2003年6月・7月

タイムログ2003.6.1
            
今とても欲しい物があります。
タイムログと言うタイマーです。よく信号機の横に待ち時間を表示するタイマーがついているでしょう?
それと同じような物で残り時間を光で確認できる機械です。
由紀子のような自閉症の子どもは何かに夢中になっている時に、
急にそのことを止めさせるとパニックを起こしてしまう事があります。
だから事前に
「後10分したら出かけるから、もう少しやったら止めようね」
と言うように終わりの予告が必要です。

でも、時間の観念がまだわからない由紀子は予告そのものに戸惑うことが多いのです。
その時にこのタイマーが役に立つんですよね!
光が全部消えたら終わりとわかるから心の準備ができるわけです。
テレビでこのタイマーの存在を知ってから、いろいろ探してやっとインターネットの中で見つけました。

でも、この機械3万円もするんですって!びっくりでしょう?
ある製作所が障害児のために作っているのですが、大量生産できないので単価が高くなるみたいです。
横浜市ではこの製品に助成金が出るらしいのですが、長崎ではそんなものありませんでした。
残念だけど我が家には高価すぎて手に入れるのは無理なようです。
同じような物を自分で作っている人もいるみたいなのだけれど、
我が家ではゆきパパも私も機械に弱いので無理。
なんだかとても悔しいです。
お買い物2003.6.4
明日は遠足o(*^▽^*)o~♪
算数のお勉強を兼ねて先生と学校の近くのお店にお買い物に行きました。
予算は300円
電卓を片手にお菓子を選びます。
普段あまりお菓子を食べない由紀子は何を買っていいのか解らなかったようですが、
先生にアドバイスしてもらって何とか300円きっかりお買い物ができたようです。
お買い物の袋には小さなお菓子がいっぱい入っていました。
数字が苦手な由紀子ですが、電卓を使えば計算もできます。
これから消費税の計算もお勉強をするそうです。
自立した時に必要な事はお金の計算、電卓を持っていけばスーパーで買い物もできるようになります。
先生には実生活で使える学習を進めて頂いて感謝をしてます。

          
ハクに乗ったの!2003.6.5
今日は市内の特殊学級の交流遠足でした。バスとロープーウェイに乗って稲佐山へ行きます。
ロープーウェイか・・・・。(ーー;)

先日、家族と稲佐山に行ったときにロープーウェイには乗らないと拒否したので先生には
もしかしたらダメかも・・・と、お話をしました。
たくさんのお友達と一緒ならもしかしたら乗れるかもしれないけれど、
もし乗り場でパニックになったらどうしよう・・・。
ちょっと心配ですが、
「だめな時にはバスでみんなを追いかけるから大丈夫!」
と先生が言ってくださったのでまぁ大丈夫でしょう(*^-^*)

遠足といえばお弁当!と答えるゆきちゃん。
大切なお弁当と先生と買いに行ったお菓子をもって近所のバス停から出発していきました。 

帰りに自宅まで先生が送ってきてくださって様子を聞かせて下さいました。
心配したロープウェイにみんなと一緒に乗れたそうです。

しかもその時の気持ちを
「空を飛んでる〜!ハクに乗ったの〜〜!」
と表現したというのです。
ハク・・・それは千と千尋の神隠しに出てくる龍のことです。
ロープーウェイの窓から外を見て空を飛んでいる気持ちになったのでしょう・・。 
気分は完全に千尋です。(笑)

頂上についてからも楽しい1日だったようです。
先生からいただいたデジカメの写真には楽しそうな由紀子がいっぱい写っていました。

        
プールだ!2003.6.6
市民プールへ出かけました。
由紀子のダイエット大作戦の開始です。
バスで行けば我が家のすぐ横から乗れるのですが、なるべく歩かせるために路面電車で行く事にしました。
電停まで10分です。
歩くことが嫌いな由紀子もプールの為なら歩けるでしょう。(笑)
出かけるとなぜか起こるこの現象。今日も電停に行く途中で
(* ̄TT ̄*)鼻血ブー!・・・(ノ_-;)ハア…困ったもんです。

予定より遅れて市民プールに4時過ぎにつきました。
それから慌てて着替えて5時まで、2人でいっぱい遊んできました。

由紀子は泳ごうと思えば25メートル自由形で(笑)泳げるのですが、
きつい事は嫌いなのでなかなか泳ごうとしません。
そこで、帰る直前に「1回だけ向こうまで足をつけずに泳ごう!」と誘ってみました。
仕方がないなぁ・・という表情で泳ぎだしだした由紀子。
久しぶりなのでそうとうきつそうです。
なんとか25メートル完泳!
でも、ゴールした瞬間にパッと水から顔をあげて「1回よ!」と、叫ばれてしまいました。
o((*^▽^*))o ゲラゲラゲラ
もう一回と言われると思ったのね!(笑)

帰りももちろん電車です。
そして夜・・・・由紀子は元気いっぱいなのに、疲れて動けないのは母のほうでした。
果たして母の体力がどこまで持つでしょうか?
由紀子がやせるのが早いか母が倒れるのが早いか・・・・
(ノ_ _)ノきゅ〜
ケーキ2003.6.11
今日はまーまーの19回目のお誕生日です。
家族の誕生日と聞くと一番張り切るのが由紀子。
大好きなケーキのローソクを吹き消す儀式ができるからです。
誰の誕生日であろうとこの儀式を行うのは由紀子と決まっています。
そう決めたのも由紀子です。(笑)

去年の誕生日にまーまーは由紀子ともめました。
ま;「誰の誕生日だと思ってるの?!」
ゆ;「まーまーの!」 
ま;「じゃぁ!誰がローソクをふーってするの?」
ゆ;「ゆきちゃん!」(*^▽^*)VV
ま;「ちがうでしょう!!!」(-“-;)
今年もあの争いが起こるのかと思っていたら、意外にとても平和的に事は進みました。(笑)
初めからケーキの前の特等席には由紀子が陣取っていましたが、まーまーは横で笑っていました。
さすがに19歳にもなればちょっとは大人になるんですね!
それでも、大人になるのが遅いかも・・・(笑)
今年はゆきちゃんの「ハッピィバースディ」のお歌付きでした。

              
雨でもプール2003.6.12
入梅してからも良いお天気が続いていたのに、とうとう雨が降り出してしまいました。
今日は由紀子の学校は短縮授業でいつもより早く学校が終わるので、プールに行く約束をしていました。
でも、車なしでプールに行くのに、この雨は気が重くなります。
由紀子のダイエットの為には行くべきだと解っていても、
心のどこかで由紀子が「いかない!」と言ってくれるのを期待していました。
でも、帰宅した由紀子はおやつを食べた途端、「プールに行こう!」といいました。   
「仕方がない、行くか・・・!

