2005/1/1(土)
      明けましておめでとうございます。
  
明けましておめでとうございます。 
今年もよろしくお願いします。 
 
今年のゆきちゃんも相変わらずコタツのネコ状態です。(笑) 
去年の初詣のエピソードを覚えていらっしゃる方がいるでしょうか? 
家族全員で初詣に出かけたのですが、神社のあの独特のムードが嫌で途中の道でパニックを起こしてしまいました。 
新年早々家族で大反省をした出来事でした。 
それで、今年は初詣は無しです。 
行きたい人はそれぞれに出かけることにしました。 
 
でも、初売りなら・・・ 
そう思って由紀子を誘いますが、「行かない!!」の一言です。 
初詣に連れて行かれるのではないかと疑っているのです。 
結局、母と由紀子は一歩も外に出ないお正月になりました。 
食っちゃ寝!食っちゃ寝!のお正月!! 
ネコがブタになるのも時間の問題です。 
(^・(..)・^)ブ〜
  

 

 
  2005/1/2(日)
      パズル
  
今日も由紀子は出かけようとしません。 
どこにも行きたくないのだそうです。ε-(_- ヾ)ハァ 
 
仕方が無いのでゆきパパに由紀子との留守番を頼んで、まーまーと2人で初売りに出かけることにしました。 
3時間ほど街をぶらぶらして帰ってきましたが、買ったものといえば・・・ 
由紀子のお年玉で買った1000ピースのパズルのみです。(笑) 
春に引越しを控えている我が家は、無駄遣いは厳禁です。 
 
引越しといえば、我が家は3つの引越しがあります。 
大学を卒業して実家に戻ってくるねーねーの引越し。 
短大を卒業して一人暮らしを始めるまーまーの引越し。 
そして、由紀子の進学のための大村への引越しです。 
きゃー!! 
破産しそう!! 
それに、私の体力がもつのだろうか・・・大変です。 
 
まぁ!引越しはさておいて、由紀子のパズルですが、彼女は1000ピースのパズルをほぼ1日で仕上げます。 
早速買ってきたパズルの作成が始まりました。 
その裏技をご覧ください。 
 
何をしていると思いますか? 
パズルの形に合わせて分類をしているのです。 
1000ピースをですよ〜〜! 
もうあきれちゃいます。 
 
でも、この分類が終わると枠だけを作って、後はまた箱の中に戻してしまいました。 
なんだかよくわからないのですが、パズルは順調に仕上がっています。 
  

 

 
  2005/1/3(月)
      パズル完成
  
昨日から作り始めたパズルが完成しました。 
 
1000ピースを飽きもせずにもくもくとつなぎ合わせてほぼ1日で完成です。 
恐れ入りました。 
 
パズルを作っている時のエピソードです。 
由紀子がパズルに夢中になっているところにまーまーが帰ってきました。 
コタツの上はこの大きなパズルに占領されて、食事をするスペースもありませんでした。 
仕方なくコタツの片隅でパンをかじっていたまーまーが口をもぐもぐさせながらパズルを覗き込んだ時です。 
パッとまーまーの顔を見た由紀子が 
「まーまーがパズルを食べた!!」と叫んだのです。(笑) 
「違う!!」と説明をしても信じない由紀子! 
最後には口の中まで調べる始末です。ヾ(*゜▽゜*)ノ あはは 
いくらまーまーでもパズルまでは食べないでしょ?! 
信用がないんですよね!! 
  

 

 
  2005/1/4(火)
      やっと外出
  
年が明けてからずっと家に閉じこもっていた由紀子を何とか外に連れ出そうと頑張る毎日が続いています。 
今日は薬をもらいに病院へ行かなくてはならないのですが、今日からゆきパパもまーまーも家にはいません。 
どうしても由紀子には付いて来てもらわなければなりません。 
説得すること1時間、やっと病院へ付いてくることを了解してくれました。 
でも、納得したのは病院の往復だけです。 
他の場所には絶対に行かないと言い張ります。 
ε-(_- ヾ)ハァ 
どんどん家に閉じこもっていくみたいで不安です。
  

 

 
  2005/1/5(水)
      訃報
  
突然ですが、ゆきパパの叔母さんが亡くなったという連絡が入りました。 
由紀子を連れて故郷の島に帰ることになりました。 
 
再会や過去へのこだわりの強い由紀子のことを考えて、今までずっと島には連れて帰っていませんでしたが、この状況ですから仕方がありません。 
ゆきパパの仕事の都合で、明日の朝早くの船に乗ることになりました。 
 
