2005/8/1(月)
      久しぶりのお出かけ
  
最近出かけることを嫌がるようになっている由紀子です。 
夏休みに入って、外に出たのは数えるほどしかありません。 
でも、今日はどうしても一緒に行ってもらいたい場所がありました。 
嫌がる由紀子を何とか説得して久々のお出かけです。 
 
一つ目は音楽レッスンを受けるための会場の下見です。 
 
実は、今まで現川で受けていた音楽療法を大村でやっていただけることになったのです。 
バスも電車も嫌がるようになった由紀子はここ数ヶ月、音楽療法を受けていません。 
何とかJRで現川に行けたとしても、電車の中で受けたストレスのおかげでレッスンの時にはピアノの音を受け入れられなくなってしまうのです。 
 
それでも、音楽療法を続けたいと思う私の気持ちを知って、H崎先生は自分が大村に来てレッスンを続けようと言ってくれました。 
そして、大村のお友達のピアノ教室を月に一回借りてくださったのです。 
 
新しいレッスン場は由紀子の学校と我が家との間にあって、学校の帰りにそのまま連れて行くことができそうです。 
そして、そこにはグランドピアノが置いてありました。 
 
初めての場所に緊張した由紀子は、「歌わないの!」「ピアノを弾かないの!」と言いましたが、結局最近お気に入りの曲、「哀しい人」という歌をしっかりひとりで歌って帰ってきました。 
レッスン場を提供してくださる、H崎先生のお友達にもいっぱい誉めていただきました。 
 
哀しい人・・・ご存知ですか? 
少し前に火曜サスペンス劇場の主題歌として、中村雅敏が歌った曲です。 
 
♪哀しい人、君のそばにいよう 
なぐさめることも できないけど  
みつめているから 
 
もう自分を許してあげればいいだろ、 
子どもじゃなくても 泣いていいんだよ。♪ 
 
なんだか由紀子が歌うと、今の自分のために歌っているようでジーンとします。(ノ_・、) うるうる 
 
新しいレッスン場で由紀子が歌えた事もあって、9月2日からレッスンを再開することになりました。 
この会場に泣き声ではなく、由紀子の歌声が響くことを願うばかりです。 
 
 
これで、家に戻れると思ったゆきちゃんですが・・・実はもう一つ付き合ってもらわなければならない用事がありました。 
 
それは学校です。 
夏休みに由紀子のためのケース会議が開かれるのですが、その準備のために今日は担任の先生と、学部主事の先生との打ち合わせが予定されています。 
母はどうしても参加しなければなりません。 
由紀子の体調がいい、今しかチャンスはありませんから・・・。 
 
由紀子にそのことを話すと、 
「給食は?」 
「体操服に着がえる?」 
といろいろな質問をして、どれもしなくていいことを確認したら、黙ってついてきてくれました。 
 
先生方は今までの養護学校のプログラムを見直して、由紀子のための個別のプログラムを立てて下さろうとしています。 
 
今日は校長先生ともお話をさせていただきました。 
「今回のことが学校が変わっていくきっかけになってくれると思っています。」と、言っていただきました。 
 
用事を済ませて、帰宅しながら、しみじみと由紀子は幸せだと思う母です。 
みなさんが、こんなに必死に由紀子のために手立てを考えて下さろうとしています。 
みなさんの気持ちに心から感謝します。 
ありがとうございます。 
 
 
 
  

 

 
  2005/8/2(火)
      ゆきちゃんだよ!(¬ε¬)ぶぅ
  
ご機嫌はまぁまぁなのですが、相変わらず外出を嫌がって、家の中でごろごろしている由紀子です。 
母も付き合って家の中でごろごろ・・・退屈です!(T ^ T)くぅぅ〜 
 
というわけで、ネタになるような話もない1日でした。 
そこで、日記を再開する前の小ネタを・・・。 
 
由紀子は体調が崩れる時期になると目の下にクマができます。 
それだけ、身体的にも精神的にもつらいのだと思うのですが・・・。 
そんな由紀子を心配して、ねーねーと由紀子の顔をしみじみ見ながら話をしていました。 
そして、ねーねーが由紀子の顔を覗き込んで、 
「本当だ!クマだ!」といった途端です。 
とても不機嫌そうな顔をして由紀子が言いました。 
「クマじゃないよ!!ゆきちゃんだよ!!」(¬ε¬)ぶぅ 
 
(´▽`*)アハハ 
久しぶりに大笑いをしました。 
ユキちゃんの天然ボケは健在のようです。 
よかった!!
  

 

 
  2005/8/4(木)
      思春期
  
由紀子のお友達がBBSに書き込みをしてくれます。 
そのお友達も、思春期で体調を崩しているようです。 
みんなつらい時期なんだぁ・・・と、思った時に、由紀子の姉たちの思春期のことを思い出しました。 
 
娘が中学校1年生になる直前のある日、私の実家の血圧計で遊んでいるときです。 
娘の腕に巻いた血圧計から聞こえてくる脈拍の信号音がまるでワルツのように聞こえてきました。 
  
トントン トントン トントン・・・・・・・・・ 
 
なんだか変よね!と脈を手で測ってみると、本当に3回に1回脈が飛ぶのです。 
念のために病院に連れて行って、24時間の心電図検査をしました。 
その結果、1日に2万回もの不整脈が出ていることがわかりました。 
 