雨の中、傘を差してバスでプールへ・・・。
今日は鼻血事件はありませんでした。(笑)
こんな雨の中プールに来ている人は少ないだろうと思っていたのですが、結構たくさんの人が来ていました。
(でも、きっとみんな車で来てるんだろうなぁ・・・)

今日も二人で1時間たっぷり遊んで帰ってきました。
プールに行って気がついたのですが、今年になって買ってやった水着の形が悪いのか、
汗をかいた身体では由紀子一人で着替えができません。

これは大問題。
学校の授業の時に一人で着替えられないと困ります。

実は由紀子の水着に関しては去年から悩みは尽きないのです。
お腹が出ている由紀子の体型が問題なのですが、
サポートタイプのきつい水着はどうしても一人では着られないのです。

去年もなるべくやわらかいものをと思って探し回って3枚も買ったのに、とうとう1枚も使えませんでした。
今の水着だってかなり探して買ってやった物なのに・・・これもだめか・・・。(;-_-;) ウーム

結局、学校で使う水着はもう3年も同じ物を使っています。
この水着はカンゴールの製品ですごく着やすいんです。のびのび〜〜って感じ(笑)
それも、もう小さくなって今年は無理そうだし・・・困ったぞ!
今年も由紀子の水着を探して回らなければならないようです・・・
(;-_-) =3 フゥ
水  着2003.6.13
今日は由紀子の水着を探しに行ってきました。
長崎の中心地にある子供服売り場を片っ端から回ってやわらかい素材の水着をたずねて回ったのですが、
最近の流行はセパレーツでワンピースそのものがありません。
少々高くてもブランド品でも由紀子が一人で着替えができる水着なら買う覚悟をしていたのに全くありません。
何軒回っただろう・・・。

途中で子ども用の水着はあきらめて、今度は大人の水着売り場へ・・・。
3時間ほど歩きまわって探したのにここにも全然ありません。

最後にあきらめ気分で一軒の水着の専門店に入りました。
店員の女の人に由紀子の障害の事を話して一人で着られるような水着が欲しいと説明したんですが
「子供用はありません!」と一言で片付けられてしまいました。
「大人用でも小さめのものはありませんか?」
わたしがしつこく話していると奥から店主らしき女の人が出てきて
「わかりました!身長はどれくらいですか?体重は?」と笑顔で言ってくれたのです。
そして、一緒に何枚も手にとってやわらかさや形を見てくれました。

なるべくかわいいものを…条件が厳しいのでなかなか見つからなかったのですが、
やっと1枚理想に近いものが見つかりました。
裏のパットとサポート生地を切り取ってしまえば使えるかも…。
何時間も探し回って疲れていた私はこの女の人に心からありがとうを言いました。

家に帰ってはさみで慎重に裏を切り取って由紀子に着せてみたらぴったりです。
形もシンプルで由紀子一人でも着替えができそうです。
よかった!3年間も着た水着もやっとお役ご免になりそうです。

障害を持った子どもを育てていると、普通の人には解ってもらえないような
小さな事で真剣に悩まなければならない事があります。
そんな時に今日の女の人のように悩みに耳を傾けてくれる人に出会えたとき
本当に救われた気持になるんです。
今日だって水着がもしも無かったとしても
一緒に真剣に探してくれた人がいただけで気持は救われたと思います。
よかった!今日はまた一人良い人に出会えました。
体  操  2003.6.15
由紀子を一人で留守番させて近所に買い物に行きました。
帰宅してみると居間のテレビの前で由紀子が仰向けに寝てひざを立て、
お尻を浮かして何かがんばっています。

母:「何してるの?」
ゆ:「体操!」

私が出かける時に見ていたビデオが終わって、テレビでは何かの体操があっているようです。
ダイエット中の由紀子が体操をしてくれるのは大歓迎です。
「すごいねぇ!」と誉めまくって体操を続けさせていました。
でも、なにか体操が変です。 ????????
しばらくして解説が始まりました。
「この体操を続ければ尿失禁は・・・・」
(o_ _)ノ彡☆バンバン ギャハハハ  

由紀子がやっていた体操は尿失禁の改善の為の体操でした。
ちょっとこの体操でダイエットは期待できそうにありません。(笑)
でも、テレビの体操を見て真似ができるのならばちゃんとした体操を録画して・・・
新たな作戦を練っている母です。

パズル2003.6.16
学校に由紀子の忘れ物を届に行って担任の先生と少し話をする事が出来ました。
先生は、由紀子が学校にある木製のジグソーパズルをするスピードが速いという話から、
この能力を将来の仕事につなげられるかもしれないと言われます。

確かに由紀子のジグソーパズルをする時の早さには私たち家族もビックリさせられる事があります。
時には置きっぱなしにしたやりかけのパズルの横を通る時に何気に1枚のピースを手にとって
迷いなくパチンとはめたりする事もあって私もちょっと期待した時期もあったのです。

でも昔、ある先生からは
「ジグソーパズルで将来ご飯が食べられるわけではないから、いつまでもパズルばかりやらせていてもダメ!」
と、言われた事があって、これはあくまでも趣味でしかないと思っていました。
それが、将来の仕事につなげられるかもしれないと聞くと思わず目がらんらんとしてしまう母です。(笑)

先生は商品の検品の仕事などは向いているかもしれないと言われました。
完成品と違う場所などはすぐに見つけられるはずと言うのです。   
なるほど・・。
確かに由紀子はパズルの完成図を最初に見たら、その後ほとんど見ないで仕上げていく事が出来ます。
きっと、頭の中に何かしらの形で完成図がインプットされてしまうのかもしれません。

親ばかと先生のひいき目の話かもしれませんが・・・(笑)
将来の由紀子の姿を模索している母は、この話で将来に小さな光を見たような気がしてすごくうれしいのです。
少し控えていたジグソーパズルをまた由紀子に与えてみようかな〜〜o(*^▽^*)o~♪
性教育2回目2003.6.17
今日は午前中に由紀子のお勉強を見に学校へ行って、一緒にパソコンで絵を描いて来ました。
この時期アジサイの花がきれいに咲いているので、今日のお題は「アジサイ」です。
学校のパソコンに入っているお絵かきソフトでいろいろ試しながら書いているうちに、
スプレーで色を重ねてきれいなアジサイが出来上がりました。

