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ゆきちゃんの日記
2002年9月

太もも 2002年9月12日
お風呂で身体を洗うときに
身体の部位を歌にして洗い方を教えています。
大体自分で洗えるようになった由紀子ですが、時々、手が止まるときがあります。
それが決まって「太もも」

ある日ついに由紀子が口を開きました。
「ここは?」と太ももの後ろの部分を指して聞いて来たのです。
「太ももじゃん!」・・・母
「ここは?」今度は太ももの前を指して聞きます。
「???・・・太もも・・・!」・・・母( ・・;)ん?

ひざより下は「すね」と「ふくらはぎ」に分かれていますよね・・・。
だから、由紀子は太ももにも別々に名前があると思っているのでしょう・・・。

それから家族で太もも談義です。
本当にひざより上は全部「太もも」なのか?(笑)
いろいろ調べたのですが、今でもよくわからないままです。

ねぇ・・・みなさん!
「太もも」って・・・?
返 事 2002年9月23日
私の質問に由紀子が初めて「うん!」と、
返事をしたと喜んだのはいつだったでしょうか?
あれから、月日は流れて由紀子はいろいろな返事のパターンを身に付けました。
会話が上手になってきたことはとてもうれしいのですが、反抗期に入って私のいいつけを拒否する言葉もちゃんと身に付け出したようです。

昨日の夜のことです。
部屋は由紀子が読んだ本でいっぱいでした。

 『もう布団を引くから読んだ本を片付けなさいね!』 

すると、散らかった本の中で埋もれるように座っていた由紀子が

 『は〜い!・・・・・・・後でね!』

なに〜〜!(◎-◎;)

母は思いがけない返事に言葉が詰まってしまいました。
いつも、「はい!」か「やだ!」の返事しかしなかった由紀子が・・・。
新手の拒否の返事を使い始めたようです。
最近、反抗期のムードがムンムンの由紀子ちゃん!
母は負けないよ!!
誉めてよ! 2002年9月24日
今日は学校に大学の学生さんが由紀子達のお勉強を見学にきました。
障害児教育のお勉強だそうです。
その授業中、由紀子には何度か担任のO田先生に誉めてもらうシーンがあったようです。

「ゆきちゃんすごいね!」
そう、先生に声をかけられた由紀子は
「すごいね!o(*^▽^*)oエヘヘ」と、自画自賛!!

でも、後ろの学生さんは緊張しているせいかあまり反応がなかったようです。
すると、由紀子はパッと後ろを振り向いて「ほら!みんなも誉めてよ!!」と、言わんばかりのまるで押し売りのような笑顔  (⌒ー⌒)

その笑顔の意味に気がついた学生さんは慌てて手を叩いて誉めてくださったようです。(笑)
誉められることが大好きな由紀子らしい行動だと思いました。

私が尊敬をしている障害児教育の専門家の方は皆さん誉めるのがとても上手です。
今日、由紀子の学校を見学にきてくださった学生さんが
みなさん誉め上手な先生になってくれるといいなぁ・・・と、心から思っています。

まって〜 2002年9月27日
走るのも歩くのも嫌いな由紀子!
毎年2学期は持久走大会だけでも大変なのに4年生になったら小体連の100メートル走に参加しなくてはなりません。
練習が始まった頃の由紀子のタイムは・・・。
・・・計りきれないほど遅い(;^_^A
途中で止まってしまうのですから大変です。
目標!100メートルを40秒!

 ある日の放課後、お迎えに行って教室から外を見ていると
こんな光景が目に入りました。(へたくそな絵で申し訳ない!(笑))      
逃げるまさ子先生を捕まえようと100メートルのコースを必死で追いかけている由紀子の姿でした。
そのスピードの速いこと(笑)
最後はまさ子先生の上着を握ってゴール!

速く走る事はどういう事か、由紀子に体感させて下さっていたようです。
初めて、全力で走りきった満足感で由紀子は笑顔でした。
これなら、40秒も夢ではないかも・・・。
まさ子先生とそんな話をしてふと、先生の背中を見たら由紀子が握ったところが真っ黒!
あっちゃー!!( ̄O ̄;
その日の最後の授業は書写!習字の授業だったのです。
手を洗わずにそのまま走っちゃったんだ・・・。
それでも、笑って許してくださったまさ子先生でした。ゴメンナサイ!

その翌日・・・。
由紀子はまさ子先生に伴走されながら一人で走りました。
タイムを計ったところ・・・33秒!
やったー!ついに目標クリアです。
他の子どもと比べたらとてつもなく遅いタイムだけれど由紀子には自己最高記録です。
遅くてもいい!最後まで走る事の大切さを知ってくれればそれでいいと母とまさ子先生は思っているのです。