2006/3/1(水)
      今日は何の日?
  
今日は高等部の卒業式でした。 
由紀子たち中学部や小学部の子どもたちには直接関係ない行事なので、由紀子には何も説明をしないまま学校へ行ったのですが、玄関に花が飾ってあったりしていつもと少しムードが違っていました。 
由紀子もなんとなく(・・?)って感じだったのですが、玄関に入ったところで中学部の主事の先生がはかま姿で立っているのを見て完全に混乱してしまいました。 
「今日はいったい何の日なんだ???」????(-"-)???? 
 
下駄箱に靴を入れている間もなんだか上の空。 
先生たちにに「おはよう!」と声を掛けられても反応なし! 
 
「あれ?あれ?ゆきこさん!今日はテンションが低いね!!」 
 
おまけに靴を履き替える間、私に持たせていたバックの事はすっかり忘れて教室へと歩き出す始末です。(笑) 
 
ゞ( ̄∇ ̄;)おいおい「ゆきちゃ〜ん!!」 
 
 
たった一言「おかあさん!今日は何があるの?」と、聞けば済むことなのに、由紀子にはそれができません。 
いつもと違う!その事だけが気になって不安になって、戸惑うばかりです。 
 
その後で担任の先生に説明してもらって安心したのと、教室の中がいつもと同じムードだったのですぐに落ち着いて授業に参加できたようです。 
よかった!(*^-^*) 
 
これからは学校の行事は一応、全てを話してやらなければいけないと、思ったのでした。 
 
高等部のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
  

 

 
  2006/3/2(木)
      今日はお留守番
  
クリックで拡大表示 ( .jpg / 35.8KB )
音楽療法の日。 
今日は午後から長崎で講演会がありました。 
母はどうしてもその講演会に参加したくてH崎先生に無理をお願いして音楽療法を今日にしていただきました。 
と、言うことで学校へのお迎えをH崎先生にお願いをしてそのまま音楽療法の教室へ・・・その後、自宅ではねーねーが由紀子を引き受けてくれました。 
私が夕方まで出かけるためにはたくさんの人の協力が必要になるんです。 
m(_ _)m アリガトォ〜★ 
 
講演会の話は明日の日記に書くことにします。 
とてもいいすばらしい講演会だったので、乞うご期待です。(笑) 
 
さて、今日の由紀ちゃんですが、学校で粘土を使った授業を受けたようです。 
感覚の過敏さからか、手が汚れることを嫌がる由紀子は粘土が苦手です。 
小学校の頃から粘土の作品は嫌々やるので、作品に成長がありません。(笑) 
いつも「へび」ばっかり! 
机の上でころころ転がして粘土を延ばして、ハイ!出来上がり! 
 
先日も粘土工作があった日に先生に由紀子の作品のことをたずねたら、 
へびも作ったのだけど、お団子のようなものを作ったので 
先生が「これはお団子だ!」と、言ったら 
「違う!まる!」と答えたそうです。(´▽`*)アハハ 
 
もともと創作が苦手で、ブロックを使わせても真四角しか作らない子ですから・・・。(笑) 
でも、少なくともへびのワンパターンからは脱したようで、これも成長なのだと喜ぶ事にしましょう。 
(v^ー°) ヤッタネ 
 
※写真は昨日撮影した学校に咲いた梅の花です。
  

 

 
  2006/3/3(金)
      講演会のお話
  
昨日の予告通り、今日は講演会の話を書きます。 
(由紀ちゃんの日記なのに・・・すみません。) 
 
私が参加したのはニキリンコさんと浅見淳子さんの講演会です。 
ニキさんは高機能自閉症(知的障害を伴わない自閉症)で、著書に「俺ルール、自閉は急に止まれない」「自閉っ子、こういう風にできてます! 」があります。 
浅見さんはその本の出版社「花風社」の代表でニキさんのよき理解者です。 
 
ニキさんの講演のテーマは 
「ずっと人の気持ちがわからない子だといわれ続けてきた。 
それは、自分に気持ちというものがあることに気がつかなかったから・・・。」でした。 
 
普通(?)の人が聞けば「まさか?」と、思うようなことだけど、由紀子を見ているとその通りだと思います。 
 
由紀子の中にもいろんな感情が湧き上がって来るのですが、それが何なのか解らないからパニックになるようです。 
期待したり、楽しみにしている時の「ドキドキ」がとても苦手なのも、そのせいなのでしょう、土壇場になって逃げ出すことがよくあります。 
 
