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2003年10月

成長の時 2003.10.1
前回の日記に書いた鍵盤ハーモニカですが、努力のかいあってみんなと一緒に練習に参加できるようになりました。 
月曜日に担任のK村先生が給食の時間にみんなの前でキーボードでの演奏をさせてくださいました。 
交流学級のみんなが手拍子でリズムをとってくれて、
演奏が終わると口々に「すごい!!」と言って誉めてくれたそうです。 
誉められる事が大好きな由紀子はこの出来事で自信をしっかり回復することが出来ました。 
本当に良かった!!o(*^▽^*)o~♪ 

 
嬉しい事がもう一つ! 
数日前から由紀子は国語の授業でパソコンを使ってワードの書き取りをしています。 
ローマ字入力ができるようになったという私の話を聞いて、K村先生が授業に取り入れてくださったのです。 
機械に強い由紀子は、先生に文字の種類の変え方や色や大きさの変え方をおしえもらって、もうマスターしてしまったようです。 
今日は金子みすずの詩を書いてきました。 
詩の内容がとても素敵です。 
「みんなちがって、みんないい。」 
由紀子にピッタリの詩です。 
風邪 2033.10.6
夕方、下校の時間に担任の先生から電話をもらいました。 
登下校の練習を再開しているので、由紀子が学校を出た後に先生が電話をくれるのです。 
その時に
「今日はとても調子が悪くて、給食の時間も放送が嫌だと言って児童会室でたべました。」
と今日の様子を話してもらいました。 

月曜日はどうしてこんなに調子が悪いのだろう・・と、
思いながら由紀子をで迎えるために家を出て学校への道を歩いていたら、向こうから由紀子がやってきました。 
私を見つけると嬉しそうに手を振って来たので、「よ〜い、ドン!!」と声をかけたら、
大きなお腹をゆすりながら走って来ます。(^▽^) ハッハッハ 

帰る時には機嫌もなおるんだぁ・・・と思いながら由紀子と手をつないで家に戻ってきたのですが、
家に戻ってから様子がちょっと変でした。 
毎日恒例だったビデオを見ないといい、好きなパソコンをしていてもあまり集中していないようです。 
30分もしたらテレビを見ていた私の横に来て、「一緒に寝よう!」というのです。 
そこで、由紀子を抱いて横になってみたら・・・熱い! 
慌てて熱を測ったら38.2度も熱がありました。久しぶりの熱発でした。 
 
思い出してみたら、由紀子は朝から「風邪をひいたの!」と、何度も私に言っていたのです。 
多分その時から具合が悪かったのでしょう。 
それなのに、私ときたら月曜日は学校に行きたくないからそんなことを言っていると決め込んで 
「そう!それは大変だ!」なんて茶化しながら由紀子を学校へ送り出してしまったのです。 
帰る時だって手をつないだ時に手が少し手が熱いと思ったのに・・・・。 
本当にかわいそうな事をしてしまいました。 
大反省です。m(;∇;)m ゴメンネ 
明日は自閉の主治医の先生のところにカウンセリングと、
M原先生との性教育の予約を入れていましたが、全てキャンセルです。 
ついでに・・・楽しみにしていたおくんち見学もこの調子では無理なようですね・・・ちょっと残念な母です。

だるいの 2003.10.8
7日の明け方に熱が下がって1日だけ学校をお休みさせました。 
その後、熱もなく食欲もあったので大丈夫だと思って登校させたのですが、
夕方先生から様子がおかしいので迎えに来て欲しいと電話がありました。 

5組に行ってみると先生とパズルをしながら私を待っていました。 
その時は大丈夫そうに見えたのですが、終わりの会に出るために3組へ行こうとした由紀子を見て、
ちょっとおかしいと思いました。 
足もとが少しですがふらついていました。顔色も悪く、表情もちょっと変でした。 
先生にお願いして終わりの会は欠席させてもらう事にしました。 
 
痙攣? 
ちょっと嫌な予感がしました。 
由紀子は痙攣の発作を持っています。 
複雑部分発作といってガクガクと震えるような痙攣ではなく、手を揉むような動作を伴う痙攣です。 
この3年間発作は起きていませんが、思春期には痙攣の発作に変化がおきる事が多いと聞いているので
気になっているんです。 