でも、精密検査をしに行った大学病院では今のところ、心臓に疾患は見られないので、治療の必要はないといわれて、半年に一回のペースで24時間の検査を続けることになりました。 
原因は不明です!大丈夫だといわれても心配でした。 
でも、そんな心配をよそに娘は運動の部活動を中学校の3年間続けました。 
 
そして、高校入学を控えて恒例の24時間の心電図検査を受けたときのことです。 
検査結果を聞きに行くと、いつもなら「相変わらずですね。」の一言ですむのに、その日に限ってドクターはもう一度、簡単な心電図を取るように指示をしました。 
そして、その結果を見た後も何度も聴診器で娘の心臓の音を確認していました。 
私は、てっきり病状が悪くなったと思って青くなったのですが、その結果は・・・。 
 
前回の検査のときに2万回を超える不整脈が出ていたのに、今回の検査ではたった2回しか不整脈が出ていないというのです。 
ドクターもびっくりして、何度も確認をしたといわれるのです。 
 
結局、あの不整脈は思春期のホルモンの影響だったのだろうということで、終わりました。 
あの日以来、娘は不整脈とはまったく縁のない生活をしています。 
 
もう一人の娘も、思春期は熱が出たり、頭痛がしたり・・・何度学校へ迎えに行ったか判りません。 
あれも、きっとホルモンが悪さをしていたのでしょう。 
 
ホルモン・・・由紀子を今苦しめているのもこのホルモンです。 
思春期の魔物の正体はホルモンなのですねぇ・・・。 
 
ずっと昔の日々、あの頃も大変だったけどいつの間にか終わってしまいました。 
由紀子の症状もいつか・・・。 
そう思う日が来るのかもしれません。 
いえ!きっとそうです。 
そう信じようと思います。 
  

 

 
  2005/8/5(金)
      水遊び
  
日記を書く気は満々なのですが、家からほとんど出ない由紀子との生活の中でネタがなかなか見つかりません。 
でも、今日は大丈夫!!((((〃⌒ー⌒)/♪ 
今日はゆきパパの夏休み…本当は用事があったのですが、それが突然キャンセルになったので、由紀子と私をどこかへ連れていってくれることになりました。 
 
さて、何処にしようか・・・。 
静かで、人が少なくて、車で行ける所・・・。 
検討の結果、大村市にある「かやぜダム」の砂防公園へ連れて行ってくれることになりました。 
 
でも、外出そのものが嫌な由紀子は拒否をしました。 
パソコンの前に座って動きません。 
無理に引っ張ると、机をガンガン叩いて抗議します。 
 
せっかく楽しくお出かけをしようと思っているのに・・・(-_-#) ピクピク 
私、ついついムキになってしまいました。 
大きな声で叱って、無理やり着替えをさせて・・・。 
結局、由紀子は帰りに本屋さんによることを条件にいやいや車に乗りました。 
(私って本当にだめだよねぇ…。\(_ _ )ハンセイ) 
でも、車の中ではすっかり機嫌も直って落ち着いていました。 
街の中を走るときは、外の景色の刺激に目をつぶることも多い由紀子ですが、自然の中を走るときはそんなこともなく、周りの景色を楽しんでいるように見えました。 
 
はじめて見る大きなダム。 
 
きれいなところでした。 
 
そこから少し車で登ったところに、砂防公園がありました。 
きれいな水が流れていて、足をつけて遊べるようになっています。 
はじめは、緊張していた由紀子ですが、時間がたつと表情も緩んで水の感触を楽しんでいました。 
よかった!! 
 
 
ここで、アクシデントです。 
由紀子が水にぬれたときのことを考えて、着替えを一式用意していった母ですが、なんと、滑ってずぶぬれになってしまったのは・・・その私自身でした。ρ(--、) イジイジ・・・ 
帰りに本屋さんによることになっているのに・・・ 
どうしよう!!着替えがない!!(-_-;)マズイ 
Gパンは全部濡れたので、色が変わっていても遠目には解らないのですが、Tシャツはごまかしようがありません。 
 
帰りの車の中で由紀子の着替えを眺めてみても、子供サイズの洋服が私に着れるはずもなく・・・。 
でも、横の由紀子を見ると大きめのTシャツを着ているではありませんか。 
(⌒^⌒)bキラ〜ン! 
「ゆきちゃん!おねがい!!これと着替えて!!」 
と、新しいTシャツを渡して着替えてもらって、そのTシャツを私が着て・・・(笑) 
 
「スヌーピィーのTシャツ!ゆきちゃんのだよ!!」 
軽く抗議をされましたが、何とか許してもらいました。(笑) 
そして、本屋によって無事に我が家へ帰ってきました。 
 
このアクシデント! 
由紀子に無理強いをした罰だったのでしょうか?(笑)
  

 

 
  2005/8/7(日)
      オークション
  
由紀子には3ヶ月前ぐらいからずっと欲しがっている本があります。 
セーラームーンS アニメアルバムU 
この本はもう絶版になっていて、普通の本屋さんでは手に入りません。 
ネットの中で探すしかないのです。 
アニメアルバムTは手に入ったのですが、その続きのUがどうしても見つかりません。 
私も毎日、検索にかけて探しているのですが・・・なかなか出てきません。 
それが先日、由紀子が「これよ!」と大きな声で言うので見てみると、オークションにこの本が出ていたのです。 
執念ですね!よく見つけました。 
早速入札! 
入札期限は2日後の7日の10時でした。そう!今日です。 
それで、8時ごろ様子を見てみたら・・・・ 
( ̄Д ̄;) ガーン 
もう、終わっていました。 
早期終了もあり!と、書いてはありましたが、こんなにあっけなく終わるなんて・・・。 
 
楽しみにしていた由紀子になんと報告をすればいいのでしょうか? 
まだ、何も言えずにいます。 
困った!!(! ──__──)
  

 

 
  2005/8/9(火)
      JRもだめ!
  