再会が苦手なのも「懐かしい」という気持ちには思い出というたくさんの情報が付属してきて、心の中にいっぱい広がってしまうので、どうしていいのか解らなくなってしまうからだと思います。 
 
きっと感情を意識できていないから、うまく処理ができないんですよね。 
 
ニキさんは大人になって気がついたという「気持ち」という存在に今でも苦労をされているようです。 
 
自閉症の人たちは「察する」という事も苦手です。 
ニキさんは話をしながら、自分の言葉に「○○と、言う意味ではありません。」と何度も注釈を加えていました。 
 
きっと、自分が人の話の流れの中の言葉の意味を察することができないから 
普通(どうもこの言い方が気になるなぁ・・)の人がどれくらい察してくれるか不安なんですね。 
自分の中で理解できないのだから、人のことは尚更わからない…むずかしいですよねぇ。 
 
そんな状態を自分と置き換えた時、自閉症の人にとって世の中がどれほど怖いか少し理解ができる気がします。 
 
自分が好きなものは親が教えてくれると思っていた。 
親は何でも知っている人、時刻表のように次に自分に起こることを予告してくれる人・・・と、ニキさんはずっと思っていたと言います。 
自閉症の人にとって親ってなんなのだろう? 
 
きっと由紀子も私を便利な人ぐらいにしか思っていないかもしれない。 
少し淋しいと思うけれど、そうならば世界で一番便利な人になってやろうと思います。 
私は負けないもんね!(* ̄ ^  ̄)/オーッ!(笑) 
 
浅見さんは日本とアメリカの療育事情の違いを話されていました。 
日本の自閉症児の親は自分のニーズをあまり主張せず受身だから、支援が充実しないと言われていました。 
 
私自身にはあまり当てはまらないのかもしれないけど…あなたは主張しすぎ!と言われそうですね(笑) 
でも、たしかに「たすけて!」と声に出さなければ、誰もわかってくれないんですよね。 
 
後半はニキさんと浅見さんの「発達障害と触法」について対談でした。 
話の内容もよかったのだけど、私は浅見さんがニキさんの話を聞くときに楽しそうにしている姿がとても印象的でした。 
浅見さんは自分は専門家ではないと、何度も言われていましたが、自閉症の人が世の中で生きていく時、ほとんどが何も知識のない人たちとのかかわりの中で生活するわけだから、専門知識よりも解り合おうとする気持ちの方が大事なんですよね・・。 
浅見さんの笑顔にはそんな気持ちが溢れていたような気がします。 
 
講演と対談が終わって、主催者の挨拶が終わろうとした時、ニキさんが 
「今思い出したことがある!」と言って話し出したことがありました。 
「楽しいことや、面白いことがあれば、嫌なことや悪い俺ルールは忘れることができます。」 
これが触法問題と言われる、発達障害の子どもたちが起こした事件に対する答えだと思いました。 
発達障害の子供が楽しいとか、面白いと思える経験がいっぱいできる家庭、教育現場、そして社会にならなければ、どんなに見識者が机の上で議論をしても解決はしないでしょう。 
今のままでは二次障害で苦しんで触法問題を起こしてしまう子どもはまだまだ出てくるとおもいます。 
 
私には社会を変えるなんて大きなことは出来ないけれど、少なくても由紀子が笑顔でいられる環境を守っていこうと思います。 
 
長い日記になってしまいましたが、ずっと楽しみにしていた講演会の余韻と由紀子の世界に少し踏み込めた気持ちになれた嬉しさのせいと思ってください。 
そして、生意気なこともたくさん書いてしまった気がしますが、それも許してくださいね!
  

 

 
  2006/3/4(土)
      似てる?
  
今日は土曜日、みんなお休みです。 
朝食後、家族でコタツでのんびりしていたら由紀子が突然「サザエさん!」と一言。 
(・・?)ナニ? 
また解らないことを言ってる! 
由紀子は時々一語文で話すので、解らない事が多いんですよね・・・。 
 
でも、由紀子の視線の先のお父さんを見たら解りました。(笑) 
お父さんの髪が乱れて前髪がサザエさんのようになっていたんです。 
(´▽`*)アハハお休みだから整髪もしてないからね・・・。 
慌てて髪を撫で付けるお父さんでした。 
 
そして、午後 
ぽかぽか陽気に気持ちよくうたた寝をしていた私にむかって由紀子が 
「お父さん!」 
(*-゛-)ウーン・・ 
「お父さんはお出かけでしょう?!」と、言って再び夢の中へ・・・。 
すると、また 
「お父さん!」 
????(-"-)????ナニ? 
 