でも、パズルができるほど意識がはっきりしているし、話もできるので違うのかもしれない・・・
ただ、体調が悪い事だけは確かなようなので、家連れて帰って休ませんることにしました。 

幸いその後もはっきり発作と思えるような症状はありませんでした。 
たぶん風邪が治りきらずに身体がだるかったのもしれません。 
 
だるいの?と聞くと「だるいの!」 
ふらふらしたの?と聞くと「ふらふらしたの!」 
オオム返しでしか答えない由紀子にちょっともどかしさを感じました。 
言葉が難しいのでしょうね・・・。 
痙攣はその時に病院に行かなければお医者さんも判断が難しいのでやっかいです。 
でも、そろそろ脳波の検査に行った方がいいかなぁと思っています。 
 
次から次へと心配はつきません。(×_×;)  
宿泊学習 2003.10.16
また、日記をサボってしまった。\(TT。)ハンセイ・・・ 
 
由紀子は昨日から宿泊学習に参加して、今日帰ってきました。 
家族とはなれて一人だけでよそにお泊りするのは産まれてから初めてです。 
私も担任の先生もハラハラドキドキでした。 
でも、私たちが心配した時に限って由紀子は問題なくやり通してくるんですよねぇ・・。(笑) 
夜に寝られなかったり、夜中に泣き出した時の事を想定していろいろ打ち合わせをしていたのですが、みんなと一緒にちゃんと眠れたようです。 
途中で一度目を覚ましてしまったらしいのですが、
担任の先生に手を握ってもらったらすぐに寝てしまったそうです。 
いつも私に添い寝をしてくれと甘えている由紀子も、他所に出ればちゃ〜んとできるんだぁ! 
(・  _  ・ ;) ヘェー 
 
山の中をクイズを解きながら走り回るゲームや、
夜のキャンドルの集いも、運動が嫌い!暗い部屋が怖い!と、
いつも泣きべそをかいている由紀子が自分のペースで最後までがんばって参加できたのにもビックリです。 
食事だって3杯もご飯をおかわりしてみんなをビックリさせたようです。 
母だってビックリです。
「そんなに食べたらまた太ちゃうでしょう!」
と突っ込みを入れたいけど今回は他のがんばりに免じて目をつぶりましょう!(笑) 

本当に楽しくて、楽しくて仕方がなかったようで、
帰りのバスが学校に着いたときに「帰りたくない!」と言ってバスから降りなかったゆきちゃんでした。 
 
母は・・と言えば、せっかく由紀子のいない自由な夜だったのに、
心配で胸がドキドキして何も手につかなかったのでありました。(笑)
 
うばっちゃった! 2003.10.23
夜に肌寒くなってきたのでコタツを出しました。 
コタツ大好きの母はさっそくもぐり込んでうたた寝を楽しんでいました。 
私がうたた寝をすると必ずちょっかいを出しに来るゆきちゃん。 
今日もそろりそろりと近づいてきました。 
寝たふりをして待っていたらほっぺに「チュッ!」として、一言! 
「うばっちゃった!!」ヾ(´▽`;)ゝ ウヘヘ 
 
(^▽^) ハッハッハ 
「うばわれちゃった!」(笑) 
音楽鑑賞 2003.10.25
いつもあそびに行かせて頂いている養護学校でミニコンサートがありました。 
吹奏楽のコンサートでしたが養護学校の先生方のピアノの演奏や声楽もあって楽しい時間でした。 
由紀子は録音された音の中には苦手な物がありますが、生の演奏はほとんど大丈夫です。 
音が身体に響くのを楽しんでいるような感じです。 

でも、今日は声楽もあるので始まる前にプログラムを広げて「これは?」と一曲ずつ由紀子と曲名の確認をしました。 
ほとんどの曲は「だいじょうぶ!」と言ってくれましたが、
声楽の『小さい秋見つけ』」と、エンディングの『さんぽ』は「ダメなの!(ーー;) 」だそうです。(笑) 
この2曲の時には私が外へ連れ出してやると約束をしていよいよコンサートの始まりです。 

 ピアノ演奏のあとに声楽が始まりました。 
2曲目が「小さい秋見つけた」です。 
初めは何とか聞いていましたが、途中で耳を押さえて『ダメなの!』 
2人でそっと会場の外に出ました。 
そこでも歌声は聞こえてきますが、耳を押さえて自分で同じ歌を歌って外から聞こえてくる音を消します。 
自分が歌うのは良くて、他の人が歌うのはダメなんですよねぇ・・・
理解できない由紀子のこだわりです。
ただ、この歌が好きな事だけは分かりましたけど・・・。(-"-;) ?? 