今日は由紀子を長崎の大学病院へ連れて行く日です。 
新しく飲み始めた薬の血中濃度を測らなければならないので、今日はどうしても連れて行きたいと思っていました。 
 
昨日から予定を話して、JRに乗ることも告げたのですが、由紀子はJRのアナウンスが嫌だと言って拒否をします。 
いよいよJRもだめになるのか・・・と思ったのですが、今ならまだ何とかなるかもしれないと勝手に決めて、由紀子を無理やり駅に連れて行きました。 
 
大村から諫早まで10分。・・・ここはアナウンスが流れる快速電車に乗りますが、ヘッドフォンを用意して来ました。 
諫早から長崎まで30分・・・ここは特急「かもめ」で行きます。 
かもめはアナウンスがありません。 
計画はバッチリのはずでした。 
 
最後まで嫌がる由紀子を無理やり列車に乗せて発車〜〜〜! 
乗せてしまえばこっちのもの・・・・そう思ったのつかの間、私はすぐに後悔することになりました。 
 
ドアが閉まってアナウンスが流れ出した瞬間、座っていた由紀子が突然立ち上がって叫び始めました。 
「アナウンス 嫌なの! アナウンス聞かない!」 
周りにいた女子高生たちはびっくりして、サーッと身を引いて由紀子の周りに空間ができました。 
 
後ろから抱いて、なだめますがアナウンスはなかなか終わりません。 
ついに、由紀子は私を振り切って、運転席の近くまで行き、運転手さんに 
「アナウンスをとめてください!」とお願いをしていました。 
それほどアナウンスを聞くことが嫌だったのだと思います。 
 
この電車はワンマンカーで車掌さんはいません、運転手さんは振り向くこともなく冷静に運転を続けていました。 
 
しばらくして、アナウンスはとまりましたが、由紀子の興奮はなかなか治まりませんでした。 
この場から逃げさせてやりたくても、走っている列車からはどうにもなりません。 
私には諫早までの10分間がとても長く感じました。 
結局、用意したヘッドフォンも何の役にも立ちませんでした。 
 
そして、次の駅「諫早」に近づくと、またアナウンスが・・・・。 
もう私のほうが泣きたくなりました。 
 
諫早について、由紀子を列車から下ろして、「かもめ」に乗ることを告げましたが、もう乗れるような状態ではありませんでした。 
特急の停車時間は30秒。由紀子はホームのベンチにしがみついて動きませんでした。 
私の後ろでドアが閉まり、「かもめ」は何もなかったように走り去っていきました。 
 
ホームのベンチに2人で座って、もう放心状態です。 
気がつくと、冷静になった由紀子が必死に私に謝っていました。 
でも、誤らなければならないのは私の方です。 
由紀子のこだわりが進んだことを認めず、また乗り越えさせようとしてしまいました。 
バスも路面電車も、そしてJRにも、もう由紀子は乗れないのだ・・・そのことが、今日はっきりしました。 
 
そんな思いの後に、私は目の前の大きな問題に気がつきました。 
どうやって家に帰ろう? 
前にも後ろにも進めなくなってしまいました。(ノ_−;)ハア・・・ 
 
 
結局、家族に車で迎えに来てもらって、無事家には帰ることができましたが、大変な一日でした。 
 
由紀子はますます過敏になって来ています。 
どこまで、ひどくなるのでしょうか? 
一番つらいのは由紀子自身なのですが、この先を考えると不安が大きくなります。 
 
残された交通手段は車だけになりました。 
怖がりで、今まで高速やバイパスを走れなかった私ですが、もうそんなことを言ってはいられなくなりました。 
がんばって、高速道路の運転に挑戦しようと決めました。
  

 

 
  2005/8/10(水)
      病院
  
昨日由紀子と行くはずだった大学病院へ一人で行ってきました。 
今日は仕事がお休みのまーまーが家に来て、由紀子を見ていてくれます。 
一人でJRに乗って長崎へ・・・。 
長崎まで快速列車で50分弱。 
私たちにはなんでもないこの空間が由紀子にはつらい空間なんですねぇ・・・。(T-T) 
そんなことを考えていたのですが、途中からは居眠りをして、気がつくと長崎でした。(笑) 
 
そして、さっそく大学病院へ 
主治医のA川先生に昨日のキャンセルをお詫びして、最近の由紀子の様子をお話してきました。ついでに私の愚痴も・・・(*^-^*)>  
A川先生に話を聞いてもらうと私はとても元気になります。 
今日も1時間近く先生を占領してしまいました。 
いつも診察室を出て待合室を通るときに待っている患者さんに申し訳なくて小走りで通り抜けなければなりません。(((((((((((((((;^^)ごめんなさ〜〜い! 
 