もしかして?・・・「お母さん、イビキをかいてた?」 
( ̄  ̄) (_ _)うん 
お父さんと同じようなイビキをかいていたんでしょうね。 
お恥ずかしい!(#^.^#) エヘッ 
 
最近、由紀子はこんな風に誰かの行動や様子を他の人に見立てて指摘することがあります。 
先日日記に書いた家族をディズニーのキャラクターに見立てたのもそうですよね。 
 
これって想像力が発達してきたって事? 
昔はそんな事、言ってなかったものね・・・すごいよね!!O(≧∇≦)O 
 
こんな小さなことで喜びを感じるのは由紀子を育てる特権です。 
以前はこんな小さな心の成長を見つけるのが楽しみだったんですが、最近は年齢が高くなってなかなか見つからなくなりました。 
ちょっと淋しいです。 
でも、由紀子はまだまだ心の成長を続けているんですよね。 
私もめげずに探し続けなくっちゃね! 
 
しかし、一語文ではなくせめて「○○みたい!」って言ってくれると解りやすいんだけどね!!(*^-^*)
  

 

 
  2006/3/7(火)
      ハイテンション
  
日曜日から由紀ちゃん、かなりのハイテンションです。 
 
由紀子がハイテンションになると、一日中大きな声で歌ったり、意味もなく高笑いをしたり、大きな声で独り言を言ったりと、かなりうるさい状態になります。 
テレビの音は聞こえないし、電話も聞こえない。 
時には家族間の会話もままならないことさえもあります。 
 
それでも、家族は楽しそうに笑顔で歌っている由紀子を見ていたら、そのくらいは我慢しようと思います。 
でも、ご近所はそうは行きませんよね! 
だんだん暖かい季節になって、そろそろ皆さん窓を開けて生活をするようになります。 
すると、我が家の騒音がご近所の家の中まで響くことになる。 
そのことを考えると、どうにかしなくては・・・と、悩むのです。 
せめて朝の早い時間や夜遅くは静かにして欲しいと思うのです。 
 
何時から何時までは歌ってはいけないとルールを決めてしまった方がいいのかもしれないのですが・・・。(*-゛-)ウーン・・ 
 
でも、由紀子の様子を見ていたら、好きだから歌っていると言うよりも、何かしら湧き上がるような、衝動性を感じるのです。 
多動の子どもが走り回らずにはいられないような、止めようと思っても止まらない・・・そんな感じがするのです。 
それを無理やり押さえ込んでいいのだろうか? 
 
本当にいろいろ考えてしまうのです。 
難しいです。 
本気で防音室が欲しいと思います。 
由紀子が思いっきり歌を歌える環境があれば、こんな悩みはいらないのになぁ・・・。 
 
ただ、由紀子が音楽を聞きながら歌おうとした時に、「少し音を小さくしてね!」と声を掛けると、短い時間ですが小さな声で歌ってくれます。 
すぐに忘れてしまうので一曲ごとに注意が必要ですが・・・(笑) 
それでも、由紀子を傷つけないように気をつけながら、地道に注意を繰り返していれば、いつか由紀子自身がルールを作り出すかもしれません。 
今は、歌うことを止めさせるのではなく人に迷惑にならない音量で歌うように修正をしていくのがいいのかもしれませんね。 
そんな気がしてきました。 
 
自分の感情のコントロール。 
由紀子を育てる中で常にぶつかるこの壁に今回も挑戦しなければならないようです。
  

 

 
  2006/3/9(木)
      ビデオ
  
由紀子がディズニーのビデオに夢中になっていることは前にも書きましたが、その中でも一番のお気に入りは「ホールニューワールド」というビデオです。 
何度もレンタルビデオを借りては繰り返し見ているのですが、今日もまた借りに行きたいといいます。 
今回で5回目?6回目? 
よく飽きないと思うんだけど・・・。 
 
借りに行くまで「ホールニューワールドを借りるんだよ!」と同じセリフを繰り返して、うるさいのなんのって!~l(≧∇≦)l~ ウルサーイ! 
仕方がないので学校の帰りにいつものレンタルビデオ屋に寄り道をして借りることにしました。 
 
今回もビデオ屋さんに入った途端にディズニーの棚に走って、あっという間にお目当てのビデオを探してきました。 
今日も滞在時間1分のパターンですか?(笑) 
 
カウンターで「これをお願いします。」と差し出したら、 
店員「すみません!巻き戻していないみたいなんですが・・・。」 
tomi「いいですよ!そのままで!!」(°.°;) ア・・・{もしかして・・・。} 
店員「今すぐ巻き戻しますので!」 
tomi「いえ!いえ!そのままで!!」ヽ(^_^;) 
店員「そうですか?!本当に申し訳ありません。」m(_ _;)m  
 
実は、たぶんその中途半端な終わり方は由紀子が見た後だと思うのです。(笑) 
いつもは巻き戻して返却するんだけど、前回の返却の時に忘れちゃったかも!! 
 