次のオペラ「フェガロの結婚」の『恋とはどんなものかしら』は
席に戻って聞くことが出来ました。。 
やれやれです。C=(^◇^ ; ホッ 
後は吹奏楽の演奏なので安心! 
最後に嫌だと言っていた「さんぽ」も歌ではなく演奏だと分かると席を立つことも無く
身体を揺らして楽しんでいました。 
 休憩時間にはいろいろな楽器に触らせてもらいました。 
この大きな音が出る楽器がユーフォニュームということも覚えてきました。o(*^▽^*)o~♪
今日から日記が新しくなります。 2033.10.26
今まで使っていた日記の調子が悪くて書き込みがなかなか出来なくなってしまったので、
思い切って新しい日記帳を使うことにしました。 
今度の日記帳はいろいろな事ができるんです。o(*^▽^*)o~♪ 
 
文字を太くしたり 
大きくする事も 
色だって代わります。 
 
何だか楽しくなってきたぞ! 
新しい日記で気分一新!またがんばって日記をつけたいと思います。 

 
 
写真は最近由紀子が階段を昇る時に必ずやるポーズ! 
何の意味があるのでしょうか? 
まるでおばあさんです。(笑)
K村先生大好き!2003.10.27
前回の写真のポーズの意味がわかりました。(⌒ー⌒) ニヤリ 
学校に迎えに行くと担任のK村先生が笑いながら話してくれました。 
「あれは僕の真似だと思います。」(ーーA;;  
最近、階段を上がるときに僕の腕にすがってこないと思って振り向いたら、
僕と同じ格好をして上がってくるんですよ。
まずいなぁ〜と思っていたんですr(^^;) ポリポリ 
 
えー!?うっそ〜!(→o←)ゞ アチャー 
私・・・おばあちゃんみたい!何って書いちゃった。(笑) 
そう言われてみれば先生はよく後ろで手を組んでいます。 
由紀子はそんな先生の歩き方を真似していたんですねぇ・・・
\(^▽^@)ノ アハハ 
K村先生が大好きな由紀子のやりそうな事です。(笑) 
二人で揃って階段を上がる姿が見たい!(爆) 
ところでもう一つ気になっていることがあります。 
最近の由紀子の口癖です。 
「これでよし!ッと」 
寝言でまで言うんですよ。 
そこで、ちょっと聞いてみました。 
「ゆきちゃん!それって誰が言うの?」 
「K村先生!」 
("⌒∇⌒") キャハハ・・・・やっぱり! 
明日確認してみよう!

昨日の結果 2003.10.28
K村先生に聞いてみました。 
『最近由紀子がよく言うんですけど「これでよし!ッと」って、もしかしてこれも先生の真似ですか?』(笑) 
「エー?僕じゃないと思うけど・・・・
いや!?・・・僕かも・・・参ったなあl!」(笑) 
先生は言われるまで自分の口癖に気がついていなかったみたいです。(^v^)フフフ 
 
由紀子は今先生の行動の全てが気になっているみたいです。 
じっと観察して真似をしているんだと思います。 
先生と由紀子の今の関係がよく解りますよねぇ・・・。(^ー^* ) フフフフ 
 
今日も朝に家を出るときに言ってました。 
これでよし!ッと

ピアノのレッスン 2003.10.30
月に一回JRに乗ってピアノのレッスンに通い始めて3ヶ月が過ぎました。 
段々こだわりが強くなってきている由紀子はなかなか先生の指示に従おうとしません。 
母が側にいることが原因の一つだと思うので、
今日から私は別の場所でレッスンが終わるのを待つことにしました。 
先生には「闘ってください!」そうお願いをしました。(笑) 
「闘う!」たぶんその意味はすぐにわかって頂けたと思います。 