その後は長崎の市役所に由紀子の福祉関係に必要な書類を取りに行って、駅のショッピングセンターで食事をして帰ってきました。 
久しぶりの一人きりの時間、自分のための特別楽しいことはしませんでしたが、ストレス解消になりました。
  

 

 
  2005/8/11(木)
      大変な一日
  
昨日からちょっと不安定な由紀子です。 
お留守番をさせたことも原因なのでしょうが、おとといのJRでの事が気持ちに残っていて、フラッシュバックが起こっているようです。 
パニックというまでは行きませんが、時々シクシクと泣き始めてそれらしきことを口走ります。 
そんな由紀子に、昨日の夜「明日はゆきちゃんとず〜っと一緒にいるからね!」と約束をしました。 
 
ところが、今日はそうも行かない大変な日になってしまいました。 
朝、出勤したゆきパパから電話がありました。 
「セルフサービスのガソリンスタンドにセカンドバックを忘れた!! 
電話で問い合わせたんだけど、もう無くなっているらしい!!」 o(*><)oジタバタ 
 
大変です!ゆきパパのバックには大切なものがぜ〜んぶ入れてあるんです。 
お金に免許証にクレジットカード、家のカギに・・・・・。 
( ̄◇ ̄;どうするのよ!! 
とりあえず私ができることはクレジットカードの利用停止! 
電話で手続きをしました。 
 
まもなくゆきパパから電話が・・・ 
「ガソリンスタンドに来てみたけどやっぱり無い!とりあえずお金を持ってきて!」 
そうか!ゆきパパは無一文なのでした。 
由紀子との約束を破って出かけることになりました。(ノ_−;)ヤレヤレ 
今日まで家にいるまーまーがまた由紀子のお守りを引き受けてくれました。 
感謝!感謝!です。 
 
スタンドに行ってみると、ゆきパパが警察に被害届を出しているところでした。 
ところが、手続きをしている間に別のガソリンスタンドからバックを拾ったと職場に連絡が入りました。 
そのガソリンスタンドは、バックを取られたスタンドから30分近く車で走ったところにあります。 
なんで??? 
とりあえず、バックを取りに車で行くことになりました。 
運転は私?そうか・・・ゆきパパの免許証は無いんだっけ! 
 
なれない道を運転して次のスタンドへ・・・。 
ありました!ゎーィ♪ヽ(*´∀`)ノ 
でも、警察の立会いがないと渡せないのだそうで・・・。 
しかも、このスタンドは大村市ではなく諫早市の管轄です。 
別の警察からお巡りさんが来ました。なんだか大変なことになっちゃいました。 
お巡りさんはポケットから白い手袋を出して、慎重にバックを開けました。 
(お巡りさんって本当に白い手袋をいつも持っているんですねぇ・・・) 
さて、中身は? 
残念ながらお金は全部取られていましたが、他のものは無事でした。 
不幸中の幸いです。 
バックは指紋を採取するために警察に持っていかれましたが、免許証だけは返してもらいました。 
やれやれです。 
 
しかし、バックを盗った人はセルフのガソリンスタンドでバックを盗んだ後、小さな良心がうずいたんでしょうか? 
この別のセルフのガソリンスタンドに同じように置いてあったそうです。 
うまく行けば、忘れた人が「あれ?このスタンドだったっけ?」と錯覚するように?・・・そんな馬鹿な!!(^0^; アハハ… 
なくなった現金は我が家には大金ですが、大切な物が全部戻ってきただけでよかったと思うことにしました。 
 
やれやれ・・・と、思ったところで時計を見たら、私が家を出て2時間が過ぎていました。 
家に戻って由紀子に謝ったんですが、ちょっとご機嫌斜めでした。 
まーまーが言うには「お母さんが帰ってこないんだよ!」と、そうとう怒っていたようです。 
本当にごめん!!
  

 

 
  2005/8/12(金)
      支援の人
  
由紀子がパニックを起こすようになって、私の生活はとても厳しいものになりました。 
自由に一人で動ける時間が本当に少なくなってしまったのです。 
楽しみの時間は仕方が無いとしても、どうしても出かけなければならない用事があるときはとても困ります。 
 
まず一番に困っているのが、由紀子の主治医のところへ相談に行く時間です。 
夏休みは家族の協力で何とかなるのですが、学校が始まってからが問題です。 
由紀子を学校に送って行って、学校のそばの駅から列車に飛び乗って長崎へ 
それでも病院に着くのは10時です。 
帰りは1時の列車に乗らなければ由紀子の迎えには間に合いません。 
毎回ギリギリで食事を取る暇もありません。 
パニックを起こす前は学童を利用していましたが、今はそれも無理です。 
 
ヘルパーさんを頼めば何とかなるのですが、知らない人に由紀子を慣らすのには時間がかかりそうです。 
 
そんな時にすごい助け舟が私のところに届きました。 
音楽療法のH崎先生がヘルパーとして私を助けてくださることになったのです。 
もともとH崎先生はヘルパーステーションに所属していてヘルパーの資格も持っています。 
そのヘルパーステーションは長崎市にあって、大村に来るのに40分以上かかるのですが、それでも今の私を支援してくださると言ってくれました。 
 
ヘルパーステーションも今の私の生活にどんな支援が必要か計画を立ててくださり、経済的なことまで考えて、通院以外のことも含めて全面的な支援体制を作ってくれました。 
 
H崎先生は由紀子の音楽に対するこだわりの中に入り込むために、大きなパニックを潜り抜けて関係を作った方です。 
私も安心して由紀子を預けることができます。 
 
半月ほどで2学期が始まります。 
2学期は崩れてしまった由紀子の社会生活を新たにスタートさせなければなりません。 
今までの生活とは全く違う形になるでしょう・・・。 
でも、それでもいいんです。 
小さな積み木をまた一つずつ積み上げて由紀子の世界を作りたいと思います。
  

 

 
  2005/8/13(土)
      パッパカッパッパッパ〜!
  