そして午後は放課後に性教育の2回目を受けてきました。
大学病院へ行く途中で由紀子に指導をしてくださるM原先生の名前を言うと、
即座に「見ないで〜〜!」と言って胸を隠しました。(笑)
よしよし、前回お勉強した事はまだ頭に残っているみたいね。
今日も絵本を使って身体についてのお勉強です。
最初の打ち合わせで、プールの授業の時にプライベートゾーンを隠して着替えが出来るように
働きかけをしてもらえるようにお願いをしました。

羞恥心のない由紀子は黙っているとみんなの前で平気で全裸になってしまう可能性があります。
これをやってしまうとクラスの女の子から一斉に
「ゆきちゃんは恥ずかしい〜!」コールが起こってしまいます。
身体の認知がうまく発達していない由紀子は巻きタオルの中で着替える事はとても難しいのですが、
せめてみんなに背中を向けて着替えるように仕向けたいと思っています。

さて、お勉強の後の先生との会話です。
「お父さんの胸は見えてもいいのかな?」・・・・「いいの!」
「お母さんの胸は?」・・・・「だめなの!」
「ゆきちゃんの胸は?」・・・・「だめなの!」
「先生がゆきちゃんの胸に触ってもいい?」・・・・「だめ!やめて!」
どこまで理解が出来ているかは解りませんがスモールステップでお勉強は進んでいます。

私は由紀子のお勉強の間にA川先生に由紀子の生活スケジュール表を見ていただいて、
自傷の封じ込め作戦を進めてきました。
新  作2003.6.28
由紀子が学校ですてきな絵を描いたので急いで紹介をします。
海の絵ですが、K村先生が海パン姿で登場しています。(*^-^*)
由紀子自身も水着を着て一緒に泳いでいます。
海草を書くときに
「ワカメ!おみそ汁」
と言って描いていたとか・・・。
新鮮なワカメのみそ汁です。(笑)

           
怖いです2003.7.2
由紀子の学校の校区内で事件が起こりました。
大型電気店から男の子が連れ去られて、別の駐車場の屋上から投げ捨てられてしまったのです。
かわいそうにまだ5歳だったのに・・・。

何も知らず母はのんきに映画を見に行っていました。
帰ってきたら、担任の先生から電話があって事件が解決するまで集団下校をする事になったと言うのです。
もうビックリです。
由紀子は歩くのが遅くてみんなと一緒に帰ると置いてきぼりになってしまうので
私がお迎えに行くことになりました。
せっかく自分で登下校ができるようになったのに、また逆戻りです。
でも、由紀子みたいな子どもが一番あぶないので気をつけなくては・・・。
飲んじゃった!2003.7.3
外出から帰った直後、先生から電話がかかってきました。
何事かと思ったら、由紀子が床に落ちていたビーズを口に入れて飲み込んでしまったというのです。
目が届かないで申し訳ないと責任を感じて心配してくださる先生には申し訳なかったのですが、
私・・・ビーズぐらいでは驚きません。

今までに誤飲した物、数知れず(笑)
石鹸、マッチ棒の先、化粧水、ボタン、水風船、ペンシルの芯・・・・
他にもいっぱいあったけど、もう忘れちゃいました。何度病院へ走った事か・・・。
私はいつも「中毒110番」というある大学病院が出した本を片手に心配いるかどうか調べていました。
自慢じゃないけど、急いで病院へ行かなくてはならないものと、家で様子を見ていてよいもの、
別に気にしなくても良いもののをほとんど知ってます。(- .-)ヾ ポリポリ

ビーズは気管に入らなければ大丈夫です。
そのうちウンチと一緒に出て来るでしょう・・・。(笑)
そういえば今日の朝、例の事件の為に校門の前まで送っていたのですが、
その時学校に入る前に口から輪ゴムを出して「はい!」と私に渡して出かけて行きました。
どうもガム代わりに噛んでいたようです。ヾ(ーー”)ォィォィ

由紀子は口の中の刺激が欲しい時があるようで、よくガムを欲しがります。
そして、ガムがなくて手近な所に輪ゴムなどがあった時には、口の中に入れてしまいます。
でも、ほとんど飲まずにガムの代わりに口の中で転がしてあそんでいるだけのようなのです。

きっと今日も床に落ちているビーズを見つけたときに口の中に入れたくなったのでしょう・・・。
それを誰かに見つかってしまったので証拠隠滅の為に飲み込んだんだと思います。

あぁ〜あ!気の毒なのは先生です。
どうぞ、責任は感じないでください。悪いのは由紀子です。
でも・・・一生懸命心配してくださる先生を見て、
由紀子のこの問題行動に慣れてしまっている自分を反省しています。
もっと気をつけなければ危ない物を飲み込むかもしれません。
今日はもう一度由紀子にちゃんと話をしておこうと思います。
平和学習2003.7.4
今日は平和学習ので平和公園や原爆資料館の見学に出かけました。
学年全体で見学をした後はグループに分かれて各施設を見学して回るみたいです。
かなりの距離を歩く事になりそうです。

その事を前日に聞いてきたゆきちゃん、朝から
「行かないの!今日は行かないの!」(-_-#)
でも、「え〜?!行かないのぉ?!せっかくお弁当を作ったのになぁ〜〜〜!」の一言で、
「行く!」(◎−◎;)ドキッ!
ハハハ・・・単純なやつ!(笑)

昨日お迎えに行った時に先生に校外学習の時にデジカメを持たせて欲しいと言われました。
由紀子には平和学習の内容を理解するのは難しいので、別の課題を与えてみたいというのです。
それは見学先で由紀子に写真を撮らせる事!
お題は「きれいなもの」だそうです。おもしろいと思いました。
由紀子がどんな物をきれいと感じるのか、私もぜひ見てみたいです。

そして、お迎えに行って見せてもらった写真がこれらです。
もう、ビックリしました。
「さぁ!きれいな物を撮ろうね!」と、先生が声をかけるとカメラを構えて走り出す由紀子。
先生はカメラを持ったまま転ぶのではないかとハラハラしたと話していました。(笑)

先生と2人で由紀子に聞いて見ました。
「一番きれいだったのは何?」
由紀子はしばらく考えて・・・・「七夕さま!」
(・・?)「七夕さま??」
あ〜〜〜〜!!!
平和公園の千羽鶴だ!!
先生と顔を見合わせてしまいました。(笑)
そうか・・・由紀子はあの千羽鶴を七夕さまだと思ったのです。

先生は「ゆきちゃんは花とかだけではなく、七夕さまをきれいだと感じる心をもっているんですねぇ!」と言ってくださいました。
なんだか、とっても感激しちゃいました。
先生のおかげで今日の校外学習は由紀子にとって本当に有意義な1日になりました。
ありがとうございました。m(_ _)m

