分かっていました。 
たぶん、学校でやってしまった事件のことでしょう。 
 
興奮が少し治まったなぁ〜と、思った所で 
由紀子が突然私に腕を突き出して 
 
「ゆきちゃんをつねるんだよ!!」 
 
と、言いました。 
最初は何を言っているのか分からなかったので、 
「学校で誰かをつねったの?」 
と、聞いたのですが、 
さらに腕を突き出して、 
 
「ゆきちゃんをつねるんだよ!!」 
 
と、言って私の手を自分の腕に持っていくのです。 
 
「お母さんがゆきちゃんをつねるの?」 
 
「はい!」 
 
一瞬、言葉が見つかりませんでした。 
 
「お母さんは由紀ちゃんのことが好きだから 
痛いことはしたくない!」
 
 
それを言うだけで精一杯でした。 
 
ショックでした。 
何を思ってそんなことを言い出したのか・・・ 
自分を痛めつけて欲しいという意味で言ったのか? 
お仕置きをして欲しいという意味で言ったのか? 
 
自傷が始まって、他害が加わって・・・ 
由紀子はさらにどこかへ向かおうとしているのでしょうか? 
 
あまりのショックに怖くなって、由紀子の興奮がおさまっている間に、 
追加の薬を飲ませて半強制的に眠らせてしまいました。 
 
 
 
ぐっすり寝た由紀子は朝はケロッとしていましたが、 
私は昨日のショックを引きずったまま学校へ・・・。 
 
担任の先生に由紀子の対応について 
中学部の先生を加えてみなさんで一緒に考えて欲しいとお願いをしました。 
 
中学部の先生方には3年間で培った由紀子への支援の経験があります。 
 
中学部と高等部が全く違うことはわかっています。 
でも、由紀子の自閉症の特性についての対応は同じだと思うのです。 
そして、これは卒業後の施設にまでつなげて行くべきものだと・・・。 
 
一時の感情で無理なお願いをしてしまったかも・・・。(汗) 
 
でも、今何とかしなければ、由紀子の中で何かが壊れてしまうかもしれない。 
私はとても焦っています。
  


 

 
  2008/12/6(土)
      さむい!
  
プールの日だと言うのに朝からめちゃくちゃ寒いです。 
 
由紀子は相変わらず7時前に目を覚まして、朝食を食べて二度寝! 
10時過ぎに起きて、さっそく頭を叩いていました。 
今日も試練の一日になりそうです。 
 
プールに行くことを告げたら 
「プールには行かない!」o(`ω´*)oフン!!! 
 
そう言うと思ったよ!!( ̄_ ̄|||)どよ〜ん 
 
本音を言えば、私だってこんな寒い日にプールになんて入りたくないさ! 
でも今日、何の理由もなくプールをお休みしてしまえば次も行かないに決まってる! 
ここはどうしても行かなくちゃいけないんだ! 
 
ちょうどその時、知り合いとメールを交換している最中だったのですが、 
その方からいいアドバイスをいただきました。 
「プールの後に楽しいことを(食べること)を用意してやったら?」 
 
プールが終わったら、お母さんと一緒に 
ホットケーキを作って食べよう!!(=´∇`=) ニャン♪
 
 
これがうまく行きました。(笑) 
ケロッとプールに行くことをOKしてくれました。 
 
早速、用意をして出発!! 
 
でも、不機嫌なのは不機嫌で・・・プールに着いてもドアは叩くわ、頭は叩くわ・・・ 
由紀子のパニックをはじめてみるコーチたちはびっくりして引いてました。(汗) 
 
それでも、無理やり更衣室に連れ込んで着替えてプールへ・・・。 
 
どうしてそこまでして・・・と、言われそうですが、私には確信がありました。 
由紀子は水に入ってしまえば、きっとリラックスしてご機嫌になると! 
 
予想は当たりました。 
最初の10分ぐらいは動こうともせず、水に浸かったままでしたが、 
私がビート板を引っ張って歩いたり、背泳の姿勢で浮かせて引っ張ったりするうちに 
表情がどんどん緩んで行きました。 
 
後半の30分は一人でウォーキングをしたり、ビート板で往復泳いだりしてご機嫌でした。 
 
コーチたちも「いい表情になりましたね!」と言ってくださいました 
たぶん、水中セラピーのような効果があるのだと思います。 
 
このプールではほとんど自由にさせてくださるので助かります。 
ちょっと会費は高いけれど、障害児という枠で受け入れてもらっているので、 
荒れた日でもあまり気を使わなくても大丈夫なので気が楽です。 
 
帰りにはすっかりご機嫌になった由紀子さん。 
いざ帰ろうとした所で急に 
「ホットケーキ食べない!アイスクリーム!」 
 
いつもプールの帰りにはローソンのアイスクリームを食べるのが 
由紀子の俺ルールです。 
 
それでは、ホットケーキは明日作りましょう! 
と、言うことで手打ちをして、いつものコースで帰ってきました。 
 
帰りは青空になってお日様も照りだしていました。 
私も由紀子も以前は、土曜日や日曜日が大嫌いでしたが、 
最近はやることが見つかって、それ程嫌いではなくなりました。
  


 

 
  2008/12/7(日)
      ご心配をおかけしてすみません・・・・。
  
いろんな方から電話やメールをいただきました。 
みなさん日記を読んで心配して「大丈夫?」って・・・。 
 
すっかりご心配をおかけしてしまいました。 
ごめんなさい!! 
少しナーバスになり過ぎたかと反省しています。<(_ _*)>  
 
 
と、書いている間に由紀子がフラッシュバックを起こしました。(汗) 
 
今、宿題をしているのですが、書き取り問題の中に 
「チャレンジ」「創作」という文字があって、 
それを見て、フラッシュバックを起こしたようです。 
 
 
学校にはチャレンジという時間があって、 
由紀子は「創作」というグループでいろいろな創作活動をしています。 
 
一昨日のその時間にちょっとしたハプニングがあったと、 
お迎えの時に担当の先生が言っていたのですが、 
帰ってから由紀子に確認をしたら、 
「先生の背中を叩いちゃいけないんだよ!」 
(@゜▽゜;Aアセアセ・・・またかい!! 
 
一昨日は「月曜日にごめんなさいをしようね!」で終わったのですが、 
今日になって宿題の文字を見て、フラッシュバックを起こしたようです。 
 
でも、由紀子が自首をしてくれていたおかげで、 
何が原因だったのかすぐに分かりました。 
 
それで、 
「チャレンジの時に先生を叩いちゃったんだよね。 
いけないことをしちゃったね・・・ 
でも、先生は怒っていなかったよ! 
大丈夫だよ!!」
 
 
そう声をかけてやったら、すぐに落ち着いて、宿題の続きを始めました。 
 
よかった!よかった!!(*⌒ー⌒*) 
 
 
あの時、先生が軽く話をされたので、 
私は先生を叩いたなんて思わずに聞き流してしまいました。 
すみませんでした。m(_ _)m  
 
きっと最近、私が落ち込んでいるから、 
先生は気を使ってくださったのだと思います。 
 
でも、由紀子との生活は学校で何があったかを把握していた方が 
対応しやすいこともあります。 
私は大丈夫ですので、遠慮なく言ってください。 
 
私は落ち込んでも、必ず何かを拾って起き上がって来ますから!! 
 
※土曜日の日記をアップし忘れました。(汗) 
後で書き足してアップします。
  


 

 
  2008/12/8(月)
      大失敗!
  
