1998年1月

1日(木)
新年のあいさつに行った先で
福祉大会で私が体験発表することについて忠告を受けた。
ほかの娘たちが、かわいそうだという・・・。
由紀子に障害があることがみんなにわかることが
そんなにいけないいことなのか。
新年そうそう気が重い。

2日(金)
初売りへみんなで出かけた。
由紀子も一人前にもらったお年玉を持っておもちゃやさんへ。
音のでる絵本を買って大満足!
みんなから「おめでとう」と声をかけられるので、
おめでとうが口ぐせになってしまいそうな由紀子です。

3日(土)
おじいちゃん主催の新年のお食事会。
私(母)の身内がみんな集まってにぎやかに食事をした。
由紀子も嬉しくておおはしゃぎして、
歌まで歌ってくれた。夜は従兄弟たちが集まってゲーム大会、
楽しい一日でした。

4日(日)
昨日と違って静かな一日でした。
由紀子の冬休みも今日まで。明日から保育園がはじまります。
いつもは休みが続くと「あしたは保育園よ」というと喜ぶのに、
今回は保育園のことを言うと「おしまい」と、拒否する反応をした。
楽しい休みだったのだろう。

5日(月
久し振りの保育園で朝はちょっとグズったが
先生の顔を見た途端、元気に登園していく。
夜、お父さんが留守なので由紀子に
「だれとお風呂に入る?」
と聞くと
「マーマー(次女のこと)お風呂に入れて」
と走って行ってしまって、私は振られてしまいました。

6日(火)
最近なんでも一人でしたがる由紀子ですが、
今日は一人で寝ると言うように蒲団に入って「おやすみなさい」
わたしが近づくと「バイバイ」
でも30分もすると「おかあさん、ねる!おいで」
気持ちだけはわかってやろう。

7日(水)
保育園ではお昼寝のあと、みんなで雑巾掛けをするのが日課です。
最近まで由紀子は雑巾掛けがうまくできなくて
一・二歩行くと床につぶれるような形になっていたのが、
今日は教室の端までがんばれたと先生にほめて頂いた。

8日(木)
通園のバッグの中に年賀状が入っていた。
園で書いてみんなで交換しているらしいが、
由紀子は一番人気でたくさん貰っているらしい。
由紀子の書いた年賀状はだれに行ったのだろう。
みんな上手に字を書いている。

9日(金)
保育園でお昼寝の時間に目を覚ましてトイレに行った由紀子が
トイレ掃除をしていた先生を見て
「宮本先生、なにしているの」
と聞いたと先生がびっくりしていた。
時々キラッと光ってくれる。

10日(土)
若竹の会のぜんざい会。
由紀子はぜんざいが嫌いだけれどみかんとお菓子で大満足。
会の子どもの兄弟が遊んでいると側に寄ってじっと見ているときがあった。
最近は本当に子どもの側が好き。

11日(日)
風邪をひいたらしく鼻がグズグズしている。
寝苦しそうなので懐中電灯で鼻を覗いて見るとはなくそが、
ふたのようになっていた。
綿棒でとってやるが、
鼻をかんだり、はなくそを取ったりできるようになるのは何時だろう。

12日(月)
保育園へ出かけようとした途端に鼻血です。
例のごとく大泣きして、落ち着くまで30分ほどかかってしまった。
幸い保育園ではでなかったらしいけれど、この寒い時期はハラハラしてしまう。

13日(火)
今日は保育園の監査の日で裏口入園(?)の由紀子はお休みです。
何処かへ連れて行ってやりたくても天気が悪くて2人きりで家の中、退屈な1日でした。

14日(水)
明日は療育センタ−なのに天気は最悪。
ジェットフォイルのチケットを買いに行くとすごい風なのに普段通り出ているという。
明日もこんな風だったらどうしよう、出たら出たで怖し困った。

15日(木)
やはりジェットフォイルは1日欠航だった。
明日は天気になるらしいけれど日帰りはできないし、
また療育はキャンセルか!
でも、今日はお父さんの誕生日です。
欠航のお陰で家族そろってお祝いができるのです。
不幸中の幸いです。

16日(金)
保育園に行くと先生にまただめでしたね、と言われてしまった。
療育センタ−へは、29日、30日で行くことになりました。
今日はうっかり保育園にカバンを忘れて帰宅してしまった。
由紀子は一度帰宅するともう保育園に行きたくないと泣くので説得するのが大変だった。
でもゆっくり話してやったら「はい」と言って黙って車に乗ってくれた。
言葉の理解が進んだと思った。