帰宅してすぐそのビデオを見ていましたが、お目当てのシーンがなんなく見つかってご機嫌のゆきちゃんです。 
 
やっぱりね!!(笑) 
 
こんなに繰り返し見るんだったら、やっぱり買った方がいいかもね・・・。 
 
なぜ、もっと早く買わなかったのか?って思うでしょう? 
それは、由紀子がそのビデオの1シーンしか見ないからなんです。 
たった3分だけしか見ないんですよね・・・。 
でも、レンタル代を考えたら、やっぱり買った方がいいですよね。 
あ〜あ!もったいない! 
 
☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜 
 
今日からゆきちゃん緊張症の時期に入りました。 
ハイテンションと、憂鬱な状態が交互にやってきます。 
イライラして寝付けずにいたので、薬を増やして寝せてやりました。 
本当に薬はありがたい!
  

 

 
  2006/3/12(日)
      バックが無い!
  
今日私は大失敗をしてしました。 
実は大切なものがいっぱい入っていたバックを失くしてしまったのです。 
 
昨日から家に戻ってきていたまーまーを駅まで送ってから、スーパーに買い物に出かけたのですが、いざ車を降りようとした時に助手席にあるべきバックが無いことに気がつきました。 
まず考えたのは 
「まーまーが間違えて私のバックまで持って行ってしまった!あ〜〜〜大変!!」 
w(0o0)w オオー 
慌てて駅に戻ったのだけど、まーまーの姿はもうありませんでした。 
すぐに家に戻って、電話で確認したらまーまーは知らないって・・・・。 
 
Σ( ̄Д ̄;)なぬぅっ!! じゃあ!私のバックはどこよ?? 
 
バックの中身 
現金・通帳4通・印鑑・キャッシュカード・クレジットカード・免許証・携帯電話・家の鍵 
( ̄_ ̄|||)どよ〜ん  
 
家を出る時には確かにバックを持っていました。 
そして、車に乗ってドアを開けたのはまーまーを駅で降ろしたときだけです。 
つまり、私のバックは駅のロータリーで車から落ちたとしか考えられないのです。 
 
駅を必死に探したけれど、バックは見つかりませんでした。(/o\)  
 
なくしたカードや通帳が使われないように全てストップをかけてから、警察に届けを出しました。 
 
現金は4千円ほどしか入ってなかったのですが、銀行で預金を下ろして記帳をしようと思って、通帳入れを持って出たのがまずかった。 
それに、免許証がなければ車の運転ができません。 
まずは明日、どうやって由紀子を学校へ送ればいいでしょうか? 
 
目の前に山積みになった問題にどうすればいいのか途方にくれる私です。
  

 

 
  2006/3/13(月)
      後始末編
  
昨日失くしたバックの影響は、予想以上に大変なことになってます。 
 
まずは由紀子の学校への送迎と後処理に付き合ってもらうために、ゆきパパにはお仕事を半日おやすみしてもらうことになりました。 
ゴメン(_ _。)・・・シュン 
 
でも、ラッキーな事に私が住んでいる市には運転免許の試験場があるので「運転免許証」は即日発行をしてもうことができました。 
でも、その費用3500円也。 
 
次に郵便局に行って通帳の再発行の手続き。 
通帳一冊1050円也。 
郵便局は本庁から郵送で5日後くらいに自宅に新しい通帳が届くそうです。 
 
次は銀行。 
ここも通帳一冊1050円×数冊 
しかも、キャッシュカードの再発行も一枚1050円×数枚 
ゆきパパ名義の通帳は本人でなければ手続きが取れないので、とても大変です。 
しかも、五島の支店発行の通帳をまだ使っていたために、再発行は五島の支店と書類を郵送でやり取りをしなければ新しい通帳は手に入りません。 
これはかなり時間がかかりそうです。 
 