今日は由紀子を学校に送ってから福岡へ行きました。 
でも、その出発の前に私は大失敗をしてしまいました。 
 
由紀子の薬を間違えて飲ませてしまったのです。 
アッ!と思った時には由紀子は飲み込んでしまった後・・・。 
 
それから病院に電話をしたり、主治医に電話をしたり、 
ジタバタと大慌て! 
主治医はたぶん問題は無いと思うが、 
用心のために保健室で血圧を測ってもらうように指示されました。 
 
もう福岡行きの気分ではなくなったので、用事をキャンセルしようかと 
思ったのですが、留守番のために帰ってきていたまーまーから 
自分がいるから大丈夫! 
何のために休みを取ってきたと思っているのか! 
と背中を押されて、予定通り行くことにしなりました。 
 
血中濃度が一番上がる時間に血圧測定をお願いしていたので、 
列車の中から確認の電話を保健室に入れました。 
 
すると、測定の結果は全然問題なし、 
ご機嫌も上々だということで、ホッとしました。 
 
まーまーにもその結果を電話して、後のことを頼んで 
私は久しぶりの福岡へ・・・。 
 
友人とランチを食べて、用事を済ませて8時ごろ帰宅したのですが、 
家についてみると、いつも以上にご機嫌でニコニコ顔の由紀子が待っていました。 
 
今日は学校で担任の先生には手を上げてしまったようですが、 
他の場面では落ち着いていたようです。 
 
担任の先生に手を上げてしまったことについては 
迎えに行ったまーまーが、由紀子にきちんと謝らせて、 
担任の先生に許していただいていたそうで、 
そのことでのフラッシュバックは見られませんでした。 
 
なるほど・・・。 
私はいつもお迎えのときに、由紀子の悪行を聞いて謝ってきましたが、 
振り返ってみれば、自分だけ謝って、由紀子に再度謝らせてはいなかったような気がします。 
 
由紀子の心の中の罪悪感を緩めるためには、冷静になったときに 
きちんと謝って、心に区切りをつけることも大事なのかもしれません。 
なんだか少し見えてきたような気がします。
  


 

 
  2008/12/9(火)
      新記録?
  
今日は持久走大会の予行練習がありました。 
いつものろまなカメ状態の由紀子は、みんなが走る中ウォーキングをしています。 
 
高等部の目標はマラソンコースを8周。 
約4キロですが、由紀子に最初からその目標を目指させることは 
無理だと思ったので、先生に低めの目標から始めて下さるようにお願いをしていました。 
 
それで、先生は4周くらいかな? 
と、思っていらしたようですが、予想外に由紀子ががんばって 
5周走ること・・いや、歩くことができたそうです。 
 
順調に歩いていたので、一人で大丈夫だろうと思って 
担任の先生がゴールで待っていたら、 
由紀子が他の先生に連れられてやって来て・・・。 
どうしたのかと思ったら、途中で他の生徒さんの頭をポカリとやってしまったのだそうです。(;´д` ) トホホ 
 
たぶん 
「もうこれ以上は嫌だ!」 
という、サインだったのでしょうが、 
もっと平和的なサインをお願いしたいものです。 
 
叩かれてしまったお友達 
ごめんなさい!! 
 
でも、5周というのはもしかしたら新記録かもしれません。 
これが自信になって本番もがんばれるといいな!! 
よくがんばりました。d(⌒ー⌒) グッ! 
 
 
 
午後からは性教育へ・・・。 
由紀子が学校で先生に怪我をさせてしまったことや 
フラッシュバックで自分でやってしまったことを思い出しては 
自分を痛めつけている状況を話してきました。 
 
 
そして、学校では先日お願いしていた、由紀子の対応についてのケース会議を持っていただけることになりました。 
 
教科担任制をとっているうちの学校では 
全員の先生方が、同じ対応というわけには行かないでしょうが、 
少なくとも由紀子の自閉症の特性については、共通理解していただきたい! 
それが私の今の思いです。 
 
そんな話をA川先生にお話をしてきました。 
 
これをきっかけに由紀子が一日でも早く、このつらい生活から抜け出せるように祈りたい気持ちです。
  


 

 
  2008/12/10(水)
      施設見学
  
母(tomi)は由紀子が冬休みから利用する施設の見学に行ってきました。 
前にも一回見学させていただいたことがあるのに、 
道をぜんぜん覚えていなくて・・・(汗) 
今回もコーディネーターのF井さんに連れて行ってもらいました。 
 
でも、今度はちゃんと目印を手帳に書きながら道を覚えてきたので 
次からは大丈夫!!・・・かな?(笑) 
 
今回の施設には先日、由紀子も学校から見学に行きました。 
そして、そこでみかんの皮むきの作業をしているのを見て感激! 
 
後日、学校で一番気に入った作業はなんでしたか?と質問されて 
「みかんの皮むき」(⌒◇⌒)ノ 
と答えるきっかけになった所です。 
 
その根拠が「みかんを食べられる!」という、大きな誤解の上にあるとしても、 
由紀子にはきっと好印象の場所だったと思います。(笑) 
 
冬休みに入ったら早速利用を始める予定ですが、 
最初は療育班で施設に慣れることからはじめさせていただくことになると思います。 
 
今日はクリスマスの飾り付けをみなさんで作っているところでした。 
共同作業の中で、自分の役割がはっきりわかる活動が由紀子には 
あっていると思うので、今日のような感じなら大丈夫じゃないかと思いました。 
 
夏休みに施設の利用に挑戦して失敗してしまった由紀子。 
本当はあの時、もう一度きちんと施設の方と 
なぜ由紀子がパニックになったのかを話し合いをして、 
再度挑戦すべきでした。 
由紀子に失敗体験だけを残して終わりにしたことを、 
とても反省し後悔しています。 
 
だから、今度はどんなことがあっても 
由紀子に成功体験を積ませてやりたいと思っています。 
将来に向けての一歩の踏み出し。 
今回こそ・・・!です。 
 
今日の由紀子さんの様子ですが、 
朝の運動の時間に持久走の練習があると聞いて、かなり抵抗したようです。 
何度か教室に戻ってしまったり・・・今日もお騒がせの由紀子です。 
それでも、しばらくしたら自分で気持ちを切り替えて、 
みんなと一緒に練習を始めたそうです。 
 
今日は2周でしたが、よくがんばりました!! 
その後は、ご機嫌で昼休みも楽しそうに過ごしていたそうです。 
 
 
でも・・・ 
家に戻って着替えをした途端に、またパニックが起こりました。 
 
油断をしているときにパニックになられると、 
私の心の準備ができていないので、あたふたしてしまいます。 
キャー!ビックリ(*゜ロ°)ノミ☆(;>_<)バシバシ 
 
何かのフラッシュバックか? 
 
思い当たるのは朝の運動のときのこと! 
お迎えのときに先生とも話をしましたが、 
由紀子は昨日の予行練習を本番だと誤解していたのではないでしょうか? 
 
必死に5周走って、これで終わったと思っていたのに 
今日も練習があると聞いて、がっくりしたのかもしれません。(笑) 
 
そのことを私に訴えているのかもしれないと思ったので、 
駄目もとで話をしてみました。 
 
マラソン大会は昨日で終わりだと思っていたの? 
でも、違うんだよ! 
だって、お母さんは来ていなかったでしょう? 
写真も撮ってないよ・・・。 
金曜日にお母さんはゆきちゃんが走っているところを写真に撮りに来るから! 
だから金曜日までがんばって練習をしてね! 
 