今日から日記のバックの色が黄色に変わります。 
なぜ? 
それは、由紀子の体調が不安定になる時期に入ったからです。(笑) 
警戒警報発令です。 
 
昨日の夜から、眠れなくなって感情が不安定です。 
カレンダーに書かれた予定通りの始まりでした。 
そして、朝の基礎体温も急上昇です。 
本当にわかりやすい子です。(笑) 
でも、まだ昼間は大丈夫です!笑顔も見られます。 
 
そんな由紀子が急に 
「パッパカッパッパッパ〜!」o(^▽^)oキャハハハ 
「ゆきちゃんどうした?」 
「H野先生だよ!」o(^▽^)oキャハハハ 
 
思い出しました。 
由紀子が学校で頭やヒザを叩く自傷をした時に横で担任のH野先生が「パッパカッパッパッパ〜!」と、言って由紀子の気を紛らわせていたのでした。 
それを思い出して笑っているのです。 
 
一学期はパニック事件で学校を休むことが多くてほとんど思い出がありませんでしたから、由紀子が学校のことをどう思っているのか心配でした。 
でも、よかった! 
由紀子の中にちゃんと担任の先生との合言葉が入っていました。 
 
「パッパカッパッパッパ〜!」o(^▽^)oキャハハハ 
何度も繰り返しては笑い続ける由紀子。 
2学期はきっと学校の中にあなたの居場所ができるからね!
  

 

 
  2005/8/14(日)
      儀式
  
昨日からゆきパパとねーねーは五島へお墓参りに行ってます。 
由紀子と私はお留守番です。 
 
昨日から要注意日に突入している由紀子ですが、夜中に目を覚まして泣く以外は落ち着いています。夏休みでストレスが少ないせいかもしれませんね! 
 
でも、この時期に毎回行われる儀式だけはちゃーんとやってます。 
それは・・・自分の本を全て捨てること。 
捨てるといってもゴミ箱に突っ込んでしまうだけなんですけどね!o(〃^▽^〃)o 
2週間して安定した時期に戻ると、自分でまた本棚に戻してます。(笑) 
 
由紀子の蔵書は約200冊 
ほとんどはテレビのキャラクターの本ですが、古いキャラクターの物も多くて普通の本屋ではもう手に入らないものがたくさんあります。 
由紀子が自分でネットの中から見つけ、それを私が購入したものです。 
(ちょっとオタクの本棚って感じです。) 
それは由紀子の宝物のはずなのですが、イライラし始めるとその本を部屋から排除したくなるらしいのです。 
 
せっせと本を廊下に運んではゴミ箱へ ( ̄  ̄ )ノ”⌒*ポイ 
自分の部屋のゴミ箱がいっぱいになると、家中のゴミ箱を集めてきて 
( ̄  ̄ )ノ”⌒*ポイ 
 
この時期、我が家には本当のごみを捨てるゴミ箱がなくなって各部屋にスーパーの袋が設置されます。新しくゴミ箱を買ってもすぐに廊下へ持ち去られてしまうのです。 
廊下に本棚を置いてみたのですが、やはりゴミ箱でなければダメなようです。(^_^?) 
 
どうしてこんな行動をするのかわからないのですが、もしかしたら目からの刺激に対して過敏になって、キャラクターを見ることが嫌になるのかもしれません。 
引越しの時に厳選して持ってきた玩具たちは、初めてのパニックの頃に全て廊下に廃棄され、いまだに部屋には戻してもらえません。 
私たちには解らない由紀子なりの理由があるのでしょうから、すきにさせています。 
 
そんな由紀子の姿を見て、ねーねーは「アリみたい!」と言います。(笑) 
今月も働きアリさんは、せっせと本を運んでおります。 
゛゜・゛゛(ノ ̄∇ ̄)ノ セカセカ・・
  

 

 
  2005/8/15(月)
      マラソン
  
今朝、いつものように目を覚ました由紀子が私の顔を見るなり、 
「マラソンはもう見ないんだよ!!」と、言いました。( ̄▽ ̄:) エッ? 
その言葉の意味は母への抗議です。(笑) 
 
実はゆきパパとねーねーが五島に出かけて2人でお留守番をしていたのですが2人きりはとても退屈でした。 
しかも、音に過敏になっている由紀子はなかなかテレビを見せてくれません。 
でも、なぜかスポーツ番組だけは大丈夫なのです。 
そこで、マラソンと駅伝が好きな母は国際陸上のマラソンを見ることにしました。 
男子マラソンの3位に喜んだ翌日は女子マラソンです! 
母は調子に乗って2日間とも夜はマラソン三昧でした。 
く( ̄△ ̄)ノガンバレェェェ!! 
 
由紀子もすることがないので、一緒にずっとテレビを見ていたわけで・・・。 
でも、本当は面白くなかったんでしょうね!(´▽`*)アハハ 
それで、「今日は勘弁してください。」という意味なのでした。 
はいはい!申し訳ありませんでした。m(_ _;)m ゴメン!! 
 
夕方、ゆきパパとねーねーが帰ってきました。 
故郷のいろいろなお土産話で、この日はテレビは必要ありませんでした。
  

 

 
  2005/8/16(火)
      アニメ解禁?
  
「マラソンはもう見ません!」そう約束をしたので、今日は高校野球にしました。(笑) 
だって、長崎県代表の清峰高校の3回戦なんですもん。 
へへ・・・(*⌒ー⌒*)ゞ 
でも、負けちゃいました。  残念!! 
 