旅行の用意をしてふと由紀子を見ると髪が伸び放題になっていることに気がつきました。新学期の前に美容院へ連れて行くつもりだったのですが今日中に切りに行かなくては・・・。 
慌てて美容院を予約して、嫌がる由紀子を連れて出かけました。 
 
通いなれた美容室なのですが、シャンプーを担当してくれた人が新人さんで始めての人に当たってしまいました。 
そのせいではないと思うのですが、シャンプー台の上で真上を見ることができません。 
新人さんが一生懸命上を向かせようとしていますが、横を向いたまま「嫌なの!!」と繰り返しています。 
慌ててそばに行って、由紀子の障害の説明をして横を向いたまま洗ってもらうことにしました。 
 
無理に連れてきたせいでしょうか? 
 
そして、いつもの担当さんが来て髪を切ってくれることになったのですが、今度は鏡を見ることができません。 
担当さんは由紀子の障害をよく解ってくださっているので、「ならば!」と言って椅子を後ろに向けて切ってくださいました。 
理解してくださる方がいるって、本当にありがたいと思いました。 
 
これで久しぶりに島の親戚に顔を見せるのにきれいな髪で出かけることができます。よかった!!
  

 

 
  2005/1/7(金)
      頭が痛い!
  
島に帰ってきました。 
たった1日の帰省でしたが、由紀子にはかなりつらい時間だったようです。 
船が着いてまず私の実家に寄ったのですが、部屋に入ったとたんに四つんばいになって動けなくなってしまいました。 
 
横で見ていた私とゆきパパには由紀子の気持ちがなんとなく解りました。 
由紀子の頭の中に整理できないくらいの思い出がよみがえってきて、情報の整理がつかなくなっているのです。 
だから、見覚えのあるこの部屋の何一つ見ることができないのです。 
いつもならば、泣き叫んでパニックを起こすのに、それをじっと我慢をして四つんばいのまま必死に耐えているように見えました。 
 
実家の両親にはそっとしてやって欲しいと頼んで、みんなで由紀子が落ち着くのを待ちました。 
2.3分した時に四つんばいのままの由紀子が「頭が痛い!」といいました。 
本当につらいのでしょう・・・。 
でも、誰も助けてやることができません。 
見ている私たちの胸も痛くなりました。 
 
そして、5分後やっと顔を上げて黙ってコタツに入って座ることができました。 
よかった!! 
この前の由紀子の言葉を借りれば 
頭が落ち着いたのでしょう・・・。 
でも、様子はいつもの通りとはいきません。 
爪を噛み続け、時間が過ぎるのをじっと待っているように見えました。 
やはり、過去に戻るのは由紀子にはつらい作業なのだと改めて感じずにはいられませんでした。 
 
でも、まだやらなければならないことが残っています。 
しばらく休ませてから、叔母のお通夜が始まる前に挨拶に連れて行きました。 
亡くなった叔母は、最後まで由紀子のことを心配してくれていました。 
だから、どうしても顔を見せてやりたかったのです。 
 
ここでも、由紀子は騒ぐこともなく座布団の上に座ってじっと爪を噛み続けていました。 
心配していたパニックを起こすこともなく、1時間以上その場に居る事ができました。 
たぶん、回りが大変なことになっている事を感じているのだと思います。 
 
 
日ごろから生活し難い事はたくさんありますが、そんなにつらいとは思いません。私が由紀子の障害が本当につらいと感じるのはこんな時です。 
 
由紀子の状況を考えて、お葬式は遠慮させていただいてゆきパパよりも一足先に長崎へ帰ってきました。 
家に着いたときの由紀子のうれしそうな顔。 
 
本当にお疲れ様でした。
  

 

 
  2005/1/11(火)
      始業式
  
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今日は始業式! 
冬休み中、ほとんど外出をしなかった由紀子は、さすがに退屈だったらしく昨日から学校をとても楽しみにしていました。 
母もやっと一人の時間が持てるようになるので、ホッとします。 
 