 
本当にそれが原因でパニックになのかどうか解りませんが 
そんな話をしている間に由紀子が落ち着いてくれました。 
やれやれです。 
 
ゆきちゃん! 
お母さんの対応は正解でしたか? 
お母さんの声はあなたの心に届いていますか? 
相変わらず由紀子は何も語ってくれません。 
でも、笑ってくれればそれでいいです。
  


 

 
  2008/12/11(木)
      マラソン前夜
  
明日はマラソン大会です。 
今度こそ本番!!(笑) 
 
由紀子はそのことが気になって仕方が無いのか、 
お風呂に入る時間ぐらいから不安定になって、 
布団に入ってからは自傷がとまらなくなりました。 
 
こんなときは早めに追加の薬で寝かせた方が本人も楽でしょう・・・。 
 
薬を飲んで20分ほどで夢の中へと入っていきました。 
 
寝顔には昔の幼い面影が残っていて・・・ 
あの頃の笑顔を思い出しては、どうしてこんな事になってしまったのかと、 
ちょっと寂しくなってしまいました。 
 
明日はどんなマラソン大会になるのでしょうか? 
怖い気もします。(笑) 
 
 
夕方まではとても調子がよかった由紀子はお気に入りの本をずっと読んでいました。 
 
今のマイブームはジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」 
映画の場面を忠実に再現したアニメ本があるのですが、 
それを熱心に読んでいました。 
 
すでに由紀子の頭の中には、その本に書いてあるせりふは完璧にインプットされているようで、 
パニックを起こす直前まで布団の中で30分ほどずっと一人芝居を続けていました。 
たぶん、全部のせりふを一字一句間違いなく再現していたと思います。 
脅威の記憶力です。 
 
最近物忘れがひどくなってきた私にはうらやましい限りです。
  


 

 
  2008/12/12(金)
      マラソン大会
  
朝から大荒れで学校へ行きました。 
やっぱり予行練習を本番だと勘違いしていたらしく、 
どうしても今日のマラソン大会が納得いかない様子!(笑) 
 
開会式の時間に運動場へ行ってみたら由紀子の姿はありませんでした。 
いつもスタートぎりぎりまで教室でゴネていると聞いていたので、 
今日もか・・・という感じです。 
 
校長先生の話が終わり、ラジオ体操が終わってそろそろスタートの時間という頃になって、由紀子が登場です。 
まるで、横綱!!(笑) 
 
先生の話では、外の様子が気になって、そーっと見に行ったりしていたようですが、 
ラジオ体操が始まったら慌てて教室に逃げ戻っていたそうです。 
そんなにラジオ体操が嫌なん?"┐( -""-)┌ ヤレヤレ"  
 
まずは女子のスタートです。 
高等部には陸上部があるので、中には普通の高校生よりも早く走る子たちがいます。 
その子たちが駆け抜けて行った後で、由紀子がのんびり歩いてきました。 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 45.7KB )
 
いかにも不機嫌そうな表情!! 
「なんで、2回も走らなきゃならないのよ!」o(`ω´*)oフン!!! 
と、でも言いたいのでしょうか? 
 
まぁ、そうおっしゃらずにがんばりましょうよ!! 
どうせ、走らずに歩くんだから!(笑) 
 
一周終わるたびに、こうしてS岡先生とシールを貼って何周終わったのかを確認します。 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 30.0KB )
 
今日の目標は5周(2.5キロ)です。 
制限時間は45分間。 
普通に歩いても充分余裕のある時間ですが、ポッテンポッテン歩く由紀子にはぎりぎりの時間です。 
間に合うかどうか・・・心配でした。 
 
それに一周歩いて私の前にきたときには、必ず頭を叩いている由紀子。 
ずっと叩いているわけではないことを祈るのみです。 
 
その姿を見て、周りのお母さんたちが 
「ゆきちゃんの顔、叩きすぎてむくんでない?」 
と、心配しくれましたが、確かにむくみもあるでしょうが、 
確実に太っているせいです。(笑) 
 
 
次々とゴールをして、残り時間が少なくなって先生たちから繰り上げの準備の声がかかり始めました。 
 
そこへ由紀子が5周目を終わって歩いてきました。 
ぎりぎりセーフ!! 
完走です。(完歩?) 
 
ゴールの寸前だけでも走って欲しいと思って、 
「ゆきちゃん! 
  写真を撮るから!! 
    ゴールまで走って!!」
 
と、叫んだのですが・・・。 
最後の最後まで仏頂面で、見向きもしてくれませんでした。 
いつもピースぐらいはしてくれるのに・・・冷たい!(*´-ω-`)・・・フゥ  
 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 39.8KB )
 
両手を挙げて喜んでくださっているのはS岡先生です。 
本当にお世話をおかけしました。 
 
ゆきちゃん! 
これで、本当にマラソン大会は終わりです。 
お疲れ様でした。 
いろいろあったけど、よく最後までがんばりました。 
おかあさんは大満足でした。(*'-')//”パチパチ☆
  


 

 
  2008/12/13(土)
      施設との契約
  
冬休みから由紀子が利用する施設との契約をするために 
施設の主任さんが由紀子の自宅での様子を見がてら、 
契約内容の説明に来てくださいました。 
 
一つ一つ説明を聞きながら、 
いよいよ始まる!! 
そんな気持ちになりました。 
 
由紀子は私のすぐ横でパソコンをいじっていましたが、 
耳がダンボになっているのは確かです。(笑) 
 
私の名前が何度も出てくるんだけど・・・ 
いったい何を話しているの?(。=`ω´=)?
 
 
由紀子にはまだ何も話をしていません。 
きちんと話をしてしまうと、そのことが頭から離れなくなってしまいます。 
こうやって少しずつ感じさせて、直前に詳しい説明をする。 
しかも、私が構えてしまうと由紀子がどきどきするので 
あくまでもサラッと軽く流して・・・・。 
それが、新しいことを始めさせる時のベストな方法だと思っています。 
 
施設のほうでも由紀子を迎える準備を進めてくださっていて、 
主任さんが素敵なものを持参してくださいました。 
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由紀子のために解りやすい日課表を作ってくださったのです。 
 
ありがとうございます。これならば、詳しい説明をするときに由紀子を納得させてやれます。 
 
先日、施設に伺ったときに私が話した由紀子のこだわりについても 
職員のみなさんで対応を考えてくださったとの事でした。 
m(_ _)m アリガトォ〜★ 
 
この施設に由紀子をお任せしてみよう! 
今度こそ、将来への一歩を踏み出すぞ! 
そう思います。 
 
施設の利用開始は23日からです。 
初日はyukiパパと二人で送っていきますが、 
翌日からは施設から自宅までお迎えに来てもらいます。 
 
話が終わって主任さんがお帰りになるときに 
ちょっとだけ予告を・・・。 
 
「冬休みにお兄さんの所へ遊びに行こうね!!」 
と、言ってみました。 
 
由紀子はよくわかっていないと思いますが、とりあえず 
「はい!」 
と、答えました。 
 
「はい!」って言ったよね?!( ̄ー ̄)ニヤリ 
 
 
ところで、由紀子の日記のバックがブルーからピンクになりません。 
もう1週間も遅れています。 
PMSのリズムがつかめない!
  