悪用されないようにストップをかけたのはいいのだけれど、気がつけば私自身も口座からお金を下ろすことができません。 
 
(+。+)アチャー。どうしよう・・・。 
 
頼りはゆきパパの財布の中のお金のみです。 
あ〜〜〜本当に悲しい!!・゜゜・(/□\*)・゜゜・わ〜ん 
 
  

 

 
  2006/3/14(火)
      まだまだ続く余震
  
結局バックは見つからず、我が家の後処理は続いています。 
 
携帯電話を買いました。 
新しい携帯を買う時って、わくわくするでしょう? 
どんな機種にしようかな?とか、カメラのいい奴にしようとか・・・ 
でも、今回は私に機種を選ぶ権利はなし! 
「ただ、ただ安いものを下さい!」(;-_-) =3 フゥ 
データが全く入っていない、まっさらの携帯を手にして、何処にも電話をかけることができない私です。 
 
財布も新しいものを買いました。 
安くて使いやすい形を探すのに一苦労しました。 
 
玄関の鍵も替えました。 
運転免許証と一緒に家の鍵を失くして、自宅の住所がわかってしまうので玄関の鍵をかえる事にしました。 
 
なくした現金は4000円。 
でも、後処理にかかったお金は・・・・。くすん・・(ノ_・、) 
 
あ〜あ!誰が拾って行ったのかは知らないけれど、現金はあきらめるから他のものは返して欲しかったなぁ・・・。
  

 

 
  2006/3/15(水)
      あった!
  
今日は由紀子の学校では卒業式が行われていました。 
由紀子たちは言葉や、歌の贈り物をします。 
 
本当は私も出席をして由紀子の様子を見たかったのですが、残念ながら私は病院で検査です。 
今日のお迎えはH崎先生にお願いをしました。 
 
先日受けた市の検診以来、ずっと検査が続いています。 
まだ、これといった重病は見つかりませんが(笑)、チョコチョコとあちらこちらが傷んでいるみたいです。 
 
また、バックを落としたストレスで身体の調子が悪くなる〜〜(笑) 
 
最近いろいろなことがおこって、由紀子にかまってやることができません。 
緊張症でそろそろ辛くなっている様子を横目で見ながら、バタバタと忙しくしているのが申し訳ない母です。 
 
そんなこんなで、落ち込んでいた私のところに、警察から電話が入りました。 
バックが見つかったのです。v(*^-^*)ゞ 
 
現金は抜かれていましたが、他のものは全て返ってきました。 
よかった!! 
 
やはり駅で落としたらしく、植木の茂みの中に放置されていたそうです。 
駅の近くに住む方が見つけて警察に届けてくださったようです。 
御礼をしようと思ったのですが、権利を放棄すると言う書類にサインをされたそうで、連絡先を教えていただけませんでした。 
 
せめて、電話でお礼が言いたかったのに・・・。残念です。 
これも個人情報保護法の影響だそうです。 
 
通帳もキャッシュカードもクレジットカードも携帯も、もうみーんな使えませんが何処にあるのか解らない不安感から解放されてホッとしています。 
 
でも、本当によかった!携帯電話に入っている情報も漏れなくてすみました。 
みんなに迷惑がかからなくて本当によかった。 
これで、やっと騒ぎも一段落です。 
 
でも・・・あと1日早く見つかっていれば・・・携帯が鍵が財布が・・・ 
いや!いや!贅沢を言ってはいけません! ヾ(_ _*)ハンセイ・・・
  

 

 
  2006/3/16(木)
      ティッシュを取って!
  
家族が朝の準備でバタバタしている時間に一人のんびりしている由紀ちゃん。 
ねーねーは出勤前の化粧中でした。 
「あ〜〜時間がない!ゆきちゃんティッシュ取って!!」 
コタツに座っていた由紀子はチラッと周りを見渡していましたが、ティッシュケースが見当たらなかったようです。キョロ(・.・ )( ・.・)キョロ 
 
普通はここで 
「ないよ!」と言うのでしょうが、運がいいのか、悪いのか由紀子の前にさっき自分が鼻をホジホジしたティッシュが丸めて置いてあったのです。 
由紀子は迷うことなくそのティッシュを掴んで 
 
「はい!」(*´Å`ノ)ノはい⌒☆ 
 
化粧に夢中で、思わず「ありがとう!」と言って受け取ってしまったねーねー。 
一瞬の沈黙の後で、 
「え〜?!」あんぐり(*゜□゜*) 
 
この様子を見て笑ちゃいました。 
由紀子は間違ってませんよね! 
だって、使った後でもティッシュはティッシュですもの!!(´▽`*)アハハ 
 
でも、ゆきちゃん!使った後のティッシュはちゃんとゴミ箱に捨てましょう。 
そうすればこんな勘違いは起こらないんだからね。 
 
さて、未使用のティッシュと言えば、由紀子のすぐ側にあったのです。 
だって、さっき鼻をホジホジしていましたもの(笑) 
もともと探す気もなかったのかもしれませんね!(o^-^o) ウフッ
  

 

 
  2006/3/18(土)
      ∵ゞ(>д<)ハックシュン!
  