ところで、私も梅雨が明けたらこの周辺の写真を撮ってスライドショーの観光シリーズ第2段を作るつもりでいたのですがやめようと思います。
だって・・・由紀子の写真にはかないそうにないんだもん!(笑)
別の場所にします。(- .-)ヾ ポリポリ

              
※由紀子が撮った写真のスライドショーはこちらから
津軽三味線2003,7,5
今日は養護学校へ津軽三味線を聴きに行って来ました。
この養護学校では毎月ボランティアの方を招いていろいろな催し物があります。
津軽三味線はちょっと難しいかな?と、思ったのですがピアノとのコラボレーションがあったりして由紀子も充分楽しんできました。
しかも、三味線に触らせてもらってご機嫌のゆきちゃんです。
♪ベンベンベン〜〜〜!♪(笑)

午後からは自閉症の子ども対象のセラピーへ行きました。
ボランティアのお兄さんといろいろな遊具で遊んできました。
でも、動きの少ない由紀子はここに来てもマイペース。
ブランコに乗っても一人で揺らさなければ気に入りません。
誰も触るな!と完全拒否!( ̄ー+ ̄)ニン
本当は揺らされるのが怖いのです。(笑)
トランポリンに乗っても飛ぶのではなく寝転がって他の子ども達が飛んで揺れるのを楽しんでいました。
お兄さんに誘われるとなんとなく遊んでくるのですが、すぐにトランポリンのベットに逆戻りです。
ヾ(ーー”)ォィォィ
この様子をじっと見ていたセラピーの指導をされている中村先生は、「家でもこんな感じ?こりゃぁ動かさんといかんね!」。
これじゃ太るのも当たり前ですよねぇ・・・。どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m
私の手におえない事は専門の先生におすがりするしかありません。
ダメな親!(;^_^A
バーバだ!2003,7,9
五島から大好きなバーバ(おばあちゃん)が来ました。
学校から帰ってバーバの「おかえり〜!」にちょっと嬉しそうな顔をしたのですが、
相変わらず久しぶりの人の顔が見られません。
視線が宙を舞ってます。(笑)
それでも、「バーバだ!バーバだ!」とぴょんぴょん跳ねて身体は喜びを表していました。

実はこの日のお迎えの時に担任のK村先生に明日の家庭科で縫い物をさせてみたいと言われて、
由紀子が使えそうな道具を急にそろえなければならなくなりました。
でも、由紀子はいつもの日程をこなすつもりでいるので買い物に行きたがりません。
仕方がないのでおばあちゃんに頼んで二人でお留守番をしてもらう事にしました。
ちょっと不安もありましたが何とかなるでしょう・・・。

クロスステッチ用の太くて先がとがっていない針と布、そして刺し子用の糸にフープ。
これか由紀子の運針の練習の道具です。
うまく針が使えるようならば夏休みに雑巾か、何かを作らせて見たいと思います。
お店に売っていなかったフープを友人の所に借りに行ったりして1時間ほどで家に帰ってみたら
自然な感じで二人でビデオを見て笑っていました。

おばあちゃんはビデオを見ているときに由紀子に話し掛けていいのか解らなかったから
ずっと側で黙っていたらしいのですが、時々目を合わせて笑い合っていたというのです。
なんとも静かなコミュニケーショです。(笑)
家に誰かが泊まるということはめったにないので由紀子の反応が心配でしたが
この調子なら大丈夫でしょう・・・。良かった!C=(^◇^ ; ホッ

この日、長崎では駿君の誘拐殺人事件の犯人が補導されました。
12歳の中学1年生だそうです。
事件は解決しても心から喜べません。

パニック2003,7,10
バーバが泊まっても普通の感じで生活できて良かったと思っていたら、
お昼に学校から電話がかかってきました。

朝からなんとなく調子が悪かったのですが、
給食のピーマンを見た途端にプチッと切れたようにパニックを起こしたと言うのです。
「ピーマンバイバイ!食べないの〜!」
お友達を叩こうとしたり、箸を投げ捨てたり、机を叩いたり・・・。
転校して初めての大きなパニックだったようです。

先生もどうしたものかと電話をかけてきたのですが、
私が行った方が早いようなので学校へ走って行きました。
私が着いたときには児童会室で一人で給食を食べていました。
K村先生は由紀子に外に追い出されたらしくドアの所に立っていました。(笑)

私が側に行くと
「泣いちゃったの!」
「ごめんなさい!」
なんとも情けない顔をして私を見て言いました。

でも、給食は完食しているので、もう大丈夫でしょう。
しばらく由紀子と話をして落ち着いたのを確認してから、
先生に迷惑をかけてしまったお友達へのお詫びをお願いして私は自宅へと戻りました。

どうしてパニクッたのか・・・・ピーマンは単にきっかけだったと思うのですが・・・・
他に思い当たるのはバーバのお泊りです。

やはり、自分のテリトリーに家族以外の人が長時間居るのは
由紀子にとってはかなりのストレスだったようです。
大好きなバーバだったからいっしょに居る時は一生懸命我慢をしていたのでしょう・・・。
かわいそうな事をしてしまいました。
でも、自分がホテルやよそのお宅に泊まるのは全然平気なのに逆はダメなんですねぇ・・・。

バーバも由紀子が学校でパニックを起こしたと聞いて心配をしていましたが、
理由は知らせないまま旅行に出発させました。
でも、次回からはホテルに泊まってもらうことになりそうです。

今回のパニックはビックリしましたが、大きなパニックを起こしても自傷は起こりませんでした。
まだ、眠い時には頭を叩く事はありますが、
それは生理的な不安のときで外因的なストレスでは今のところ自傷は収まっているようです。

それに・・・パニックの最中にK村先生が「先生の事好き?」と声をかけたら
泣きながら「大好き!」と答えたらしいのです。(笑)

先生が机をガンガン叩く由紀子の拳骨の下に手を入れてわざと自分の手を叩かせたら、
ハッと我に返って「ごめんなさい!痛いの痛いの飛んでゆけ〜!」と言って一所懸命謝ったと言います。
先生との信頼関係もしっかり根付いてきているようです。

表面はつらい事が起きたわけですが、受け止め方によってはいろいろわかってよかったかもしれません。

そして、もう一つ。
放課後に一緒に帰宅途中で近所の公民館の窓から交流学級のお友達がたくさん顔を出して
「ゆきちゃ〜〜〜ん!」と声をかけてくれたのです。
由紀子もその声に笑顔で手を振っていました。
いっぱい迷惑をかけているのに、子ども達は由紀子を受け止めてくれています。
本当に嬉しい出来事でした。
セラピー2003,7,12
長崎はずっと雨です。ジメジメが嫌いな由紀子は外に出たがりません。
これじゃ、またデブちゃう!