17日(土)
次女がピアノの練習をしていると、側にきて
「おもいでのアルバム」を弾けと言ったらしく二人で仲よく歌っていた。
そっとカセットを持って行って録音して見ると、
由紀子が一人で上手に歌っていた。
永久保存版のカセットテープになりました

18日(日)
ここ一週間ほど寝る前に童謡を歌ってやる習慣ができている。
由紀子が好きな歌を選んで口ずさんでそれを私が歌う。
その曲が古いこと、からすのあかちゃん・あかいくつ・里の秋・りんごのひとりごと・・・
間違えると歌い直しをさせられる。

19日(月)
今日は整肢療育園の巡回相談があった。
プレスクールのことを私知りたがっているという事を
保健婦さんが聞いて相談の中に入れてくださった。
二月のプレスクールを熱心に勧めてくださったがやはり家族のことがあって無理のようだ。

20日(火)
由紀子は元気なのに私が頭痛と吐き気で寝込んでしまった。
寝ている私を見て
「おかあさん、ねちゃってる。おきてよ」
と、いって横に寝てきた。どうしようもなくかわいい!!

21日(水)
朝になっても頭痛がとれないので保育園の送りをお父さんにたのんだ。
玄関で「おかあさん」と不安そうに言ったけれど
「お母さんは病気だから今日はお父さんと行こうね」
というと「はい」と言って出て行った。
夕方には私も元気になりました。

22日(木)
保育園では朝に裸で体操をしているらしいのですが、
由紀子は先生の指示をちゃんと理解して服を着たり裸になったり
全部一人でできているとお手紙を頂いた。
人にされるのを嫌がって「自分のことは・・・」と言いながらがんばっているそうです。

24日(土)
雪が吹雪のように降っていたけれど若竹の会の練習に出かけた。
次のコンサートに向けて新しい曲の練習です。
「おててつないで」由紀子は童謡が大スキなのでとても楽しそうにしていた。
ボランティアの高校生のおねえちゃんはもうすぐ卒業です。

25日(日)
長女の修学旅行の準備の買物に由紀子を連れて行った。
洋服を見ようとしてもおもちゃ売場に行くと行ってささっとエスカレータの方に行ってしまう。
結局おねえちゃんは一人で買物をする事になってしまった。
由紀子は手袋を買ってご機嫌です。

27日(火)
また保育園でお昼寝ができない日が続いているらい。
天気が悪いので運動不足なのかもしれない。
それと風邪で鼻が詰まっているのも理由の一つかもしれないけれど。

28日(水)
保育園では、朝に全部の保母さんにご挨拶をするのが決まりです。
由紀子は最近それを手抜きして
園長先生の所へしか挨拶に行かないで済ませていたようだ。
今日、その事にS野先生が気がついてやり直しさせたら、
パニックを起こして鼻血まで出したとお手紙があった。
帰宅した由紀子はとても不安定な感じがした。
ご挨拶のことを聞こうとしたら「おしまい」と拒否された。
きっとやり直しをした時、
どうしてもう一度行くのか理解できなかったのだろう。
先生にもっと具体的に詳しく説明してくれるようにお手紙を書こうと思う。

29日(木)
朝、保育園に着いて車から降りるとき珍しくダッコをせがんだ。
そして門をくぐるときになると
「おきがえ、おきがえ」
と、少しパニック気味になった。
やはり昨日のことが消化できずにいるようだ。
多分、朝の手順がわからなくなったのだろう。
先生とお話をして帰宅した。
その後、先生からのお便りに
「ゆきちゃんが、最近クラスのリズムに
ちゃんと合わせて行動できるようになって来たので、
ついつい普通の子どもと同じ目線で見るようになっていました。」
とあった。
本当なら喜んでいいのかも知れないけれど、
これからはこんな事が悩みになって来るのかもしれない。

30日(金)
療育センタ−に行くために1泊してきたがもうくたくた。

31日(土)
昨日は1日中パニックの連続で本当に疲れてしまった。
予定の変更に弱くなっているのはわかっていたのだがこれ程とは思わなかった。
でもランタンまつりに連れて行ったときだけは本当にご機嫌で、
蛇踊りの時などは目をキラキラさせていた。
家にかえってからも家族に
「ピーヒャラララ、ピーヒャラララ」
と蛇踊りのはやしのまねをして聞かせていた。