由紀ちゃん、昨日から風邪気味で、くしゃみと鼻水に悩まされています。 
終業式がもうすぐなので、ちょっとハラハラします。 
 
だって、一学期は緊張症のパニックのせいで終業式をお休みしたまま夏休みになってしまったし、2学期は雪の為に自宅待機のまま冬休みに入ってしまいました。 
 
つまり、新しい学校に来てまだ一度も終業式に出席したことがないのです。 
学年の終わりぐらいは、ちゃんと出席して通知表を受け取りたいではありませんか! 
 
早く治りますように!!(*-人-*) おねがい 
  

 

 
  2006/3/19(日)
      変な2人
  
最近ねーねーと由紀子を見ていると退屈しません。 
 
今日もパソコンをしていたねーねーが横を通りかかった由紀子に 
「由紀ちゃん、握手をして!」(o^-^o) ウフッと、声を掛けていました。 
 
我が家の家族はなぜか由紀子に触りたがるのです。 
由紀子は我が家の家族にとって精神安定剤のような存在なのかも知れません。 
 
すると、立ち止まった由紀子が回りを見渡して側にあったブラシを 
(°°)/〜 mm「はい!」と、渡して部屋を出て行きました。 
 
手にしたブラシを見つめて沈黙するねーねーです。p(;_;?)q  ワカンナイ 
 
ハハハハ・・・・私にはすぐわかりましたよ。 
たぶん由紀子には「あくしゅして!」が「あっ!くしとって!」に聞こえたのです。(笑) 
それで、素直な由紀子は側にあったブラシを渡したと言うわけです。 
ねーねーの発音が悪いからいけないのよ!!(笑) 
 
それにしても、ブラシを持ったねーねーのポカーンとした顔! 
o(〃^▽^〃)oあははっ!
  

 

 
  2006/3/22(水)
      風邪が・・・。
  
由紀子が咳をし始めたので、病院へ連れて行きました。 
本当はそれほどひどくないのです。(笑) 
でも、昨日の夜に「明日病院に行った方がいいかな?」と言った私の言葉を聞いた由紀子は、もうすっかり病院モードに入ってます。(笑) 
 
学校にお迎えに行った途端に、「病院へ行くんだよ!!」です。 
本人がその気になっているのなら、行きましょう・・・。 
 
診察の結果、肺の音もきれいでそれほど心配は要らないようです。 
やっぱりね!!(笑) 
咳止めと痰を切りやすくする薬をいただいてきました。 
薬のおかげで、由紀子の風邪は落ち着いてきました。 
 
それと反比例して、私が風邪に侵されていくようです。 
咳が出て、息苦しい・・・・。 
明日は自分の病院に行った方がよさそうです。 
ちょっと熱ポイので今日はこの辺で!! 
 
追伸 
由紀子の緊張症の期間終了です。 
今月も比較的楽でした。
  

 

 
  2006/3/24(金)
      初めての終業式
  
とうとう終業式の日を迎えました。 
母は昨夜39度の熱を出して、今朝になっても38.5度までしか下がりませんでした。 
本音を言えば「お休みをしたい!」(┐・・┌)ゲソ〜〜 
でも、先日も書きましたが、この終業式は由紀子が今の学校へ入学して初めて参加する終業式です。 
由紀子が元気なのなら何とか出席をさせたいのです。 
 
気力あるのみ!!がんば p(*゜▽゜*)q 
 
そして終業式。 
由紀子はとても落ち着いて静かに式に参加していました。 
クラスでのお茶会でもとてもリラックスしてオレンジジュースを飲みながらクラスメイトの動きを見ながら笑顔で過ごしていました。 
 
こんな姿、あの苦しかった一学期からは想像できませんでした。 
いろいろなことがあったのに、今はあっという間に過ぎた一年間のような気がします。 
 
由紀子たちの学校では毎年クラス替えと、担任交代があります。 
せっかくお互いを理解し始めた仲間たちとまた別れ別れのクラスになるのはとても残念です。 
担任の先生とも由紀子の成長を一緒に笑いながら話せる仲になったのに・・・。 
本当に残念です。 
でも、お二人とも転勤もなく同じ学校にいてくださるだけでも幸せだと思わなければなりませんね。 
 
