1997年11月

1日(土)
保育園からかえってバックの中を見ると
広告紙に大切に包まれたものが入っていたのであけて見ると絵だった。
鉛筆で書いてあるので由紀子のではないし・・。
家族で話してこれはラブレターだという結論になった。
相手はだれだろう・・姉たちのひがみ


2日(日)
最近髪を洗うのが大嫌い。
私と入ると必ずシャンプーされると思っているのか
「お母さんとお風呂に入ろうか?」
と聞くと大きな声で
「おとうさ〜ん!!」
と逃げていく。
それでも誘うと「お顔ふきふき?」と聞く。
顔を拭くだけか?という事らしい。
ダメ!


3日(月)
お父さんが万歩計を買ってきてから
夕方由紀子とお散歩に行くのが日課のようになった。
今までとても可愛がってくれるのに
2人だけで外にでるのは苦手だったお父さんが
由紀子の手をひいて出かけて行く。
由紀子が成長したのか?
お父さんが成長したのか?


4日(火)
お迎えに行く途中虹が出ていた。
何年ぶりだろうと思いながら、
教室へ行ってその事を伝えたら
園児がみんなでてきて大騒ぎになった。
そしてそのうちだれかが虹の歌を歌い出したら大合唱になって
先生が慌ててピアノを弾いて・・
とても良い光景でした。


5日(水)
今日は遠足だった。
靴がぬれていたのでどうしたの?と聞いたら
「ビシャって」と答えてくれた。
ひざを擦りむいていたことは「イタイ!イタイ!」と。
なんとなくだけど光景が目に浮かぶような、
浮かばないような、
会話でした。


6日(木)
保育園ではお昼寝の後に雑巾がけをみんなでするのですが、
今まで由紀子は4つんばいで前に進む事ができずに
その場にベチャっとつぶれていたのが
今日は上手に前に進んでいたとおたよりにあった。
誉められたくて何度も振り返りながらがんばっていたそうだ


7日(金)
「おかあさん、おやつたべた!」とか、
「おのうえせんせい、ねた!」・・・
お迎えに行くと必ず何か報告してくれる。
先生もなにもいわない日は
「今日は何もお話してくれないの?]と、促してくれる。
お迎えが楽しみになりました。


8日(土)
コンサートの後初めての若竹の集まりがあった。
みんなで写真を見ながら話しが弾んで楽しかった。
そして、もう来年に向かってコンサートの企画でした。
障害のある子どもたちをステージに立たせるためには
長い時間の準備と練習がいるのだと思った。


9日(日)
今日は「合唱祭」を見に由紀子と出かけた。
知り合いが出場するのだけれど・・・
由紀子には無理かもしれないと思いながら行ったのだが、
由紀子はずっと聞いていた。
コーラスの響きが体に響いて
これは、いい刺激になっているのかもしれないと思った。


10日(月)
お絵かきが嫌いで筆圧も低いということで
太いマジックをつかう事を勧められて、
実行して1か月になる。
いつもグルグルとかテンテンばっかり書いていたのが
この頃様子が変わってきた。
試しにマルを描いてお顔を描いてと言ったら
上手に目と口を描いて、「おかあさん」といってくれた。
うれしい。


11日(火)
今日は、机にいっぱい落書きがしてありました。
由紀子用の机だからいいか、と思いながら消していると
落書きの中にキティちゃんの絵を見つけた。
絵描き歌で描いたのだろう。
歪んでいるけどあれはキティちゃんでした。
耳にちゃんとリボンがあった。


12日(水)
若竹の会のコンサートの写真の中に
とても良い表情の物があったので引き延ばしてもらった。
その中の1枚をコンサートの時に由紀子を可愛がってくれたお兄ちゃんに届に行った。
でも逢えなかった。
もうすぐ研修が終わって長崎に帰ってしまうのだが、
これでよかったのかもしれない。
病院のリハビリ室に行く途中から泣き出しそうな顔をしていたから、
泣き顔でお別れよりニコニコ顔の由紀子のイメージのままお別れの方がいいのかもしれない。

13日(木)
ケーブルテレビでコンサートの放送があった。
由紀子の表情が、とても良かった。
私はもう少しやせようと思った。


14日(金)
今日は保育園の七五三。
カトリック系の保育園なので教会でお祝いがあります。
「可愛がられるより、可愛がる子どもになりますから、お守りください」
お祈りの言葉が印象的です。
でも、教会の七五三てどんなようすだろう?!
千歳飴もあるんですよ!


15日(土)
今日はお父さんと二人で「土木の日」という催しものに出かけて行った。
帰宅して「たのしかった。」といいながら
バスケットのおもちゃを嬉しそうに見せてくれた。


16日(日)
今日は中学の姉のソフトの試合。
お父さんも出るので応援にいった。
バッターボックスのお父さんに駈け寄りそうになったり、
大変だったけど楽しかった。


17日(月)
朝から鼻血を出して大騒ぎ。
冬になると乾燥して鼻血が出やすくなる。
鼻血は心配ないといわれるがやはり気が重い季節です


18日(火)
今日は保育園でお当番の仕事が上手にできたとおたよりにあった
みんなにおかずを配ったらしく、
はじめはちゃんと「どうぞ」と言って配っていたのが、
いつの間にか「ありがとう」といいなが配っていたそうです。
みんな嬉しそうに待っていてくれたそうです。


19日(水)
昨日の帰り、保育園で仲良し(?)のけい君が手を
つないで帰ろうと言ってくれたのに、
由紀子は冷たく「ヤメテ」と云いました
あんまりけい君が寂しそうな顔をしたので
「ゆきちゃんはお家でけい君の絵を描いているよ」(本当です)といったら
「もってきて」ということになりました。
丸に目と口だけの絵なのにけい君はとても喜んでくれました。


20日(木)
朝から発熱。
結局療育センターもキャンセル。


21日(金)
熱は微熱まで下がった。
由紀子は上の子たちに比べて熱に強いのかあまり病院に行く事が無い。
熱が出てもすぐに下がってしまう事が多い。


23日(日)
一度下がった熱がまた上がってしまった。
明日は病院へ連れていこう。
熱に強いなんていって油断したのがいけなかったかなと反省。


24日(月)
朝から五島病院へ連れていった。
相変わらず由紀子にとって
病院の先生はみんな「くま先生」ノンタンの中に出てくる先生だ。
先生が聴診器を当てると
「まえで〜す。」「うしろで〜す」「あ〜ん!」
最後に自分で
「かぜですね」
先生が
「ごめん、ごめん、ここで僕が風邪ですねといわなくちゃいけないんだね」と言われた。
今度の先生は由紀子の扱いが上手。


25日(火)
熱がなかなか下がらないけれど、
全体的には元気です。
今回の風邪のおかげで薬が上手に飲めるようになりました。
小さく砕いた氷を入れたおチョコに水で溶かした粉薬を入れて飲む。
早く元気になあれ!

26日(水)
夕方お父さんとテレビを見ていた由紀子が急に
「衛星放送にして!」といって騒ぎ出した。
時計を見ると6:00
.アニメの始まる時間だ。
どうして時間が分かったのだろう。
そして衛星放送という言葉を知っていると思わなかった。


27日(木)
今日から保育園に行った。
正直ほっとする。
由紀子も同じ気持ちかも。
だって2人きりの家の中は退屈そのものなのです。


28日(金)
お遊戯会の練習が始まったようだ。
今年は何を踊るのだろう。
毎年ドキドキものです。