今日は先週から通い始めた自閉症児のためのセラピーの日です。
行こうと誘うと「いかな〜い!」("э") ブー
先週は楽しかったと大喜びしたのに〜〜〜〜なんで〜〜〜???
もしかしてバスで行って会場まで歩くのが嫌なのかも・・・・・・。
「今日は車で行こうか!」と誘いなおしてみたら
「行く!!」ヽ(´▽`)/〜♪・・・やっぱりでした。
もっと動けよな!!(−−メ) ピクリッ

でも、今日はすごい雨なので妥協して車で行くことにしました。
運転は母・・・ちょっと不安ですが車線は1本です。がんばります。

セラピーではボランティアさんが相手をしてくれます。
今日は先週とは違うお兄さん!ゆきちゃん、無関心を装っていますが、好みのタイプかも(笑)
優しい人で、トランポリンの上で寝転がっている由紀子の横に一緒に寝転んでお話しをしてくれていたようです。
写真はブランコでいいムードの2人!(笑)
セラピーが終わってから、同じ建物の中にあるプールで母子で1時間ほど遊んで帰ってきました。
暑い日のプールは最高です。

おなら2003,7,13
由紀子は誰かがおならをすると「プ〜が出た!」と大きな声で叫びます。
そして、「ごめんね!」と謝ると「いいよ〜!」と返事をして落着くのですが、
犯人がしらばっくれようものならどこまでも追いかけて「プ〜が出たぁ〜〜〜!」と叫び続けます。(笑)

一番この攻撃を受けるのはやはりyukiパパです。
今日も隣の部屋でらしき音がしました。
「プ〜が出たぁ〜!」( ^∇^)σ
・ ・・・・・・沈黙・・・・・・・・・
お父さんはテレビに夢中になっているのか、わざとじらしているのか答えません。
「おとうさん!ぷ〜がでたぁ!」(*'с'*)ノ
さっきより大きな声で抗議しました。 
「ごめん!」
「いいよ〜!」(⌒_⌒)
でも、その直後、また音がしました。
「あっ!お父さん、プ〜がでたぁ!」
「ごめん!」・・・今度はすぐに答えてくれました。  すると・・・
「またまた、いいよ〜!」(へ_へ)V
またまた・・・ですって(笑)

この「プ〜が出た!」攻撃は家族だけへのものだと思うのですが、
確証はありません。(笑)
由紀子の側でおならをしたときにはすばやく小さな声で「ごめん!」と謝ってください。
すると、ちゃんと小さな声で「いいよ!」と答えてくれます。
周りに知られたくない時はこの方法しか逃れる事はできません。ご注意を!(笑)

ちなみに、由紀子自身がおならをしたときには
「プ〜が出た!ごめんね!」と自首をして
家族に「いいよ〜!」と言ってもらうまで繰り返します。
自分自身にも厳しいゆきちゃんでした。(笑)
性教育32003,7,15
今日は月に一回の性教育の日です。
M原先生の名前を出したら相変わらず「見ちゃいや!」と胸を隠しました。
M原先生は「おっぱい先生」なのだそうです。(笑)

今日は新生児のお人形を使ってのお勉強でした。
先生は大きなかばんの中からお人形を2体だして机に寝かせました。
そして由紀子に名前を付けるように言われました。
そこで、由紀子は
「うさぎちゃん」と「れいちゃん」という名前を付けることに・・・。
これはセーラームーンのキャラクターの名前です。

すると先生は
「2人とも女の子の名前だねぇ!本当に2人とも女の子かな?確かめてみよう!」
さっそく洋服を脱がせて確認することになりました。
まずは上半身
「あれ?おんなじね!じゃぁ、オムツもはずしちゃおうか・・・。」
由紀子は恐る恐るオムツをはずし始めました。
まずはウサギちゃんです。
オムツをめくってみたら・・・・。

(・  _  ・ ;)アッ
由紀子はあわててオムツを元に戻しました。

見てはいけない物を見てしまった!・・・まるでそんな感じです。(笑)
「ねぇ!ウサギちゃんはおんなのこ?おとこのこ?」
由紀子は恥ずかしそうに
「おんなのこ!」
私は先生と顔を見合わせて笑ってしまいました。

でも、これは意外でした…自分と同じ女の子だったのに由紀子は恥ずかしいと思ったのです。
由紀子に恥ずかしいという気持が芽生えていたことをとても嬉しく思いました。

さて、次は「れいちゃんです。」
由紀子はオムツをはずす前からちょっと照れています。(笑)
ちょっとだけオムツをめくるとパッと戻して「おとこのこだ!」といいました。
先生に「よく見てごらん!」と声をかけられて、もう一度オムツををはずしてジーッと観察する由紀子。
そして、まじめな顔をして一言 「うんちだ!」
プー ε=(>ε<)三(>v<)ブッちがう!ちがう!!
先生と私はもう大笑いです。

ここで、私はA川先生と別室へ移ってしまったのですが、
その後、由紀子はM原先生に男の子と女の子のからだの違いや性器の正しい名前を教えていただいたようです。

性器の名前は「お○んちん」といわずにきちんとした名前で由紀子と会話をするように先生に言われているのですが、ついつい照れてしまってなかなか使う事ができずにいた母です。
でも、先生と話しをした後の由紀子が抵抗もなく「ぺニス」と言う言葉を使っているのを見て、
そんな自分が恥ずかしいと思いました。

写真は赤ちゃんの人形を本当に愛しそうに抱く由紀子です。

         

新作2003,7,16
今月の絵の新作です。
由紀子らしいピンクの豚にうさぎさんそしてハム太郎・・。
そして、新登場はゾウさんです。
由紀子がゾウを描いたのをはじめて見ました。
鼻が立派なゾウさん!
パニックの多かった先週はこの絵を描く事で落ち着くことができたようです。
色使いが相変わらず新鮮です。(笑)

           
終業式2003,7,18
今日は終業式です。転校をしてきてから4ヶ月、あっという間だったような気がします。
でも、その間に由紀子はちゃんと新しい学校に自分の居場所を作り、優しいお友達をたくさん得る事ができました。