 

 
  2008/12/14(日)
      ご機嫌斜めのその訳は・・・。
  
朝からとってもご機嫌斜め。 
お昼ごはんを買いに行く途中でも車のドアをガンガン叩いて、 
ねーねーにめっちゃ!叱られました。(笑) 
 
その後も何かにつけイライラ! 
 
金曜日でマラソンも終わったんだし!! 
いったい何に苛立っているのか解らずに、だんだん私もイライラ! 
 
「なんで机を叩くの?」(-"-;)  
 
「拳骨で!」q(ー"ー) 
 
「ちがう!!何が嫌なのかって聞いてるの!」(`⌒´#)イライライラ! 
 
「机が・・・。」(〃_ _)σ‖イジイジ・・・ 
 
「そうじゃなくて!!どうして?」\(*`∧´)/ 
 
「ゆきちゃんが!」σ(TーT;)アタシが…? 
 
(ノ_−;)ハア・・・ 
話が通じない!! 
まるで、漫才のようです。(笑) 
 
毎度こんな調子だとわかっているのに、ついつい聞いてしまう馬鹿な母です。 
 
でも、そのイライラにはやはり理由があったんです。 
 
夕食後、由紀子が嘔吐をしました。 
たぶん、朝から具合が悪かったのでしょう。 
身体感覚が鈍い由紀子は、自分でも具合が悪いことがよく解らないようです。 
だるかったり、きつかったりすることをイライラで表現することが多いように思います。 
 
胸がムカムカする・・・この言葉を何度おしえているのになぁ〜! 
でも、繰り返しこの感覚が「ムカムカ」する事なのだと教えるしかありませんね。 
 
夕飯をほとんど吐ききって、ちょっとスッキリしたようで 
やっと笑顔になりました。 
 
今のところ熱はありませんが、流行っている嘔吐下痢かもしれないので要注意です。
  


 

 
  2008/12/15(月)
      嘔吐下痢の疑惑は晴れて・・・。
  
朝、母は(tomi)由紀子の寝顔を見ながら悩んでいました。 
学校へやるべきなのか、休ませるべきなのか・・・。 
 
熱を測ると36.9度・・・・微妙! 
昨日の嘔吐の後は全然吐いてないけど、寝る前に 
「ムカムカする?」と聞くと 
「ムカムカする!」と、言ってたし・・・ 
でも、この人は聞かれるとその通りに答える傾向が強い! 
下痢をしているかどうかは確認できなかったし・・・。 
 
あ”〜〜〜〜わからない!! 
 
ただ、いつも「朝ごはん!」とうるさい由紀子が、7時半になっても起きてこない事は不安でした。 
 
悩んだ挙句、嘔吐下痢だったらみんなに移してしまうかもしれないので、 
今日は大事を取って休ませることにしました。 
 
学校に電話をしているのを聞いて、由紀子が目を開けて 
「今日は学校はお休みよ!」 
 
起きていたのかい?!ゞ(ーー*)おい 
 
でも、この決断は大間違い!(笑) 
 
この後、起きてきて朝食をすませ元気いっぱい。 
下痢をしていないことも確認して、嘔吐下痢の疑惑は消えました。 
 
母はドッと疲れました。(笑) 
 
朝は親子でダラダラしていましたが、 
午後からまたあの退屈な時間がやってきました。 
 
本当は今日、施設に契約書を持っていくつもりだったので 
思い切って由紀子を誘ってみました。 
 
「お母さんがこの書類を届けに行くからついてきて!!」 
(人゚ω゚)。o○(。゚.o。お願ぃ。o.゚。)  
 
すると、意外にあっさりOKしてくれたので、 
さっそく車でゴー!! 
 
途中で何度も道に迷いながら・・・やっと施設にたどり着きました。 
この時の様子は私の日記で! 
 
本当は契約書を渡したらすぐに戻るつもりでしたが、 
由紀子が落ち着いていたので、ちょっとだけ見学をしました。 
 
部屋ではみなさん、クリスマスの飾りつけの製作中でした。 
意味もわからず見学していた由紀子ですが、 
利用者さんの歓迎の視線が集まっているのを感じて、 
ちょっと腰が引けてきたので、この辺で・・・・。(笑) 
 
でも、車の中で 
「冬休みはお家にいても何もすることが無いでしょう? 
ここで、みんなと一緒にいろんなことをしようよ!!」 
と、言ったら 
(。−__−。 )ノ は〜〜い 
と、答えました。 
 
フフフ・・・( ̄ー ̄)ニヤリ 
今度も「はい!」って言ったよね!!
  


 

 
  2008/12/16(火)
      キーワードは「たんぽぽ」
  
久しぶりに家でも学校でもご機嫌だった由紀子。 
でも、学校で一度だけパニックになった瞬間があったそうです。 
 
お迎えに行った時に、先生が小声で 
 
「・・・・・」って言葉に反応したんですよ・・・。 
 
(;^ー^)W ナンデスカ?? 
 
「たんぽぽ」です。ヒソヒソ(/^o(・・*)フムフム。 
 
たんぽぽ?(・_・?) ハテ? 
 
ずっとご機嫌だった由紀子が、その一言を聞いた途端にパニックになったらしいのです。 
ガンガンガン (ノ><。)ノ))...。 
 
先生は由紀子にこの言葉が聞こえたらまたパニックになると思われたようで、 
小声で教えてくださったのです。(笑) 
 
私に聞いたら、この言葉の何に反応したのかがわかると思ったみたいですが、 
私もさっぱりです。s(・・;)う〜む 
 
最近、保育園時代のことなど昔のことの独り言が多いので、 
いったいいつの思い出に反応しているのかがわかりません。 
 
家に戻って、恐る恐る聞いてみました。 
「たんぽぽが嫌いなの?」 
「きらい!」(。-`ω´-)  
 
そうなんだ・・・ 
でも、今年の春もたんぽぽの綿毛を飛ばしていたじゃん?! 
 
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これは5月の写真ですが、 
写真を探して日記をめくっていたら、 
この頃から少しずついろんな問題が起きていたんですよね・・。 
 
でも、この数日 
以前の由紀子の笑い声が戻ってきています。 
今日は久しぶりに由紀子の歌声でテレビが聞こえなくて、 
私がテレビの前に進み出ていました。(笑) 
 
家でも時々「たんぽぽ」のように訳のわからないフラッシュバックはありますが、 
なんとなく、由紀子の気持ちの回復の手ごたえを感じます。
  


 

 
  2008/12/17(水)
      連鎖!
  
お迎えに行ったらクラスメイトのS君が 
「由紀子さんは泣いて、自分の顔を叩いている!」 
と、教えてくれました。 
 
「誰かを叩いた?」と聞いたら 
「いや!自分を叩いた!!」 
それならよかった・・・・いや、良くはないですけどね!(笑) 
 
一日、調子よく過ごしていたのに、帰りに突然泣き出したようです。 
今日も理由はわかりません!! 
 
そんなことがあって、みんなより遅れて玄関に出てきたら 
 
「靴が・・・靴がない!!」(*・。・*) 
 
呆然としている由紀子。 
誰かが間違って履いて行ってしまったみたいです。 
周りにいた先生達が急いで探してくださいました。 
 
「A君は帰ったはずなのに靴がある!」 
 
担任のS籐先生がA君の靴を持って寄宿舎へ走っていきました。 
 
ところが、A君はB君の靴を履いて行っていたらしく・・・ 
 
S籐先生は出発直前のスクールバスへ飛び込んで確認。 
 
すると、B君はC君の靴を履いていて・・・・o(〃^▽^〃)oあははっ♪ 
 
A君→B君→C君・・・どうなっているの?(大爆笑) 
 
結局C君はまだ部活中で校舎内にいるから、この連鎖はここで終了。 
 
じゃぁ〜由紀子の靴は? 
 