でも、今日はちょっとだけ乗り越えなければならないことがありました。 
交流学級の担任の先生の交代です。 
体調を壊して2学期をお休みしていたI西先生の復帰の日です。 
朝から、「今日からI西先生よ!」と何度も言い聞かせて、別れるときも再度確認をしました。 
「うん!o(*^-^*)o大丈夫!!」 
と、元気に歩いていったゆきちゃんですが・・・。 
 
登校して、職員室でI西先生の顔を見たとたんに 
「K村先生だぁ!と、言ったそうで・・・。ヾ( ̄o ̄;)チガウッテバ、、、 
先生に「違うよ!」と言われると、 
「フフフ・・・o(*^-^*)oニコ I西先生だよ!!」と、満面の笑みで答えたとか・・・。 
もしかしたら先生をからっかったのではないか?と、職員室中が大笑いだったそうです。 
もしかしたら、そうかもね!! 
 
放課後は性教育のために大学病院へ行きました。 
M原先生が久しぶりに赤ちゃんのお人形を持ってきてくれました。 
このお人形は助産婦さんたちの実習用の赤ちゃんです。 
重さも3キロあって、抱き心地は本物の赤ちゃんのようです。 
 
由紀子はこのお人形に「うさぎちゃん」という名前をつけています。 
赤ちゃんを見るたびに「かわいい!!」と声をかけるほど、赤ちゃんが好きな由紀子ですが、なかなか抱かしていただくわけにはいきません。 
写真を見ていただけばどれほど好きかわかっていただけると思います。 
「あ〜〜〜しあわせ!!」\(#⌒0⌒#)/ダイスキッ★ 
  

 

 
  2005/1/12(水)
      寒い
  
今日から授業が始まりました。 
体育が2時間続きであったらしいのですが、新学期早々大泣きをしてしまったようです。 
体育館での授業は何とかクリアしたらしいのですが、運動場へ移動となったとたんに「嫌だ!!」と言って泣き出したらしいのです。 
原因? 
本人は何も言いませんが、たぶん・・・。 
@寒い 
A走るのが嫌! 
Bもともと外での体育が嫌い! 
 
困ったものです。ε-(_- ヾ)ハァ 
 
先生は5組に連れてきて泣き止むのを待ってくださったようですが、母はみんなが外で頑張っているのなら由紀子も頑張らせてくださいとお願いをしてきました。 
どの原因を考えても、由紀子の障害とは関係なくわがままですから・・・。 
 
先生は由紀子がパニックになるのを心配してくださったようですが、ここは引かずに押し出してくださるようにお願いをしてきました。 
 
  

 

 
  2005/1/13(木)
      引越し準備
  
冬休み中は由紀子が家に居てなかなか荷物の整理ができなかったのですが、やっと引越しの準備開始です。 
私は転勤族のゆきパパと結婚してから引越しばっかり繰り返しています。 
今回で10回目です。 
由紀子も転校は1回だけですが、家を替わるのはこれで4回目です。 
 
いつもはもっと早くから家の中の荷物の整理を始めるのですが、今回は出遅れています。 
まずは荷物を減らすことから・・・。 
 
その対象に由紀子のビデオテープがあがっています。 
ディズニーのビデオテープが20本ほどあるのです。 
由紀子は気に入ったテープは何度も何度も繰り返し見ます。それは毎日、2ヶ月ほど続くこともあります。 
でも、その時期を過ぎると全く見ることができなくなってしまうのです。 
そうやってたまったビデオが20本です。 
今までもったいないと思って、引越しのたびに持ってきていたのですが、昨年DVDレコーダーを買ったので、ビデオテープは整理をすることにしました。 
幸いもらってくれる人も見つかりました。 
 
でも、いくら見なくなったテープとはいえ、由紀子に無断で人にあげるわけにもいきませんので、一応許可をもらうことにしました。 
すると・・・今まで見向きもしなかったテープを手にとってじっくり見ています。 
( ̄- ̄;)もしかして・・・だめなの? 
ちょっと不安になっていたら、 
「はい!」と言って私に1本ずつ手渡して、袋に入れろといいます。 
そして、お気に入り(?)のビデオテープを2本残して、全部処分することを了解してくれました。 
自分で要るか要らないかを判断しながら整理していく姿を見ながら、なんだか、とってもお姉さんになったような気がしました。 
 
 
  

 

 
  2005/1/14(金)
      歯医者さん
  
今日は大学病院の歯学部へ歯磨き指導に行きました。 
長崎に来てすぐの頃に、歯のトラブルを起こして受診してから、2年間毎月1度通っていました。 
担当の先生がとてもいい先生で、由紀子も安心して診察室に一人で入れるようになっていました。 
 