今日も嬉しい事があったんです。(*^-^*)
これは3組の担任のS木先生がクラス全員の子ども達に贈ってくれた表彰状です。

39人それぞれにいろいろな賞を考えて贈って下さったんです。
由紀子の賞は「やさしさがあふれるで賞」

本当はみんなから優しさをたくさん頂いている由紀子なのに・・・ありがとうございました。

そして、もう一枚!        
これは先生がクラスの中の誰かに全員から表彰状をおくろうとみんなに提案をしたところ投票で由紀子が選ばれたというのです。

S木先生は
「何人か候補が挙がった中で数票差で選ばれたので特別扱いで選ばれたわけではなくクラスの一員としてちゃんと選ばれたんですよ。」
と話してくれました。

たった数ヶ月の間にみんなが由紀子の事をこんなに認めてくれたことが本当に嬉しくて・・・。母はちょっと泣いちゃいました。(ρ_・)
特殊学級に在籍して、交流として1日の2.3時間を3組で過ごす由紀子ですが、いろいろな刺激に耐えられなくて、泣いたりパニックを起こしたりクラスの子ども達には本当に迷惑をかけています。

でも、みんなは友達として由紀子がかわいいと言ってくれます。
本当は私からみんなに感謝状を贈りたい気持ちです。
転校先をこの学校に選んで本当に良かったと心から思っています。

         
買い物2003,7,20
由紀子の夏休みの宿題は毎日夕飯の材料を1品買い物に行って自分で支払いをすると言うものです。
他にはほとんど宿題は無いのでこれだけは毎日頑張らなくっちゃ!

今日はちょっと遠くまで足を伸ばして○サイトでお買い物をする事にしました。
夢サイトまで我が家から電車で20分くらいかかります。
でも、このショッピングセンターには由紀子のお気に入りの本屋さんがあります。
外出があまり好きではない由紀子を連れ出すのには絶好の場所なのです。

家を出る時には曇りだったのに電車が○サイトの近くの電停に止まったとたんにすごい雨が降ってきました。
電停からお店まで2・3分ですがその雨のすごさ、傘などほとんど役に立たない状態です。

信号待ちの時なんか雨宿りの場所もなく濡れるがまま・・・。
濡れる事が大嫌いな由紀子もここまで濡れればプールと一緒とばかり
「ぬれちゃった!」と開き直っているみたいです。(笑)

信号が変わってお店の中に飛び込んだものの、今度はクーラーで寒くてたまりません。
目の前であっていたワゴンセールでTシャツを買って着替えです。
思わぬ出費でした。
でも、その時は手当たり次第に買った由紀子のTシャツが意外に似合っていたのだけが救いですけどね。
(^-^ )

今日のお買い物はカレーの材料のにんじんです。
なれないスーパーなのでにんじんがどこにあるのか解らなくて、
由紀子の手を引いてあっちへうろうろ、こっちへうろうろ・・・。

やっと見つけたら売場のお兄さんが品物の補充でにんじんの前に立ちふさがってる!
写真を撮らなくてはならないので、お願いしてちょっとどいていただきました。
「ごめんなさい!」
にんじん1袋198円(高〜い!!)
ここのスーパーはいつもちょっと高めなんだけど仕方ないか・・・。

由紀子はここで電卓を使って消費税込みの値段を出してお金を用意します。
198×1.05=207(端数は私が引き算で消してやります。)
由紀子用に作った小銭入れの中からお金を出してレジへむかいます。
一人でレジへ行かせたら「これください!」と言って金だけを出して品物はしっかり抱えたままです。
レジのお姉さまに促されて品物をだして・・・。
何とか無事におわりました。やれやれです。(;´・`)> ふぅ

私たちが何気なくやっている買い物ですが、
由紀子に買い物を練習させるのにはこんなにも手間がかかるのか・・とあらためて思いました。
でも、これも練習!
夏休みが終わる頃にはうまくできるようになるでしょう・・・。
写真はレジでの由紀子です。
レジのおねえさん、お金だけを出されてちょっと困ってます。(笑)
由紀子のカメラがマクロ設定になっていたのを知らずに撮ったらピンぼけでした。

         
風 船2003,7,21
朝に起きてみたら外は大雨洪水警報が出るほどひどい雨・・・。
今日はもうどこにも行かずに家でゆっくりする事にしました。

でも、どこにも出かけないと由紀子はパソコンの前にばかりいる事になります。
1時間ごとに休ませるのですが、気が付くとちゃっかりパソコンの前に座っています。
毎日、毎日いろいろな企業のホームページをネットサーフィンしながら、どんどん自分の「お気に入り」のフォルダーに入れていきます。

最近はローマ字入力も上手になって検索も自分でできるようになりました。でも、これでは目が悪くなりそう・・・。
家の中でも何か楽しい企画が必要みたいです。

そこで、まずはシャボン玉!
我が家の前は川、その川に向かっていっぱいシャボン玉を吹いていましした。
気が付けば外は雨も上がってすっかり青空に・・・。
なんだか暑くなってきました。

夜は風船遊び!どうです?
母が作った風船の花・・・なかなかの物でしょう?
o(*^▽^*)o~♪
ラジオ体操2003,7,22
ラジオ体操が今日から始まりました。
転校して始めての夏休み、もちろんラジオ体操も初めての場所です。

本当は町内のラジオ体操の場所に参加しなければならないんだけど、学校と逆方向で、由紀子にはなじみの無い場所だったのでお願いして学校の前の公園に参加させてもらう事にしました。

去年はずっとYUKIパパが付いて行ってくれていたので私はラクチンだったけど、今年は通勤の都合でそうはいきません。
5時半からフル回転です。(;^_^A

島のラジオ体操は地区のPTAの主催になるので、当番のお父さんやお母さんがラジオの係りをするのですが、こちらは町内の主催のようでおじいちゃんやおばあちゃんがいっぱい来てお世話をしてくれるみたいです。

そして、参加するこどもの数も島の10倍近くいました。
学校の規模は同じくらいなのに・・・意識の違いでしょうか?
ともかく、今年もラジオ体操で1日が始まるゆきちゃんでした。
写真はラジオ体操の歌が始まるのを、10分も前から今か今かと待っている由紀子。
ラジオ体操の歌が大好きなんです。(笑)
おにぎり2003,7,23
昨日由紀子と行った本屋さんでおもしろい折り紙の本を見つけたのでさっそく二人でやってみました。
2〜3才用の本なんだけど、手先の作業が苦手な由紀子にはぴったりでした。
簡単な作業でおもしろい仕掛け絵本のようになるんです。

      →→→
この単純さが気に入ったのか20ページほどを一気に折って楽しんでいました。
家中に由紀子が折った紙で足の踏み場もなくなってしまって・・・・気がつけばお昼です。