また振り出しに戻って、みんなで誰が間違えたかを推理!! 
 
「D子さんは帰ってるでしょう。」(彼女も寄宿舎生です。) 
 
また別の先生がD子さんの靴を持って寄宿舎へ走りました。 
 
そこで、由紀子の靴を発見!! 
 
無事に由紀子の靴は戻りました。 
 
その間、由紀子は下駄箱にある靴を一足ずつ確認して回ったり、 
途中で苛立って、S岡先生の頭をゴッツンしたり・・・ 
不安で、不安で・・・(T-T) 
 
そんな由紀子の気持ちはわかっていたのですが、 
この靴の間違いの連鎖がおかしくて・・・・(笑) 
 
でも、戻ってきた靴の中を覗き込んで自分のものと確認をして笑顔になりました。 
 
みなさんにお礼を言って、 
S岡先生にも「ごめんなさい」をして 
家に戻ってきました。 
 
夜にフラッシュバックを起こすかな?と、思っていましたが 
「今日は靴が無くなっちゃてたね! 
でも、先生達が見つけてくれてよかったね!!」(*⌒ー⌒*)
 
と、話したら 
「靴、あったね!!」ニャハハ(*^▽^*) 
と、笑顔で返事をしてくれました。 
 
ここ数日でぐっと落ち着きを取り戻している由紀子。 
調子がいいとこれくらいのハプニングも笑顔で思い出せるようになるんですね。 
本当に回復してきているのかもしれません。 
良かったです。 
 
生理が始まったわけではありませんが、 
もしかしたら今月はパスなのかもしれないので、 
バックをピンクに変える事にしました。 
今の調子なら、文句なくピンクでしょう! 
 
 
  


 

 
  2008/12/18(木)
      本物のピンクになりました。(笑)
  
今月はあきらめて背景をピンクにすると書いたら、 
本当に由紀子のPMSが終わりました。(笑) 
 
学校でも家でもとても落ち着いていて、とても平和です。 
由紀子の歌声が響いていることの幸せをしみじみと感じています。 
 
本当は横にいると思考回路が止まってしまうほどうるさいのですが…(笑) 
パニックの時には考える余裕も無いほどの悲惨な生活ですから、 
やはり、今のほうが幸せなのです。 
 
 
今日は学校のレクレーションでしっぽ取りゲームがあったそうですが、 
先生の「ダッシュよ!」の掛け声に反応して、珍しくダッシュで逃げたり 
楽しそうに参加していたそうです。 
 
 
2学期も来週の月曜日で終わりです。 
高等部に入学してから由紀子はいろんなトラブルを引き起こしながら 
大変な毎日を送っていましたが、 
先生方に無理をお願いして、ケース会議を開いていただいてから 
確実に回復してきていると思います。 
 
ケース会議で具体的にどんな話がされたのかはわかりませんが、 
先生方が同じ認識をもって由紀子を見守ってくださるようになったことは 
確かです。 
 
敏感な由紀子はそんなことを感じ取っているのかもしれません。 
 
私に対しても、いろいろな先生方が各教科のときの様子を話してくださるようになりました。 
今まであまり話しをしたことの無かった先生方とも話ができるようになって、 
由紀子のことをお伝えできるチャンスが増えたことは、本当にありがたいことだと思っています。 
 
 
由紀子が荒れているときは、家庭での生活は修羅場になります。、 
その中で、私自身も追い詰められて先生方に救いを求めてしまいますが、 
由紀子が落ちついてくると、先生方に無理をお願いしてしまったかもしれないと、 
申し訳ない気持ちでいっぱいになります。 
 
でも3年前も今回も、その無理を聞いていただいたおかげで 
由紀子は笑顔を取り戻すことができました。 
 
由紀子はやっと高等部の中に自分の居場所を見つける準備ができてきたところだと思っています。 
由紀子が居場所を見つけたことを見届けたら、私は少しずつ後ろに下がって見守るつもりでいます。 
 
来年こそ、由紀子の成長の年になるように 
まずは冬休みの施設利用を成功させて、由紀子の自立を促したいと思います。 
その前に、私の自立ですかね?!(笑)
  


 

 
  2008/12/20(土)
      ケーキが2個
  
今日はプールを休んで動作法の訓練に行きました。 
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由紀子はルンルン♪ 
だって、今日は訓練の後でクリスマス会があるんです。 
そこで毎年もらえるクリスマスケーキをとても楽しみにしている訳で・・・(笑) 
 
久しぶりの訓練ですが、腰を緩めてもらって気持ちよさそうな由紀子。 
いつものことですが、母親たちはその気持ちよさそうな子どもの姿を見ながら 
「私の肩や腰のもやって欲しい・・・!」 
と、みんなつぶやくのであります。(笑) 
 
後半はお待ちかねのクリスマス会。 
ミニビンゴ大会や、純心大学のお姉さんたちの歌や、養護学校の先生方のマジックショー! 
マジックショーは「セクシーサンタのマジックショー」と題されていて、 
男の先生がミニスカートのサンタさんだったり、 
司会の先生が素肌にスーツという出で立ちで(笑) 
どこがセクシー? 
気持ちわる〜い!!
 
と、大笑いでした。 
 
ショーが終われば、由紀子が待っていたケーキのプレゼント! 
子どもたちに一個ずつケーキが配られました。 
ショートケーキじゃなくて、小さいけれどちゃんと丸いクリスマスケーキでなんですよ! 
大好きなイチゴも乗っていて、最高に幸せなゆきちゃん♪*:.。☆..。.(´∀`人) 
 
そんなところに、 
ケーキが5個あまっています。 
欲しい人はいませんか?!L(‘▽‘)/
 
 
ゆきちゃんの目がきらりと光りました。 
 
(☆▽☆)キラン♪ 
 
こんなときだけ、指示がよく通るのよね!!(笑) 
でも、悲しいかな、こんなときどうすればいいのかわからない由紀子。 
 
「欲しいなら、ハーイ!って手を挙げて!!」 
 
私の声に促されて由紀子が手を挙げました。 
そして、見事にゲット!! 
:*.;".*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.";.*:  
 
幸せいっぱいのゆきちゃんでした。 
 
母は、促しはしたものの、 
由紀子の体重が心配なんですけどね!!(; ̄ー ̄川 アセアセ
  


 

 
  2008/12/22(月)
      睡魔
  
日記が止まってしまってスミマセン。 
由紀子が落ち着きを取り戻した途端に、母(tomi)は強力な睡魔に襲われて 
ちょっと油断するとコタツで寝入ってしまいます。(_ _)zZzZ 
夜も気がつけば夜中! 
全然日記が書けませんでした。 
 
思い起こしてみれば、この数ヶ月 
どんなに夜に眠れなくても、昼寝をした覚えがありません。 
それだけ、私も緊張して生活をしていたという事でしょうか? 
 