春は別れの季節です。 
今年の淋しいお別れは学部主事のM先生でした。 
私がとても頼りにしている先生です。 
辛い時期に本当に私の気持ちを支えてくださいました。 
まだまだ転勤はないと聞いていたので、安心していたのに・・・。 
新聞の発表を見たときには、思わず「うそ〜!」と声を出してしまったほどです。 
 
いろいろ思いはあるけれど、私たちがどんなに願っても転勤は変更されることはありません。 
また、淋しい別れを受け入れていくしかないのです。(泣) 
でも、私はM先生とのつながりだけは絶対に切らないと心にきめています。 
逃がしません!!(笑) 
 
こうして、由紀子の新しい学校での一年はいろんなことがありましたが最後は「学校が大好き!」と由紀子が笑顔で答えられるようになって終わりました。 
終わりよければ全て良し!ですね!(*^-^*) 
 
ところで、母の体調ですが・・・。 
終業式の最中に貧血を起こして、保健室で休ませていただくこととなりました。(倒れたわけではありません。自分で保健室へ行きました。) 
やはり、ちょっと無理だったようで・・・(*^-'*)> ぽりぽり 
みなさんにご心配をおかけしてしまいました。 
ごめんなさい!! 
  

 

 
  2006/3/25(土)
      母はダウン中!(´。`;;;) ハァ
  
由紀子の風邪がうつったのか、23日から熱を出してダウンしています。 
今日やっと熱が下がりましたが、気力がなくて・・・ 
明日から日記を再開します。 
ご報告したいことがいっぱいあります。 
もうしばらくお待ちください。m(。_。)m オネガイ 
 
24日の終業式の日記をアップしました。
  

 

 
  2006/3/27(月)
      2学期も歩くぞ!
  
風邪でダウンしていた母もやっと元気になりました。 
咳は続いていますが、もう大丈夫です。p(#^∇°)q  
 
春休みが始まりました。 
由紀子は相変わらず何処にも出かけず、一日中家の中でゴロゴロしています。 
運動と言えば、コタツとパソコンの間を移動するのみ。 
このままではまた太ってしまう〜!(-″-;)・・・・・・ 
どこかに出かけようと誘っても返事は決まって「嫌だ!」 
困ったものです。(;-_-) =3 フゥ 
 
ところが軽い気持ちで誘った「学校」という言葉に由紀子が反応をしました。 
「車で?」 
「車で行くよ!!行く?」 
「うん!」 
やったー!イエイ〜♪ (★^▽^)V 
 
学校でいつものウォーキングをしてきました。 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 39.1KB )
 
 
あんなに嫌がっていた学校が、今では家の次に安心できる場所になったということでしょうか? 
春休み中、何もすることがない日はこうして学校でウォーキングをしようと思います。 
  

 

 
  2006/3/28(火)
      車が・・・。
  
由紀子の学校の送り迎えに使っている車の車検の期限が近づいてきたので、見積もりをお願いしたら、軽自動車なのに14万円以上かかるといって来ました。 
あんぐり(*゜□゜*) 
 
マフラーが破れていたり、オイル漏れがあったり、決定打はクーラーのガスが抜けて空っぽです。 
そろそろこの車も限界なのかもしれません。 
ゆきパパと相談した結果、廃車にすることになりました。 
 
もしかしたら新しい車が私のところにやってくる〜!イエイ〜♪ (★^▽^)V 
 
そう思ったのは一瞬の夢でした。 
 
いろいろあって、結局新しい車を買うのはゆきパパです。 
私は今までゆきパパが乗っていた軽自動車のお下がりになりました。(泣) 
 
書き忘れていましたが、春の人事異動でゆきパパは転勤になりました。 
今度の職場は大村から佐世保の方へ車で45分ほど走ったところにあります。 
通勤距離が長くなって、軽自動車では大変なので普通車に乗り換えることになったのです。 
まっ!仕方がないか!! 
 
由紀子が車を変えることを嫌がったらどうしようかと思ったのですが、それほど抵抗もなくゆきパパのお下がりの車で大丈夫のようです。 
嫌がれば私も以前と同じ形の車を買ってもらえるかも・・・と、淡い期待をした自分が悲しい!!(笑) 
2台も車を買うなんて無理だろう!!( ・_・)ノ☆(*_ _)ばしぃ!! 
 