そんなこんなで、今までずっと消えていたテレビがまた少しずつ見られるようになりました。 
そんな中で、由紀子が何ヶ月ぶりかにアニメを見ました。 
「あくびちゃん」というアニメです。 
私が間違ってチャンネルを合わせてしまったのですが、思いがけず由紀子が見たいといいました。 
びっくりです。 
そして、本当に30分間テレビの前に座って、楽しそうに見ていました。 
(*・-・)あらあら 
 
今月は要注意日になってもとても落ち着いている由紀子です。 
必要以上の刺激にさらされない分、他のところの過敏さが緩んできているのかもしれません。 
夏休みが始まってから、ずっと何もすることが無くて退屈そうな由紀子でしたが、久しぶりに子どもらしい、笑顔の時間でした。 
横で一緒に見ながら、とてもうれしい母でした。 
 
でも・・・ 
この行動のせいかどうかわかりませんが、夜になって由紀子が小さなパニックを起こしました。 
頭を叩いて、泣いて、11時過ぎまで眠れませんでした。 
薬を一錠増やして、やっと眠りましたが、予定通りの変化なのか? 
昼間のテレビのせいなのか? 
 
自閉症はガラスの世界という表現を聞いたことがありますが、繊細な世界なのは確かです。 
 
 
  

 

 
  2005/8/21(日)
      荒れています。
  
いつもの月よりは落ち着いた毎日を送っていた由紀子ですが、終盤になってやはり荒れてきました。 
今日は布団に入ってから、連続してパニックが起こりました。 
湧き上がってくる苛立ちを抑えられなくて、泣きながら頭を叩きます。 
何に苛立っているのかは解りませんが、フラッシュバックのような気もします。 
この興奮状態に入るとなかなか眠れなくなって、それがまたつらくてパニックになる・・・悪循環の始まりです。 
今日の就寝は12時30分でした。(今はもう22日です。) 
そして、こんな夜は私も眠れなくなってしまうのです。( ̄ー ̄lll) 
 
今日はちょっと荒れてしまいましたが、本当にこの数日は平和でした。 
時々、いらいらして机を叩いたりはしましたが笑顔も見られて、楽しそうにすら見えました。 
でも、やはり不安もあるのでしょう、事あるごとに私やねーねーにくっついてはかまって欲しそうにします。 
そして、そんな時はいつも「おかあさん!好きよ!」というのです。(笑) 
このセリフを聞いたら、私が由紀子に愛されていると思われるでしょうが、残念ながら、これは私のことを好き!と言っているのではなく私に自分のことが好きか?と聞いているのです。 
この後に必ず「お母さんはゆきちゃんが大好きよ!」と答えなければなりません。(笑) 
日記をお休みしたのもそんな由紀子のせいです。 
日記を書くときはついつい集中してしまう私なのですが、パソコンに夢中になっていると、横で本当につまらなさそうに私を見るのです。 
(*・_・*)ジッ・・・ヤレヤレ(ノ_−;) 
 
まっ、どこにも出かけず、一日中家の中にいて日記に書くネタも無いのでいいと言えば、いいんですけどね・・・。 
 
そうだ! 
昨日庭に出てみたら、雨の中で露草の花が咲いていました。 
退屈だったので傘を差して写真を撮ってみました。 
  

 

 
  2005/8/25(木)
      静かな夜
  
久しぶりに静かな夜です。 
たぶん明日あたりで由紀子の心の嵐は去ると思います。 
いつも最終日は静かなんです。(*^-^*) 
 
実はこの2週間、我が家にはもう一つの嵐が吹いていました。 
ゆきパパが人間ドックの胃カメラで早期癌の疑いありと診断されて、精密検査を受けていたんです。 
今日、その結果が出たのですが幸い悪性の細胞は見つかりませんでした。 
本当によかった! 
 
去年の7月は私が胃検診で引っかかって、ポリープが見つかり、癌の疑いあり!でしたっけ。(笑) 
似たもの夫婦・・・と言いますが、こんなことまで似なくていいのに・・・。 
 
この数ヶ月の我が家の状況は胃がボロボロになっても仕方が無い状況でした。 
特にゆきパパは由紀子が荒れている時に、何もできなくて思い悩むばかりでしたから、精神的にはかなり辛かったのかもしれません。 
しかも、私には八つ当たりされるし・・・(笑) 
面と向かっては謝れないので、この日記で謝っておこう! 
m(_ _;)m ゴメン!! 
 
そんな家族の気持ちを知ってか知らずか、今夜の由紀子はとても安らかな顔で眠っています。 
明日基礎体温が下がっていれば日記のバックがまたピンクに戻ります。(笑) 
 
 
 
  

 

 
  2005/8/26(金)
      終ったぁ〜!ゎーィ♪ヽ(*´∀`)ノ
  
予定通り、今日で由紀子の緊張症の期間が終わりました。 
気持ちが完全に落ち着くのにはあと2・3日かかりますが大きく荒れることはもうありません。(*^-^*) 
 
ゆきパパの癌騒動が終わり、由紀子の緊張症が終わってホッとした途端に母は偏頭痛と腹痛に襲われてしまいました。 
いた〜い!。・゜゜(ノД`)あ゛〜ん 
何か問題が解決する度に必ずこの痛みに悩まされる母なのでした。 
でも、痛み止めで夜には何とか復活!!p(*゜▽゜*)q 
 
食事の後、由紀子が鼻歌を歌っていたので、つい私も一緒に歌ってしまいました。 
すると、パッと振り向いた由紀子に指鉄砲で「バン!」と撃たれてしまいました(笑) 
(o_ _)o うッ!☆・----------‥…¬_(・_-*) バン!! 
 