そんな生活をしている内に、学校の終業式を迎えました。 
集会のたびに泣いていた由紀子ですが、今日は何事もなく静かに参加をしていました。 
 
ただ、学級懇談会の時には私の横でティッシュの箱むしりをしていたのに、 
先生が一人ひとりの様子を話しだした途端に泣き出して・・・・ 
 
頭も叩くし、頬も叩いていましたが、ひどい状態のときと違って、 
しばらくすれば自分で気持ちの建て直しができる程度のパニックです。 
 
都合の悪い話をされたくなかったのか、お腹がすいたのか? 
どちらかといえば、お腹がすいたが正解でしょう!(笑) 
 
実は学校の帰りにモスによって、お昼を買う約束をしていたのです。 
それが、待ち遠しかったのかもしれません。 
 
肥満が心配な由紀子にモスのお昼? 
と言われそうですが、 
今日はちょっと作戦があって・・・ 
 
明日からの施設利用の説明をするのに、ちょっとご機嫌を取っておきたかったのです。 
 
カレンダーにはずいぶん前から施設利用の内容を書いておきました。 
たぶん由紀子は気がついていると思います。 
 
大好きなモスでお腹がいっぱいになった所で 
 
「ねぇゆきちゃん! 
明日から冬休みだけどさ・・・・ 
お家にいると退屈でしょう? 
この前行った〇〇〇という所に遊びに行こう?!」(・_・;)ドキドキ
 
 
「は〜い!」(〃⌒ー⌒〃)うん 
 
「23日と24日と25日と26日 
25日はクリスマス会があってケーキが食べられるって!! 
いいなぁ〜!」
 
 
スケジュール表を見せて、一日の流れを説明して 
朝から夕方まで行くことも説明しました。 
そして、返事は 
 
「はい!」(*⌒ー⌒*) 
 
なんともあっさりしたものでした。 
 
説明したことが理解できていないからそうなのか? 
何日も前から施設の人と話しをしていることで、もうわかっていたのか? 
 
よくわかりませんが、どちらにしても行くことには変わりはありませんがね!(笑) 
 
その後、施設の方からも明日の準備品などの連絡が来ました。 
 
いよいよ始まります。 
私がドキドキしたら、由紀子にも伝染するから 
落ち着いて、落ち着いて! 
 
夜になってもゆきちゃんご機嫌で唄っています。 
♪ルン(^ー^*)(*^ー^)ルン♪ 
 
でも私はさっきからお腹が痛い!(笑) 
 
※昨日までの日記は後で追記します。
  


 

 
  2008/12/23(火)
      楽しかった♪・・・よかった!!
  
施設での第一日目が終わりました。 
結論から書けば、大成功!!(v^ー°) ヤッタネ 
 
朝、yukiパパと3人で施設に向かいました。 
今日はyukiパパの運転だから道に迷うこともなく・・・(笑) 
 
挨拶を済ませた後、主任さんが由紀子に施設の案内をしてくださったのですが、 
下駄箱にはちゃんと名前が貼ってあって・・・! 
ロッカーもちゃんと準備されていて・・・! 
びっくりしました。(≧∇≦)ъ すばらしい! 
 
 
「朝、施設に着いたらまずここに靴を置いて・・・」 
「荷物と上着はここに入れて・・・」 
「それからこちらの部屋に行って、ここに座ってくださいね。」 
 
一日の始まりの流れにそって、実際に動きながら 
由紀子に説明をしてくださいました。 
こうして、解りやすく説明をしていただければ、由紀子も戸惑うことなく 
動けます。 
 
こんなことは当たり前のようですが、それがなかなかできないことなのです。 
 
私自身もそうですが、つい、 
靴?・・・あぁ!ここに置いてね! 
そうそう、荷物はここね!
 
結構こんな感になってしまうのです。(笑) 
 
普通の人にとっては何でも無いことなのですが、 
「これはどうすればいいの?」という、この一瞬の不安が 
自閉症の人にとってどれ程大きな障害になることか・・・ 
私はいつもそう思い、反省もしてきました。 
 
だから、今日の施設の説明の仕方にとても感激をしました。 
 
一通りの説明が終わったところで、私たちは由紀子を置いて帰ってきました。 
後は、指導員のみなさんにお任せです。 
よろしくお願いします。ペコm(_ _;m)三(m;_ _)mペコ 
 
家に戻った親2人。 
祭日に由紀子がいないなんて初めてです。 
なんとも落ち着きませんでした。 
 
「由紀子は今頃どうしているだろうか?」 
こんな会話を何度したことでしょう。(笑) 
 
私なんて、いつもの学校へのお迎えの時間が近づいたら、落ち着かなくて・・・ 
(*^〜^*)ゝ  
 
4時15分。 
予定通り、施設の方に送っていただいて由紀子が帰ってきました。 
とてもいい笑顔で、見るからに楽しかったんだ!と解りました。 
 
一日の中では何度か不安定になることもあったようですが、 
全体的には落ち着いていて、昼休みにはみなさんの前で7曲も歌を唄ったのだとか・・・(汗) 
 
由紀子が他の人に一緒に歌われることを嫌うことを事前に知っていた指導員の方たちが、利用者さん達に歌わずに聞くようにお願いをしてくださったのだそうで・・・ 
まるでワンマンショーのように気持ちよく唄わせてもらったのだそうです。 
 
そこまで配慮していただいて・・・申し訳けありません。 
でも、本当にありがとうございました。 
 
 
おかげさまで施設利用の初日の由紀子のイメージは最高に楽しいものになりました。 
 
「明日も行く!」(=´∇`=) ニャン♪ 
 
この言葉が聞けて、私は最高にうれしいです。 
 
 
寝る直前・・・やはり少しパニックになった由紀子。 
しばらく泣いて頭を叩いていましたが、薬を使うほどはひどくならずに眠りました。 
 
どんなに楽しくても、初めての場所、初めての経験はストレスですから・・・。 
これはどんなに配慮をしていただいても起こるものだと思います。 
完全に想定内のことです。 
 
今は、すやすやと寝息を立てて眠っています。 
 
寝顔を見ながら 
これで、将来に向けての階段に足を乗せることができた! 
そんなことを考えている母です。
  


 

 
  2008/12/24(水)
      クリスマスイブ
  
今日から施設に由紀子の送迎をお願いしました。 
 
朝、準備を済ませてパソコンをしていた由紀子ですが、 
時間が待ち遠しかったのか 
「行こうか?!」 
と、私をせかす場面もありました。 
 
昨日の夜のパニックの影響が少し心配でしたが大丈夫のようで、 
施設のお迎えが来たら、サッサと車に乗り込んで行ってしまいました。 
ヾ( ̄∀ ̄*)イッテラッシャーイ 
 
帰りも施設の車で家まで送っていただきます。 
 
由紀子が保育園に通いだしてから13年間、ずっと送り迎えをしていた私、 
こんなに楽でいいの?って感じです。(笑) 
 
今日も施設では楽しく活動ができたようです。 
朝からラジオ体操はできませんでしたが、 
みなさんとウォーキングには出かけたそうですから上出来です。 
 
あとは、明日のクリスマス会の準備のお手伝い。 
 
時々、不安定になることもあるようですが、 
指導員の方たちがうまく対応をしてくださっているようで、 
大きなトラブルは無いみたいです。 
 
今日も帰宅してからはずっとハイテンションで、 
歌が止まりませんでした。 
きっと施設でも唄いまくっているんじゃないでしょうか? 
聞こえてくる音には過敏なくせに、自分は歌い放題!! 
なんて奴でしょう!!(笑) 
 
夜はまーまーが帰ってきていたので、一緒にクリスマスケーキを食べました。 
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ケーキの周りにあるお菓子はまーまーから由紀子へのクリスマスプレゼントです。 
 
冬休み中のおやつはこれでまかなえそうです。(笑) 
由紀子もうれしいけれど、母の財布もうれしい♪ 
 
大好きなケーキもお腹いっぱい食べて、ずっとご機嫌だった由紀子ですが、 
夜寝る時になると、やはりパニックでした。 
 
まーまーと夕方からのハイテンションを見ながら、 
「夜が怖いかもね!」 
と話していたのですが、予想は当たりました。 
 
ひとしきり泣いて、頭を叩いて、 
私の腕をつねり・・・ヘ(><#)ノ いた〜い 
15分間大騒ぎ!! 
 