でも、引越しなんだよねぇ・・・。 
月に1度なので大村から通ってくることもできるのですが、大変といえば大変です。どうしよう・・・ 
そう思って先生に相談をしようとしたら、先生の方から今月いっぱいで福岡に転勤になったと言われてしまいました。 
実は・・・我が家も・・・と、言うことで大村の知り合いの先生を紹介していただくことになりました。 
由紀子の歯の中には奇形歯と言われる厄介な形の歯があるので新しい先生への詳しい説明が必要なのですが、引継ぎをきちんとしてくださるとのことなので一安心です。 
 
よかった!!と、安心したものの、やはり先生とお別れするのは淋しいです。 
先生、本当にお世話になりました。
  

 

 
  2005/1/15(土)
      動作法
  
今日は動作法の日です。 
最近外出を嫌がることが多いのですが、動作法の訓練は好きなようでスムーズに出かけることができます。 
 
今日のトレーナーはキャンプの時と同じT先生です。 
T先生は由紀子が受験に失敗した学校の先生です。 
初の挨拶は「残念でした。」です。(笑) 
 
今日も気持ちよさそうに訓練を受けるゆきちゃんです。 
由紀子のほかにも自閉症の子どもが2.3人いるのですが、多動の子どもさんも訓練が始まると本当に静かです。 
もともと身体に障害のある人のための訓練なのですが、言葉ではなく動きでコミュニケーションをとっていく感覚が心地よいのかもしれません。 
 
引越しの準備で肩がパンパンに凝っている母は 
「私も肩の筋肉を伸ばして欲しい!!」と心の中で叫んでおりました。 
┌┤´д`├┐ 
 
 
夜はゆきパパのお誕生日のお祝いをしました。 
ハッピーバースディの歌をお父さんへプレゼントをしたのですが、 
ハッピバースディ!ディアとーちゃん! 
と、わざと歌って受けを狙っていました。(笑) 
時々、こうして冗談を言うようになりました。 
 
そして、ろうそくを吹き消したのは相変わらず由紀子でした。(笑) 
 
おとうさん!お誕生日おめでとう!! 
  

 

 
  2005/1/16(日)
      まーまーの自立準備
  
今日は雪が降る中、まーまーのアパート探しで母はお出かけでした。 
足が棒になるくらい歩いてもうくたくたです。 
でも、アパートは見つけました。 
2つが部屋があって、バス停まで3分。 
なかなかの物件です。 
 
3月からいよいよまーまーも独り立ちです。 
これでやっと、一つの引越しのめどが立ちました。 
後は我が家の家探しです。 
 
  

 

 
  2005/1/18(火)
      隠れた歯
  
歯学部の先生から、大村の歯医者さんと連絡がついたと電話をいただきました。 
その時に、「改めてレントゲンを見直してみて、気がついたんですが・・・・。」と、ちょっとショックなお話が・・・。 
由紀子の左側の歯茎の中に小さな歯が一本埋まっているといわれるのです。 
(~□~;)!!がーん 
もう、根までしっかり伸びているので、今から外へ出るようなことはないと思うけれど、将来その部分に炎症が起きたり、腫瘍ができる可能性があるのだそうで・・・要観察!と、言うわけです。 
 
もともと、由紀子の右側の犬歯は根は一つなのに歯茎から出ている部分は二股に分かれている奇形歯です。 
神経の入り方が複雑なので、虫歯になって抜歯ということになると全身麻酔でしか、治療ができないといわれています。 
その為に、虫歯にしないように気をつけなければなりません。 
それだけでも気が重いと思っていたのに・・・。ε-(_- ヾ)ハァ 
 
でも、ちゃんと診て下さったおかげで予防ができるわけですから、やっぱり先生には感謝です。 
 
「大村の先生には今までのことはちゃんと伝えてありますから安心してください。それと、一番奥の歯が今生えてきています。3月には溝を埋める処置をしてもらってくださいね!!」 
電話を切る最後の最後まで、由紀子のことを心配してくださったY田先生! 
本当にありがとうございました。 
 
いい方々に囲まれて、由紀子は本当に幸せ者です。 
 
 
 
  

 