最近、周りでわずらわしい行為をすると、すぐに「バン!」と撃たれてしまいます。 
特に鼻歌です。 
無意識に歌っているときなど、この一発は効きますよ。(笑) 
 
「自由に歌も歌えない!」と文句を言いながら、家族も撃たれるたびに、(o_ _)oうッ!と言って胸を押さえて倒れるまねをしているのですから、結構楽しんでいるのです。 
 
今日もABCの歌を歌っていたら撃たれてしまいました。 
でも、途中でやめるのもしゃくだったので続きも歌ってやりました。 
♪ABCDEFG・HIJK 
¬_(・_-*) バン!! 
うっ!うっ!うっ!♪ 
 
すると、これが由紀子のツボにはまったらしく、私の顔を見るたびに 
「ABCは?」 
┐( -"-)┌ ヤレヤレ   
何度も同じことを繰り返さなければならない羽目になりました。 
しばらくは撃たれ続けることになりそうです。 
  

 

 
  2005/8/27(土)
      ぶどう狩り
  
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由紀子の好物は果物、なかでもぶどうとみかんが大好物です。 
なので我が家の秋の恒例行事は果物狩りです。 
大村は果物の産地で、梨・ぶどう・りんご・いちごと果物狩りがいっぱいできる所です。 
長崎に住んでいる頃から、大村まで毎年ぶどう狩りとなし狩りに来ていて、大村に住むと決めた時からこの秋を楽しみにしていました。 
そして、いよいよシーズン到来です。 
 
夏休み中、家の中にいて外出を嫌がっていた由紀子ですが、きっとこの果物狩りなら喜んでくれると思っていました。 
ところが、 
「行かない!」((>。< )イヤッ( >。<))イヤッ 
え〜〜〜〜?!そんなぁ・・・・(××;) 
 
でも、行ってぶどうを見たらきっと喜んでくれるはずと、また勝手に決めて無理やり車に乗せて出発しました。(懲りない奴です。(*^-^*)> ) 
 
久しぶりの外出に緊張している由紀子。 
街中を走るときはずっと目をつぶっていました。(少しずつ不安になってきた私。) 
でも、山の中へ入ると少し落ち着いたようでした。 
 
そして、毎年お世話になっているぶどう園へ到着。 
いつものようにかごをもらってぶどう棚へ入ろうとしたら、由紀子が嫌がって動かなくなってしまいました。 
無理に引っ張るとパニックを起こしそうになりました。 
ガーン!去年まで平気だったのに・・・ 
そうか・・・果物狩りまで楽しめなくなってしまったのね・・・。 
なんだか悲しくなりました。 
 
しかも、農園の人が「それじゃぁ!ぶどうでも食べんね!」と声をかけてくれたのに 
「ぶどうは嫌いなんだ!!ぶどう狩り嫌いなんだ!」(¬ε¬)ぶぅ 
( ̄◇ ̄;(やっぱり連れてくるべきじゃなかったのかしら・・) 
 
農園の人に本当はぶどうが大好きなことを必死に説明して、ゆきパパだけがぶどうをとりに行くことになりました。 
 
優しい農園の方はそんな由紀子にぶどうを出してくださいました。 
すると、急に笑顔になった由紀子。 
(@⌒〜⌒@) いただきま〜す 
と、ペロっと平らげてしまいました。 
農園の人もその姿に大笑い!私もホッとしたのでした。 
 
写真ではぶどう棚の中にいるように見えますが、これは試食のスペースに這わせてあるぶどうの木です。 
見事な巨峰がたわわに実っていました。 
本当のぶどう棚の中は袋がかぶせてあって、ぶどうの姿は見えないんですよね!! 
 
最近の由紀子はどこに出かけるのも大変になってしまいました。 
こんな日々がいつまで続くのでしょうか? 
2学期が不安になっている母です。
  

 

 
  2005/8/29(月)
      (><;)うっ!
  
今日の夕飯に五島うどんをしました。 
我が家ではそうめんの代わりに五島うどんを氷水に入れ、麺つゆで食べます。 
最近、食べ物にこだわって食べられる品数が減っている由紀子もこのうどんは好きでよく食べてくれます。 
 
ただ、今日はねーねーだけはうどんの気分ではないと言って食べませんでした。 
(どんな気分やねん?!) 
なのに、みんなが「ごちそうさま!」をした後に、由紀子の麺つゆを使って残りを食べ始めました。(食べたかったら最初から食べればいいものを!) 
 
それを見た由紀子が「まだ、食べる!!」と言って食卓に戻ってきました。 
「はい!はい!( -"-)」と、ねーねーは麺つゆを由紀子に返して・・・。 
 
再びうどんを食べ始めた由紀子。 
(*⌒〜⌒*)もぐもぐ 
ところが 
(><;)うっ! ・・・・o(><*)o o(*><)o・・・ま・まずい!! 
 