でも、その後はまた急に落ち着いて 
歌を唄ったり、独り言を言いながら眠ってしまいました。 
 
今日もストレスのガス抜きだったのでしょう。 
 
先日読んだ「続・自閉っ子・・・」の中に 
楽しいこと、うれしいこともストレスになる。 
と、書かれていました。 
 
ハイテンションでいることもきっと疲れてしまうんでしょうね。 
だったら、サッサと寝てしまえばいいものを・・・ 
本当にややこしい人たちです。┐( -"-)┌ ヤレヤレ
  


 

 
  2008/12/25(木)
      ドキドキする〜〜〜♡>>
  
朝から少しパニくってました。 
 
たぶん今日のクリスマス会が気になってドキドキしたのでしょう。 
楽しみにしていたことが近づくとドキドキしちゃうんですよね。 
 
だって・・・ケーキを作るって言ってたし!!(((^O^)))ドキドキ 
 
いじわるな母は、そんな気持ちを知っているくせに 
 
「もう行かないの?」・・・・ (−−;) 
 
(◎_◎)ドキ!「行く〜〜〜!」 
 
やっぱり行くんだ!!o(〃^▽^〃)oあははっ♪ 
 
お迎えの車が来たらケロッとして出かけていきました。(笑) 
 
母は由紀子がいない間に大掃除。 
去年までアレルギー性鼻炎の由紀子の周りではホコリを立てらなかったけれど 
今年は天井や蛍光灯の上のホコリをバタバタ落として掃除をしました。 
心なしか部屋が明るくなったような気がする!(*⌒ー⌒*) 
 
 
帰宅したゆきちゃんはご機嫌でした。 
施設でもクリスマス会が始まる直前に不安定になったようですが、 
別の場所に移してもらって・・・。 
 
そのうちに紙芝居が始まったらしいのですが、 
それを最後まで熱心に見入っていたといいますから、 
部屋に戻れたみたいです。 
 
午後からお待ちかねのケーキ作り。 
自分の順番が待ち遠しくて、また不安定に! 
でも、ちゃんとケーキを作って食べたそうです。 
 
驚いたことは、その後DVDの鑑賞があって 
みんなで「トムとジェリー」を観たらしいのですが、 
一瞬緊張した表情になったものの、何事もなく観たとか・・・・。 
 
(・  _  ・ ;) ヘェー 
我が家では絶対にアニメを見ようとしない由紀子が・・・・。 
 
もしかしたら一生懸命我慢をしているのかもしれません。 
でも、家庭ではできない事も少しがまんができるなら、 
それはそのまま伸ばして欲しいと思います。 
 
ただ、その我慢の先にはパニックが必ずついてきます。 
その時の対応を間違えると他害や自傷がひどくなります。 
 
どんな対応をすれば由紀子がその感情を処理できて、 
後まで引きずらずに済むのか、それを探って欲しい。
 
私が由紀子の支援をしてくださる方たちに求めているのはその事だけなのです。 
 
その為には、 
由紀子はこんなことが苦手! 
でも、頑張っている・我慢をしている。
 
それを知っておいて頂かないと難しいと思うのです。 
 
だから、私は必死に由紀子の自閉の特性を叫び続けています。 
それをみなさんが受け止めてくださることを願いながら・・・。 
 
時にはそんな自分の姿を振り返って、 
なんてうるさい母親なんだ! 
と、自己嫌悪になりながら・・・(笑) 
 
今回は施設の方たちがそんな私の気持ちをよく受け止めてくださいました。 
ありがとうございます。 
 
 
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由紀子が持ち帰ってきたプレゼントです。 
サンタさんの顔が可愛い!(笑) 
 
夕方、また小さなパニックが起きました。 
楽しかったせいもあるでしょうが、少しずつ疲れも出てきているのかもしれませんね。 
 
今日は一緒にお風呂に入って聞いてみました。 
 
「〇〇〇(施設名)は楽しい?」 
 
「楽しい!!」o(*^▽^*)o~♪  
 
「〇〇〇は好き?嫌い?」・・・二択にしないとオウム返しになります。 
 
「すき!!」(*⌒ー⌒*)ゞ 
 
「明日行ったら〇〇〇はお休みなるんだけど、 
1月5日と6日にまた行く?行かない?」
 
 
「行く!!」p(*゜▽゜*)q 
 
よかった!!(*^ ^*)
 
 
由紀子にとって導入期が一番大事なのですが、第一関門は突破したと思います。 
 
由紀子が楽しくて好きだと思える場所ができたことを本当にうれしく思います。
  


 

 
  2008/12/26(金)
      出会い
  
今日が今年の施設の利用は最終日でした。 
やはり少し疲れが出てきているようで、朝からイライラした様子で出かけていきました。 
 
クリスマス会が終わって、次に何があるのかが分からないのが不安なのかもしれません。 
 
施設の中でも時々机を叩くシーンが見られたとか・・・。 
そろそろ由紀子の本性が見え始めたかな?(笑) 
 
それでも、ホールで過ごす時間にはとてもいい表情で、 
リラックスしているように見えたということでした。 
 
今日も主任さんが送ってきて、由紀子の一日の様子を話してくださったのですが・・・。 
 
実は主任さんは、今日は送迎バスの運転をする事になっていて、 
本来は他の方が由紀子を送ってくださることになっていたのだそうです。 
 
それが、主任さんがバスに乗り込もうとしたときに、由紀子が 
「N野さ〜ん!」((((( マッテー ( ;°o°)/ 
と、言って必死に引き止めたらしいのです。 
(N野さん・・・由紀子は主任さんの名前をちゃんと覚えていたんですね。) 
 
N野さんと一緒に帰りたいということだったのでしょう・・・。 
 
申し訳ないことに、そんな由紀子の為にバスの運転を他の方に代わって 
送ってきてくださったのだそうです。 
 
でも、由紀子がそんな自己主張をする事はめったにありません。 
心の中にはいろんな思いがあるのでしょうが、 
行動に移してそんな要求をするなんて・・・、 
私も聞いてびっくりしました。 
 
しかも、人の名前をなかなか覚えない由紀子が 
この4日間でN野さんの名前を覚えていたことにも驚きました。 
 
もしかしたら、由紀子は施設の中で自分を守ってくれる人として 
N野さんを選んだのかもしれません。 
 
由紀子は「この人!」と、決めると絶対的な信頼を寄せて、 
その人を頼りにいろんな事を乗り越えていきます。 
 
過去にも数人、そんな特別な人がいました。 
これは、ラッキーな出会いを得ることができたのかもしれません。 
 
夕飯の後、由紀子にN野さんのことを聞こうとして、 
つい名前を間違えて、M野さんと言ってしまいました。 
 
すると、由紀子に 
「N野さん!」(ー"ー )  
と、きっちり訂正をされてしまいました。 
 
あぁ・・・どうもすみません!!(笑)
  