作業のついでに今日は自分でおにぎりを握ってもらう事にしました。
熱いから嫌だ!と拒否したけれど、
「自分で握らないとお昼ご飯はないよ!」
の母の脅しに仕方なく握っておりました。(笑)

ラップにご飯を入れてやったらけっこうおにぎりらしいものが出来上がって、後はありあわせのおかずでお昼ごはん。
自分で作ったおにぎりをおいしそうに食べてました。
( ^0^)_D イタダキマース
さて、今日はもうどこにも行かずにおこうと思ってしっかり昼寝モードの母は枕を抱えて横になったのですが、立っている由紀子のお腹を見た途端に
「これはいかん!」(◎-◎;)ドキッ!
と思い直してプールに行く事にしました。

だって、下から見たらTシャツがお腹で浮き上がってズボンとの間に隙間ができているんだもの・・・。
運動!運動!まだ夏休みは始まったばっかりです。
今から太らせるわけにはいきませんもんね(;^_^A

県立図書館2003,7,24
今日は以前この日記で紹介した由紀子の島でのクラスメイトだったKENちゃん親子と一緒に
県立図書館へおでかけのお約束がありました。
約束は11時です。
その前にちょっとかわいくなっていこうと思って美容室によって髪を切ってもらうことにしました。

いつもは30分もあったら終わるのでそのつもりで10時に出かけたら運悪く混んでいて
1時間も待たされてしまいました。
予定変更が容易ではない由紀子に途中で止めて帰ろうとも言えず、
KENちゃんのお母さんに遅れるとメールを送ってそちらの予定を変更してもらいました。
ごめんなさい!!!m(_ _)m

            

予定から30分遅れでKENちゃんと合流してお昼を食べてから県立図書館へ出発〜〜〜!
KENちゃんは中学2年生、男の子と女の子の違いはありますが、
自閉症の子どもの成長を間近で見せてもらえるので私はとても助かっています。

どこに行っても自分の財布から一人で支払いをするKENちゃんの姿を見ながら、
今年の夏休みの宿題のお買い物の練習をがんばらなくちゃ!と思う母でした。

県立図書館に着くと自閉症の二人は全く別々のところに陣取って本をめくりだしました。
でも、共通しているのはどこにでも座り込んでしまうところ!(笑)
土足の床でもお構いなし・・・
興味が本に集中すると他の事はどうでもよくなってしまうようです。

椅子を持っていってやると本から目を離さずに座る2人。
そっくり!(*^-^*)

県立図書館をすっかり気に入った二人は1時間ほどゆっくり本を読んできました。

帰りは二人のお気に入りのショッピングセンター○サイトへ・・・。

そこでいろいろあったのですが、その話しは明日書くとして、この日朝から夕方までずっと歩き回って親はクタクタになったのですが、子どもたち2人は元気いっぱい!
この子どもたちの夏休に有り余ったエネルギーを消費させるのは親の体力に問題がありそうです。
誰か助けて〜〜〜〜(笑)

再 会2003,7,25
昨日の夢サイトでのハプニングです。
県立図書館の帰りに○サイトでアイスクリームを食べている途中でのことです。
由紀子が突然、耳を抑えて走り出しました。

私は訳もわからず慌てて由紀子を追いかけました。
かなり遠くまで逃げた由紀子をやっと捕まえて訳を聞いたら
「M原T子先生!嫌だ!!!!
と叫びました。

その名前は以前の学校でお世話になった養護の先生です。
2年前に結婚をして長崎へ転勤されました。
「え?先生がいたの?」
「先生、いやだ〜〜!」
そうか・・・再会へのこだわりがまた始まっているようです。

由紀子は特別な思い入れを持った人と別れた後に再会する事がとても苦手です。
予告をして再会する事にはだいぶん慣れてきたのですが、
今日のように心の準備が無いまま突然目の前に現れるとパニック状態になってしまうのです。

フルネームで答えるほど由紀子はT子先生が好きだったんです。
下の写真はT子先生の結婚式の時にお花を渡す役目をいただいて
式に参加させていただいた時の写真です。
いろいろな思い出が由紀子の中に溢れ出してきたんでしょう・・・。

自分の心の中の情報を上手に整理できない由紀子は
再会という場面でこの思い出の情報に押しつぶされそうになるようです。
だから逃げるんです。

抵抗する由紀子を必死に引っ張ってもとの場所に戻ってきたのですが、
由紀子は完全にパニック状態になっていました。
周りのお客さんが注目して、先生にも迷惑がかかりそうだったので
少し離れた席に座らせて先生にアイコンタクトで申し訳ないとお詫びをしました。

KENちゃん親子も先生とは懇意にしていたので、
KENちゃんママが私に代わって由紀子の状況を話してくれたようです。

幸い先生はそんな由紀子のこだわりをよく知っていてくださるので「いいよ!いいよ!」といってくださって
遠くから由紀子に声をかけてくださいました
遠くに先生を感じながらしばらく時間をすごした由紀子は別れる時になって大きな声で
「せんせい、さようなら〜〜!」と何度も叫びました。

大好きな人に会いたいのに会えない・・・由紀子の悲しいこだわりです。

この日、先生は赤ちゃんを抱いていました。(*^^*)
今度チャンスがあったら由紀子に心の準備をさせてもう一度会っていただこうと思っています。
その時は赤ちゃんを由紀子にも見せてやってください。

                       
まーまーと2003,7,26
今日は午後からまーまーと3人でプールに行きました。
少し疲れ気味の母に代わってまーまーが由紀子と遊んでくれることになったので、
母は冷房の効いた部屋で見学させてもらいました。ラクチンo(*^▽^*)o~♪

由紀子とまーまーはちょっと微妙な関係・・・9歳も離れた姉妹なのになぜか上下関係が逆なのです!
まーまーいつも由紀子にこき使われている。
ねーねーという最強の長女には絶対服従の由紀子なのに・・・。(笑)

でも、最近ちょっとこの関係に変化が見えてきました。
由紀子がまーまーを頼りにし始めているような気がするのです。

以前は出かける時にまーまーが同行するのも嫌がっていたくせに、
最近は母と2人だけで出かけると乗り物の中で「まーまーは?」とよく聞きます。
先日も寂しそうに聞くので
「まーまーに逢いたいの?」と聞き返したら慌てて
「逢いたくない!」と答えた由紀子。」(笑)

でも、その慌て方が完全にまーまーが一緒の方がいいと言っているように見えたんです。
気の強い由紀子はその気持ちを認めたくないらしいのですが・・・。(^◇^)ハハハ

きっと、短大生になって自閉症の子ども達の行事の時にはボランティアとして関わるようになったまーまーの
由紀子への接し方が変わってきたのだと思います。

今日もプールの中でまーまーに甘えている由紀子の姿を見ながらそんな気がしました。
存在感のあるねーねーの横でちょっと影が薄かったまーまーもやっと大人になって来たってことでしょうか・・・。
この三姉妹、この先どんな関係になっていくんでしょう?
楽しみです。

               
海水浴2003,7,27
ずっと雨が降り続いてなかなか海に連れて行ってやれなかったのだがやっと海水浴へ・・・。
長崎から船で19分の伊王島という所に行ってきました。

ここは五島からジェットフォイルで長崎に来る時にいつも窓から見えていた島です。
島中の建物の屋根がオレンジ色でいかにもリゾートって感じの島だった。
テレビでも宣伝しているので由紀子はいつも窓にへばりつくようにして見ていました。
引越しをしたら連れて行ってあげると約束をしていた場所なのです!