 
  2005/1/20(木)
      現川
  
音楽レッスンの日です。 
そして、今日は由紀子が大好きなK村先生が現川に来て一緒に音楽を楽しんでくださることになっています。 
 
最近、外出を嫌がることが多くなっている由紀子ですが、現川のレッスンは何も言わずに出かけることができます。 
やはり楽しみなのだと思います。 
 
現川ではいつもの通りH崎先生が駅で待っていてくれました。 
最初はH崎先生とレッスンです。 
最近先生は由紀子の音楽に対する型にはまったこだわりを崩すことに挑戦してくださっています。 
 
うまく歌えないといや! 
楽譜通りに音楽が進まなければいや! 
音が少しでも違うのもいや! 
これが由紀子が音楽を気軽に楽しむことへの壁になっているのかもしれません。 
今日の先生は一切楽譜を持ってきていませんでした。 
 
先生はゆきこに好きなように鍵盤を叩かせます。 
手のひら全体で鍵盤を叩いたり、時には手を胸の前に組んで、そのまま鍵盤を叩いて体中に音を響かせたりしています。 
けっしてお行儀のいい弾きかたではありませんが、先生は横に座ってその音に伴奏を付けていきます。 
そのうちに不思議と連弾のように音が重なり合って音楽のようになっていきます。 
「音楽は自由に楽しんでいいんだよ!」 
先生の言葉が少しずつ由紀子に届いているような気がします。 
 
レッスンが終わったところにK村先生が来て下さるはずなのですが・・・。 
予定の時間になっても先生は現れません。 
忙しい先生なので、遅れることもあるだろうと最初はのんびり待っていたのですが、なかなか先生は来られませんでした。 
由紀子がだんだん不安そうに・・・。 
…o(;-_-;)oドキドキ 
携帯にK村先生から電話が入るのですが、現川は山に囲まれていて携帯の電波が届来にくいのですぐに切れてしまって話ができません。 
きっとK村先生も連絡が取れなくてハラハラしているんでしょうに・・・。 
 
1時間が過ぎて、JRの電車の時間が気になってきた時、やっとK村先生が来ました。 
学校でお仕事ができて遅くなってしまったのだそうです。 
もう時間がなかったので、ギターで一曲歌を歌っただけで終わりでしたが、帰りは家まで車で送っていただきました。 
先生は由紀子に何度も謝っていましたが、由紀子は先生に会えただけでとてもうれしかったようです。 
夕飯を食べた後に私の横に座って「K村先生来たねぇ〜!」と、うれしそうに話していましたから・・・。 
遅れても約束を守って来て下さった先生の気持ちは由紀子にしっかり届いています。
  

 

 
  2005/1/23(日)
      ひさしぶり
  
自分のHPだというのに本当に久しぶりに開いた。 
なんと毎日忙しいことか・・・。 
夜はほとんど由紀子と一緒に寝てしまう。 
しかし、これほど日記をサボっていいはずがないので、ネタ帳を見ながら日記を埋めて行こうと思います。 
でも、新学期になって一日も書いていないじゃないか・・・大反省! 
 
  

 

 
  2005/1/28(金)
      怒らない!怒らない!
  
引越しのいろいろな雑用に振り回されている私は、最近疲れ気味です。 
それに引き換え、まーまーは自立するアパートが決まって気持ちが浮かれています。 
今日もやるべきこと後回しにして好きなことばかりやってます。 
その能天気なまーまーの行動にイラついた私は、 
「こんなことで、一人暮らしができると思っているの!」Σ(-"-;) 
と、まーまーを怒鳴りつけてしまいました。 
まーまーも黙ってはいません。 
「どうしてそんなにむきになって怒るのよ!」\( ̄□ ̄;) 
冷たい女の戦いが始まった時です。 
 
横でジグソーパズルをしていた由紀子が私にむかって 
「怒らない!怒らない!」 
 
(≧▽≦;)あちゃ〜 
大したことでもないのに、苛立ちを抑えられなかった私の気持ちを由紀子に見抜かれたような気がしました。 
それに由紀子に言われたら、これ以上怒れないではないですか・・・。 
 
勝ち誇ったように笑いながら去ってゆくまーまー。 
くやし〜い!! 
 