レッスンを始めてすぐに由紀子の叫び声が聞こえてきました。 
「やだ〜!ピアノは嫌いなの!!」 
「○○の歌はきらいなの〜!」 
先生も必死に由紀子とコミュニケーションを取ろうとがんばってくださっていますが、
最近の由紀子はそう簡単には心を開きません。 
「お母さんはどこ?お母さんを探しに行く〜!」 
ピアノを開く事さえ拒否してピアノをがんがん叩いています。 
久々のパニック状態! 
何度か部屋に入ろうかと思いましたが、今日は先生に任せよう・・・
そう思いとどまって外で腕を組んでじっとがまんをしました。 
 
そのうち先生にティッシュを取ってもらったり、何かしら会話を交わす場面も見られるようになったのですが、
残念ながら時間が来てしまいました。 
帰りのJRの時間があるので延長ができません。 
 
私が部屋に入ると由紀子はホッとしたような、気まずいような・・・複雑な表情をしていました。
私がピアノを触るように言うと、今までの自分の態度をごまかすようにピアノを弾き始めました。 
もう少し時間があったら先生との関係が結べたかもしれないのに・・・私の思いは先生と一緒でした。 

由紀子と先生との間に信頼関係ができるまで、
今まで1ヶ月に一回だったレッスンを2週間に一度にして、レッスンの時間も延長してお願いする事になりました。 
 
こんなに嫌がっているのにどうしてレッスンを続けさせようとしているのか・・・
そう思われるのかもしれませんが
本当に嫌がっているのかどうかは、由紀子の表情を見たらだいたい解るんです。 
その証拠に帰り道に由紀子が言ったせりふは 
お母さん楽しかったね!でした。 
またここに来る?の質問にも〜(⌒0⌒)〜 ハーイでした。(笑) 
 
それにしても先生お疲れ様でした。 
あれだけの抵抗にがんばって闘ってくださって本当にありがとうございました。 
由紀子の心の扉はもう少しで開きそうです。 
どうぞ、めげないでください。お願いします。m(_"_)m ペコペコ 

うぐいす嬢 2003.10.31
今日は長崎市内の特殊学級の交流会がありました。 
こんなに特殊学級に通っているこどもがいるのかと思うほどの人数が集まって、体育館でミニ運動会がありました。 
プログラムの競技はたったの5種目。 
それをゆっくりと10時から2時半までかかって行われます。 

いろいろな障害を持つ子どもたちがそれぞれのペースでいろんな競技にチャレンジしていきます。 
障害児の親にとって普段参加している学校の運動会は我が子の成長を見られるチャンスですが、
それと同時に他の子どもさんとどれほどの差がついてしまったかを再認識しなければならない行事でもあります。 
正直言って辛いと思う場面もあります。 
でも、今日は走る由紀子の姿をゆったりした気分で見守る事ができました。 
と、言っても今日もゆきちゃんはいつものように一番後ろを笑顔で走ってましたけどね!(笑)
 C= C= C= C= ┌(;・_・)┘トコトコ 
 
まぁ、競技はともかく今日のゆきちゃんには大きなお仕事があったんです。 
それはアナウンス! 
担任の先生が放送を担当していたので
そのお手伝いとして由紀子がうぐいす嬢を勤めたわけです。 
プログラムの紹介と競技中に「がんばれ〜!」コールをおくるのですが、
先生も私も最近の由紀子の様子から無理かもしれないと思っていました。 
でも、やる時はやってくれるんです。(笑) 
見事に最後までアナウンスの仕事をやり遂げてくれました。 
閉会式では同じクラスのお友達と終わりの言葉を言いました。 
 
夏の療育キャンプに参加していた先生方もたくさん居たのですが、キャンプの時の姿とあまりに違うのでびっくりしていました。 
どちらが今の由紀子の本当の姿なのか私にもよく解らないのですが・・・・。 
いや!どちらとも由紀子の本当の姿なのでしょう。うん!( ^-^ ) 
ともかく今日のゆきちゃんは100点満点でした。  

エライ