 

 
  2008/12/27(土)
      自己選択
  
施設の利用が終わって、我が家の本当の冬休みが今日から始まりました。 
これから一週間!! 
たった一週間だけど、由紀子も私もちょっとうんざり・・・(笑) 
 
初日はプールでした。 
でも、朝食を8時前に食べてからまた寝てしまった由紀子。 
プールは12時半からだし、寝ている間は静かだし・・・ 
4日間知らない場所で頑張ってきたんだもの、 
今日ぐらいは寝せてやろう・・・ 
そんな、安易な考えが後々大変なことになるのですが・・・。 
 
 
まずは起きて、昼食を食べてプールへ出発という時になって 
「行きたくない!」と、パニック。 
 
寝すぎて眠くて・・・、 
先週、動作法に行く為にお休みしたので、 
今日も休みたいという事のようです。 
 
「行くよ!!」(。-`ω´-)  
 
「行かない!!」ヾ(〃>_<;〃)ノ イヤイヤ
 
 
冬休み最初のバトルが始まりました。(笑) 
 
でも、由紀子に行くように言いながらも、 
私の中では少し、揺れる思いがありました。 
 
プールを今月でやめて、来月からは土曜日を施設の利用に切り替えることもできる・・・。 
 
そこで、由紀子に聞いてみることにしました。 
落ち着いたところで、カレンダーを見せて 
 
「1月から土曜日はプールに行くのと、〇〇〇に行くのと 
どっちがいい?」
 
 
少し考えて・・・「プール!」 
 
2度聞きましたが、どちらもプールでした。 
 
そうか・・・・。 
いろいろ言っても、由紀子はプールが好きなんですよね。 
 
でも、祭日は施設に行きたいのだそうです。(笑) 
 
今まで、私が何でも決めてきましたが、 
由紀子も自己選択ができるようになったんですね・・・ 
大人になってきたことを感じました。 
 
だったら、今日はちゃんとプールに行かなきゃ!! 
その後は、落ち着いてプールに行って、いっぱい泳いできました。 
 
 
プールのことだけではなく大変なことは、夜にも起こりました。 
朝に寝すぎたために夜が眠れなくてパニックです。 
 
プールでいっぱい動いたし、疲れているから大丈夫だと思った私が甘かった! 
9時過ぎに布団に入って、最初はご機嫌で独り言や歌を唄っていたのに、 
一時間ぐらいしたら、突然泣き出して自傷。 
ガンガンガン (ノ><。)ノ))... 
止めたら、私の顔を拳骨でガツン!(>。<*)イタイ 
 
眠いのに眠れないからパニックになっている! 
それは、わかりますが、 
私だって、一緒にプールで動いてクタクタ・・・眠いんだよ!! 
 
本日2度目のバトルのゴングが鳴りました。(笑) 
 
それから1時間ほど戦って、あんまり腹が立ったので 
起き上がって、部屋の電気をつけ、テレビをつけて 
 
「寝たくないなら、おきなさい! 
誰も寝てくれなんて言ってない!! 
何の為にお母さんは9時から暗い中で 
テレビも我慢してじっとしてなきゃならないのよ!! 
そんなに泣いて叩くなら自分の部屋で寝なさい!! 
おきろ〜〜〜!!」(*≧◇≦)o″
 
 
大人気ない!!(〃_ _)σ‖イジイジ・・・(笑) 
 
注)由紀子は2ヶ月ほど前から私の寝る場所を奪って、居間のテレビのまん前に布団を敷いて寝ています。 
 
これに驚いた由紀子はその後、静かになりました。(笑) 
 
このチャンスに薬を・・・でも、安定剤ではなく栄養剤です。(* ̄  ̄)bシー 
今回もフラシーボ効果で10分ほどしたらあくびが出始めて、寝ちゃいました。 
単純な奴!! 
 
朝についつい寝せてしまったことが、間違いの始まりだと大反省! 
絶対に明日からは二度寝はさせません!
  


 

 
  2008/12/29(月)
      退屈なの〜〜(T ^ T)くぅぅ〜
  
朝の二度寝を阻止する為に、毎朝由紀子が起きると同時に布団をたたんでおります。 
 
その効果で毎日8時前には起きてコタツに座っていますが、 
ときどきパソコンをいじるぐらいで、何をするわけでもなく・・・・ 
完全にコタツ猫状態です。 
また間違った、コタツ豚!!ニャハハ(*^▽^*) 
 
テレビは年末でいつもとは全く違う番組をやっています。 
普通の人はそれが楽しみなのかもしれませんが、 
自閉症の人にとっては最悪です。 
 
いつもの時間にチャンネルを変えると、いつもの番組がない!(`⌒´#)イライライラ! 
 
これだけでも生活のリズムが狂ってしまいます。 
一つ二つの番組なら、 
「今日はお休みなんだって!」 
ですみますが、こんなに連続だと・・・・ねぇ・・・!( -。-) =3 
 
しかも、私は年賀状を作ったりいろいろバタバタしていて 
相手をしてくれないし・・・ 
 
結局、また泣いて頭を叩いて・・・「かまって!」モード全開です。 
こんな時は無視!! 
ちょっと叩いたらあきらめています。(-。-;) ちぇっ 
 
本気で叩いていないことは分かりますからね!( ̄ー ̄)ニヤリ 
 
時々、由紀子の横に一緒に寝転んでベタベタしてやると幸せそうにしてますが、 
そんなに一日中、由紀子と寝ているわけにも行かないし・・・ 
していたいけど・・・(笑) 
 
由紀子たちにとって、年末なんて全然関係ないんですよね。 
一日、一日が終わって始まって・・・それの繰り返し。 
 
夕方まーまーが帰ってきました。 
明日からはねーねーもお休みです。 
家族がそろえば由紀子も退屈しなくなるでしょう。 
 
もう少しの辛抱さ! 
頑張れ由紀子。
  


 

 
  2008/12/31(水)
      ありがとうございました。
  
もうすぐ2008年も終わりですね。 
 
4月に高等部に進学した由紀子。 
予想通り、新しい環境の中で戸惑って潰れてしまいました。 
連日のパニックと、自傷と他害で本人も家族もつらい毎日でしたが、 
2学期の後半になってやっと立ち直りの兆しが見られるようになりました。 
 
また、冬休みには新しい施設の利用を開始して、由紀子の将来への一歩を踏み出すこともできました。 
 
終わりよければ全てよし! 
振り返ってみれば、今年は良いきっかけの年だったのかもしれないと思っています。 
 
由紀子の支援をしてくださるみなさまには、たくさんのご迷惑をおかけしました。 
そして、私の叫びに耳を傾けて、わがままなお願いを聞いて下さり 
ありがとうございました。 
心から感謝いたします。 
 
日記を読み続けてくださったみなさま。 
どんなにつらい時も、ホームページのカウンターの数字を見るたびに、 
たくさんの人に見守られているという実感があって、 
いつまでも落ち込んでいはいられない! 
と、気持ちを立て直すことができました。 
本当にありがとうございました。 
 
来年はきっと笑顔いっぱいの楽しい日記をみなさんに読んでいただけるように、 
由紀子と共に努力していきたいと思っています。 
これからもよろしくお願いします。 
 
みなさま、よいお年をお迎えください。