 
  

 

 
  2006/3/29(水)
      k村先生と
  
K村先生は長崎に引越しをして転入したN小学校で5年生の時の担任をしていただいていた先生です。 
残念ながら翌年には先生が転勤されて離れ離れになってしまったのですが、今でもずっと交流を続けていただいています。 
由紀子の最高の理解者です。 
 
以前から先生の学校に遊びに行く約束をしていたのですが、なかなかチャンスがなくて延び延びになっていました。 
でも、やっと今日先生の学校へ遊びに行くことができました。 
 
東長崎にある小学校で大村からは一時間近くかかります。 
知らない土地での運転が苦手な私に代わって、H崎先生がガイドヘルプとして一緒に行ってくださいました。 
H崎先生とK村先生も知り合いなのです。(*^-^*) 
 
K村先生は現在特殊学級の担任をしているのですが、そこにはすばらしい感覚訓練室があります。 
養護学校にも負けないすごい設備工事がなされていました。 
 
由紀子も小学校に入るまでは療育センターで感覚統合訓練を受けていましたが、由紀子はその頃、この訓練が苦手で・・・。(笑) 
地面から足が離れることが大嫌い。 
ブランコなんか絶対に乗らない! 
訓練の間中、ボールプールに首までとっぷり浸かって、ぜんぜん動くことができませんでした。 
それだけ、感覚が過敏だったのです。 
 
教室に入った途端、目に入ってきた訓練の器具に少し戸惑ったような由紀子でしたが、大きなトランポリンに乗ってもいいと許可が出たら、迷うことなくその上に寝転がっていました。 
由紀子にとってトランポリンは飛ぶものではなく、寝て揺れを感じるものなのです。(笑) 
 
そして次に使わせていただいたのが、この遊具です。 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 33.7KB ) 名前を忘れちゃった。(笑) 
 
このブランコは天井から吊り下げられて、自分の体の重みで布が締まって身体を締め付けられるような感覚が得られます。 
由紀子のようなタイプの自閉症の人は身体を締め付けられるようなこの感覚がとても好きです 
そして、自分で揺れを調整できるように足が地面についているのも安心の要素です。 
 
由紀子がどんなに気持ちがいいかはこの顔を見てもらえばわかりますよね。 
クリックで拡大表示 ( .jpg / 25.3KB )  
すっかりこのブランコにはまってしまった由紀子は長い時間降りようとしませんでした。 
 
そして、もう一人この訓練室で大興奮の方がいらっしゃいました。 
H崎先生です。(笑) 
初めてこのような訓練器具に出合った先生は興味津々。 
全て自分で体験しながら「楽しい!!」「おもしろ!!」を連発されていました。 
H崎先生の素敵なところは、なんでも本気で楽しめるところです。 
本当に素敵な方です。(*^-^*) 
 
K村先生と会えた幸せと、訓練で感覚が満たされた満足感に満ちた由紀子ですが、その次に湧き上がってきたのは空腹感でした。 
「マクドナルドが食べたい!!」 φ(*゜▽゜*)ψ 
┐( -"-)┌ ヤレヤレ 
 
ちょうどお昼の時間になったところで、K村先生とまたお会いする約束をしてお別れしてきました。 
次は夏休みに遊びに行きたいと思います。 
 
家に帰ってから 
「K村先生に逢ったね〜!」と、嬉しそうに話す由紀子です。
  

 

 
  2006/3/31(金)
      新しい車
  
ゆきパパの新しい車が我が家へやってきました。 
 
でかい!!(*・ ・*) 
 
今まで我が家の車といえば軽自動車でしたから、普通車はやはり大きく感じます。 
家族は大騒ぎをしているのですが、由紀子はいたって冷静です。 
車に乗せても、いつもと変わらぬ表情で外を見ています。 
 
「車はどんな車でも車でしかない!!」と、言うことなのかもしれませんね。(笑) 
 
由紀子が長崎へ診察に行く時はH崎先生にこの車で連れて行ってもらうことにしています。 
と、言うことはその日の学校への送りはこの車を私が運転しなければなりません。 
 
普通車を運転するのは自動車学校の教習車以来です。 
頑張って練習をしなくっちゃ!! 
 
そんな話をすると、口では「練習をしてください!」というゆきパパですが、その表情に「傷をつけるなよ!!」と無言の圧力を感じます。(ーー*)キラーン 
 
“O( ^ - ^〃 )O”頑張るっ!  
できるだけ!!(笑)