 
  

 

 
  2005/1/29(土)
      みかん
  
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今日はクレインハーバーでミカン狩りに行きました。 
メンバーはいつもの三人とN村先生。 
先生の車で連れて行ってもらいました。 
 
最近外出を嫌がる由紀子はミカン狩りの出発の時にも「行かない」といったらしいのですが、N村先生の説得で納得したようです。 
大好きなミカンを取りに行くのはうれしいけれど、どこに行くのか、どんな場面が待っているのかわからないのはやはり不安だったのでしょう。 
でも、やっぱりミカンの魅力の方が強かったということですかね?(笑) 
 
私は由紀子のことだからミカン畑に連れて行けば、取ることよりも食べることの方に夢中になるのではないかと思っていたのですが、意外にも食べていいと言われるまで取ることに集中していたようです。 
しかも、ミカンを枝から切った後にヘタをきちんと切り取ることも忘れていなかったそうです。 
由紀子は小学校1年生の時から特殊学級の行事として毎年ミカン狩り参加しています。その時にミカン同士が傷つけ合わないように、ヘタをきちんと切り取ることを教えてもらっているんです。 
しっかり身に付いていたんですねぇ・・・。o(*^-^*)oニコ 
う〜ん、将来は果樹園でのお仕事もいいかもね!!(笑) 
 
今回のミカン狩りは、ずっと部屋の中で活動していたクレインハーバーの新しい取り組みですが、由紀子はとても楽しかったようです。 
ミカン畑の帰り道はN村先生と手をつないでスキップをしながら歩いたとか・・。 
だんだん先生にも慣れてきて、自分自身を出せるようになってきているようです。 
 
このクレインハーバーの活動には大村に引っ越しても参加したいと思っています。
  

 

 
  2005/1/30(日)
      BBSのお休み
  
とうとうBBSのレスのお休みを宣言してしまいました。 
もう少し頑張れるかな?と思っていたんですが、引越しの準備が思ったよりも大変で時間が取れません。 
と、言うのも我が家の引越しが3つも重なってしまったせいです。 
2月の下旬から、まーまーの引越し、ねーねーの引越し、我が家の引越しと続きます。 
予定表を作りながら、目が回りそうになります。 
こんなわけで、4月までお休みをします。ごめんなさい!! 
 
でも、もともとサボってばかりのBBSのレスなのに、「お休みをします」と宣言したら反対に気になってしまうのはなぜでしょう?(笑) 
 
 
日記は遅れながらになると思いますが、時間が取れたときに少しずつ埋めて行きたいと思います。 
よかったら、ときどき由紀子の様子をのぞきに来て下さい。 
 
  

 

 
  2005/1/31(月)
      ドキュメンタリー
  
自閉症の子どもを持つ家族のドキュメンタリーを見ました。 
途中で胸が詰まって涙が出てきました。 
自分の中にある不安を言葉にするのが怖くて隠していたものを、テレビの中で映像として、言葉として突きつけられてしまいました。 
 
10歳の岳くんの親が悩んでいたことは私も通った道、そして今の姿です。 
自傷が始まった時のあの悲しい思い。 
小さな変化に喜んだり、毎日の生活のし辛さにため息をついたり・・・。 
 
そして、14歳の友くんの親が悩んでいたことは私が今、一番不安に思っていることでした。 
養護学校へ行くことを決めて引越しまで決心したのですが、現在由紀子を支えてくれているお友達がいなくなってしまうことは不安です。 
友達の中に入るときの由紀子のあの笑顔がもう見られなくなってしまうのかもしれない・・・そんな不安が・・・悲しい思いが広がります。 
 
それ以上に不安なのは6年間の養護学校が終わった後、由紀子の居場所は何処なのかという事です。 
そして、私たちが死んだ後は? 
将来を見据えて由紀子を育てているつもりですが、ちょっと目をそらしている部分がそこにありました。 
でも、もう「先の話」とは言えない時期になったんですねぇ・・・。 
養護学校に入ってからの宿題を手にしてしまいました。 
 
ただ、自閉症の由紀子と暮らすことは大変なこともいっぱいですが、由紀子と暮らすことで幸せを感じることもいっぱいあるんです。 
3人の娘を育てましたが、本当の子育ての楽しさは由紀子に教えてもらった気がします。 
今も気持ちよさそうに眠っている由紀子の顔を見ながら、一緒に生きることができて本当に幸せだと思えます。 
 
番組の最後に岳くんのおかあさんが「私たち家族が不幸に見えますか?」と言っていましたが、私も同じ気持ちです。