なんと、その麺つゆにはわさびが入っていたのです。 
ねーねーが自分が食べるときに入れたらしく、そのことを忘れて由紀子に返してしまったのです。(笑) 
 
泣きそうな顔で、口の中のうどんをもてあましている由紀子。 
かわいそうだと思いながら、おかしくて笑いこけてしまいました。 
 
それから、寝るまでずっと「わさびはまずかったんだよ!」を繰り返して、ねーねーに抗議をする由紀子に(。><。)ゴメンナサイと、謝り続けなければならないねーねーでした。(笑) 
 
そのせいで、寝るときに少しパニックを起こした由紀子です。(笑) 
 
いえ!本当はそのせいではありません。 
パニックの原因は夏休みの終わりが近づいていることです。 
 
由紀子は自閉症そのものは重度ですが、いろいろなことに関しての認知はある程度できる子です。 
9月1日から学校が始まることはよくわかっています。 
毎日、日めくりのカレンダーをめくるのが由紀子の仕事なのですが、一枚めくるたびに学校が近づいてくる・・・そのことに動揺しているのがよく解ります。 
正直言って、母も動揺しています。 
うまく生活の切り替えができるかどうか? 
刺激から遮断された家の中から、一気に学校の中へ戻すことがどれほど由紀子の負担になるか・・・。不安要素はいっぱいなのです。 
 
でも、母はそんな気持ちをぐっと抑えて、できるだけ当たり前のように学校の話をするようにしています。 
「さぁ!もうすぐ学校だね!パッパカッパッパッパ!!ってH野先生が待っているよ〜!」(〃⌒ー⌒) 
 
今日も学校で由紀子のケース会議が開かれました。 
学校の先生方もどうしたら由紀子が学校で安定した生活ができるか、一生懸命考えてくださっています。 
2学期が、由紀子の中学生活の本当のスタートだと思ってやっていこうと決心している母です。
  

 

 
  2005/8/30(火)
      ヘルパーさんとのお留守番
  
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前にも書きましたが、感覚が過敏になって外出を嫌がるようになった由紀子との生活で不自由をしている私を支援するために音楽療法のH崎先生がヘルパーとしていろいろな形で係わってくださることになりました。 
今日はその初日、お留守番の練習をしました。 
 
ヘルパーステーションからの連絡で今日はH崎先生のほかにスタッフの方が2名一緒に来られることになりました。 
 
由紀子にそのことを告げると、なんとなくうれしそうな顔をしました。 
突然たくさんの人が家に来ることを嫌がるかもしれないと思っていた私はちょっと意外でした。 
でも、考えてみればこの夏休み中、由紀子は家族以外の人に会うことはほとんどありませんでした。 
もともと人が嫌いなわけではありませんから、人恋しくなっても不思議ではありませんよね。 
そして、いよいよ時間になって我が家に3人のお客様が見えました。 
由紀子はパソコンをやめて居間のテーブルについて接客の準備です。(笑) 
やはり楽しみにしていたようです。(*^∇^*) 
 
それと入れ替わりに、私とねーねーは出かけました。 
由紀子には前もって説明をしておいたので、何の支障も無くH崎先生たちに引き継ぐことができました。 
 
今日は13時から1時間だけのお留守番です。 
H崎先生とは音楽療法の時にはいつも私抜きでレッスンでしたから、全く不安はありませんでした。 
 
1時間後、戻ってみると私が出かけたときのまま、テーブルを囲んで4人が座っていました。 
テーブルにはチラシで折られた鶴とお花がありました。 
どんな時間だったのでしょう?(笑) 
 
ともかく練習は大成功でした。 
「これからも時々H崎先生とお留守番をしてくれる?」と由紀子に聞いたら笑顔で「うん!」と答えてくれました。 
本当によかったです。 
これで、私にも少しは自由な時間ができそうです。 
 
その日の夜は家族で外食をしました。 
ずっと外出を嫌がっていた由紀子ですが、「ちゃんぽんを食べに行こうか?」の誘いに普通に「行く!」と答えてくれたのです。 
昼間の刺激がよかったのでしょうか? 
写真は食べ終わったときの写真です。 
久しぶりの外食に母は食べ終わるまで、写真のことを忘れていました。(笑) 
ちゃんぽんとチャーハンをお腹いっぱい食べて大満足の由紀子です。 
 
ただ・・・急にいろんな事があったからかもしれませんが、この日の夜は不眠症状が出て夜中に眠れなくて泣き出してしまいました。 
もうすぐ始まる学校のことも気になっているのでしょう・・・。 
そばで、「だいじょうぶよ!」と声を掛けることしかできない母です。 
  

 

 
  2005/8/31(水)
      夏休み最終日
  
昨日の夜の不眠のおかげで、由紀子も母もすっかり睡眠不足です。 
ゆきパパを職場に送り出して、ちょっとだけ…と横になった母ですが、次に目が覚めたのは10時半でした。Σ( ̄ロ ̄) マ、マジ? 
 
その間、由紀子もず〜っと眠っていたわけで・・・夏休み最終日は早起きをして態勢を整えさせる計画がすっかり崩れてしまいました。(反省) 
 
今日は昨日と打って変わって気持ちがブルーなゆきちゃんです。 
頭の中は学校のことでいっぱいのようです。 
本当に憂鬱そうです。この日記のバックを黄色か青にしなければならないようなムードです。(笑) 
時々軽く頭を叩いていました。 
本当に軽く、トントン・・・って感じで! 
いつもこれくらいの強さで叩いてくれれば、止めなくてもいいのに・・・なんて思った母です。 
 
夜に明日の準備をしながら、 
「明日は給食はありません。」 
「明日はお着替えもしません。」 
「明日はお母さんとずっと一緒です。」 
と繰り返し話をしたら、少し安心をしたようです。 
他にも気になることがいっぱいあると思うのですが、とりあえずは2学期初日に学校に行けること、それが最大の目標です。