でも、去年そのリゾート観光を経営していた会社が経営不振でこの島から手を引いてしまいました。
建物はそのままだけど町営に変わってしまったので、なんだか高級リゾートって感じはしなくなっていました。
まぁ、私たち庶民には行きやすくなったけど・・・。

日曜日で島へわたろうとする人がいっぱい。みんな海水浴の準備をしてルンルンだ!
思いはみんな一緒なのね!(*^-^*)

島について桟敷を借りていざ海へ〜〜〜!
海が大好きな由紀子は何の迷いも無く海の中へ突進です。
幸福そう!o(*^▽^*)o~♪

今日はYUKIパパが一緒に海に入ってくれたので、私は見学!
砂浜で貝殻を拾いながら海を見ていたけど、故郷の五島の海とは色が違う。

引越しをして忙しかったせいもあって五島に帰りたいと思ったことも無かったけれど、
さすが海に来たらあの透き通った海が懐かしくなった。

由紀子はどんな海であろうとも海に来るとずっと水の中に入っていたいらしい(笑)
休憩を取らせても、「海に行っていい?」「休んだら海に行っていい?」と落ち着かない。
ご飯を食べさせても上の空だ!(笑)
よほど海の中は心地いいのだろう!おかげでYUKIパパもずっと海の中に居る羽目になってしまった。。
本当にお疲れ様でした。

         
療育手帳2003,7,29
今日は療育手帳の更新日だった。
2年に一度知能テストと生活状況の聞き取りがあって障害の等級を決めます。

今までの等級はB2・・・一番軽い障害の等級で手帳によって援助される事が少ない。
将来障害者年金を受ける事もこの等級ではなかなか難しいのだ。
障害が軽くなると将来が心配・・・・変な話だ!

そんな複雑な思いを持ちながら児童相談所へ検査を受けに行ったのだが、
この日のゆきちゃんの機嫌はかなり悪いかった。
まぁ、もともと最近は機嫌のいい日の方が少ないんだけど・・・。(笑)

まず生活状況の聞き取りがありました。
この2年間でいろいろな問題が出てきていることを正直に話をしました。

そして、知能テスト・・・私が検査官に由紀子の問題点を話しているのを聞いていた由紀子はますます不機嫌!
(だから本当は別室で検査して欲しかったんだけどなぁ・・・。)

横で見ていても集中できないのがわかりました。
そろそろ知的に急な伸びを示す年齢が終わろうとしているせいもあるけれど、
2年前のテストの時にできなかった事がそのままできない項目が多かった・・・。

苦手な短期記憶の項目の時にも「わからない!」と答える事が多かったし、
他の項目も検査官の質問がわからなくて横に居る私に助けを求める目をしていた。

でも、テスト中は私はけっして口出しをしない。
私が質問を噛み砕いて伝えてやれば答えられる問題が多い事は解っているんだけれど、
それでは検査の意味が無い!

結果、知能指数は2年前よりも数値が落ちました。
それに加えて思春期の入り口で自傷やこだわりが強くなった事も加味されて、
等級がB1に変更になりました。

検査官の方は結果を伝える時に言いにくそうにしていたけれど、
私は正直な所、心の中で「よかった!」と思った。(笑)
これで、由紀子への援助が大きくなるぞ!(笑)
そして、将来の年金への距離も近くなった。
等級が下がってよろこぶのはおかしいと言われるかもしれないけど・・・

この複雑な障害児の母の気持ち・・・わかってくれと言っても難しいですよねぇ・・。(;^_^A

この日の検査で笑っちゃった事!
ボートにお父さんと子ども達が乗っている絵を見て何をしている場面かと聞かれた由紀子の答え
「カヌーだ!」(笑)

その絵はかなり昔の絵で古臭いのだが、正直ボートがカヌーみたいに見えました。(笑)
正直な由紀子の答えはピンポーンです。

他にもキューピー人形を抱えたおかっぱ頭の女の子に和服に割烹着姿のお母さん・・・。
ねぇ!そろそろ新しい絵に変えた方がいいんじゃなですか?(笑)
からだ探検隊 準備編2003,7,31
今日は8/11.12に参加する予定になっている性教育の合宿「からだ探検隊」のリーダーのお兄さんやお姉さんに会いに行って来ました。

この「からだ探検隊」は由紀子が性教育でお世話になっているM原先生たちの主催で、
大学生がリーダーになって子ども達にからだや性について学習をします。

今年で5回目の開催だそうですが、由紀子のような障害を持つ子どもの参加は初めてということで、
事前にリーダーの大学生と顔合わせをさせてもらったんです。

初めての場所なので緊張するかな?と思ったんですがきょうのゆきちゃんはリラックスしてました。
どちらかというとお兄さんやお姉さんの方が緊張していたかも・・・(笑)
お願いしていつもの準備を進めていただく事にしました。
ゆっくりとでいいからここのムードに慣れてくれれば・・・と思って
「ねぇゆきちゃん!」と話し掛けたらなんとすっかりくつろいでソファーに横になっていました。(笑)
このソファーがすっかり気に入ってしまって、変える時間になっても寝転がって動かないゆきちんでした。

       
一方大学生の皆さんは・・・。
この日の準備の内容は・・・合宿の中で使う巨大な○ニスの制作・・・
みんなで真剣にどうやって作るか話し合いをしていました。
当日、子ども達が精子と卵子になって子宮の模型の中で出会うのだそうです。

話し合いの中で飛び交う言葉に母はちょっとドギマギしてしまいました。
でも、彼らはほんとに真剣です。とても好感の持てる大学生ばかりでした。
由紀子にどこまで理解できるかわかりませんが、当日が楽しみになってきました。